「VoLTE使用可能」アイコンが削除
ドコモ版のGalaxy S21 Ultra 5G SC-52Bに2022/9/14、発売以来10回目のソフトウェア更新が開始された。アップデートの種類は「品質改善」でドコモのWebサイトでは「改善される事象」は以下の4項目と記されている。
注目すべき改善点は冒頭の「ステータスバーのステータスアイコンから『VoLTE使用可能』のアイコンを削除します」である。
「VoLTE使用可能アイコン」はドコモ版のGalaxyに表示されるアイコンで、私の機種遍歴で遡ると2014年10月に購入したGALAXY Note Edge SC-01Gではすでに存在していた。そもそもVoLTE(Voice over LTE)は、LTEのネットワーク上で音声をやり取りするための規格の名称だが、今となっては一般的に利用されている。
2022/8/23から配信されたGalaxy Z Flip3 SC-54B及びGalaxy Z Fold3 SC-55B向けのソフトウェア更新に、両機種からVoLTEアイコンの削除が含まれており、他のGalaxyシリーズにも順次適用されていくと見込まれていたところだ。
今回の更新ファイルのサイズは432.23MBとそれほど大きくなく、ドコモのWebサイトの記載通り約9分の所要時間で完了した。
アップデート前後でステータスバーを比較すると、確かに「VoLTE使用可能アイコン」が削除されている。
更新前後のソフトウェア情報を比較しておく。
ベースバンドバージョンは、SC52BOMU1BVF1からSC52BOMU1BVH1へと末尾の2文字(今回に限っては「F」が「H」になった1文字)だけが変化している。ビルド番号も差異は同じだ。カーネルバージョンとSE Androidのステータスに含まれる日付は2022/6/7から2022/8/4へ2か月進んでいる。細かく見るとセキュリティソフトウェアバージョンのうち、ASKSが V4.6 Release 20220511からV5.0 Release 20220804に変わっている点にも気づく。Androidセキュリティパッチレベルは、2022/6/1から2022/8/1に更新された。
VoLTE使用可能アイコンが削除されたからと言って、音声通話がVoLTEでなくなるわけではない。ドコモのSIMを入れた手元のGalaxy S21 Ultra 5Gでは、通話モード設定の設定項目はグレーアウトしていてVoLTEの利用をOFFにできるわけでもない。
ステータスアイコンの表示エリアが少しだけスッキリしたかな?くらいの違いではある。
参考
- Galaxy S21 Ultra 5Gに11回目のソフトウェア更新の配信開始 (2022/11/3)
- Galaxy S21 Ultra 5G SC-52Bに9回目のアップデート (2022/7/18)