■Galaxy純正の急速ワイヤレス充電器
2017/6/20から出荷が開始されたGalaxy純正の急速ワイヤレス充電器 WIRELESS CHARGER CONVERTIBLE(型番EP-PG950TBJGJP)を購入した。購入価格はオンライン通販で7,851円(税込)。充電器本体とUSBコンセントプラグが外から見えるブリスターパッケージが採用されている。
パッケージの内容を確認すると、充電器本体と急速充電アダプター、Type-CのUSBケーブルとクイックスタートガイドの4点が入っている。ただし、クイックスタートガイドの記載内容はあまりに少なすぎるので、Webサイトに掲載されているユーザーマニュアルにぜひ目を通しておきたい。
充電器本体の大きさは平置きにした状態で直径117.4mm、高さ(厚み)はスマホ3台分くらいの28.6mm。重さは224g(実測)あるので決して軽くはない。
また、カタログ等に掲載されているように充電面を斜めに引き上げスタンド状にして充電することもできる。スタンド状にすると充電しながらムービー等のコンテンツが楽しみやすいメリットがあるほか、端末を充電器中央に正しく置きやすくなる。ただし、充電器の台座の部分は固定なので平置きした場合と設置スペースは変わらない。
同梱されている充電アダプターは9.0Vが出力できる急速充電対応品でGalaxyのロゴと品名らしきTRAVEL ADAPTER(物品コードEP-TA20JBJ)という記載がある。取り外しできるUSBケーブルはType-Cなので自己責任の範囲でどちらも汎用性がありそうだ。
ちなみにUSBケーブルの長さは実測で約110cm。ドコモ純正のACアダプタ 04より少し長く、ACアダプタ 05よりは少し短い。
■ワイヤレスに充電してみる
急速充電アダプターにUSBケーブルを繋ぎ、充電器本体に接続すると下部にあるインジケータが青、緑、水色の順で点滅して最後に消灯する。これで準備完了だ。本体に電源スイッチはないのでコンセントに繋いでいる間は常に待機中と言うことになる。続いて、端末を背面側から充電器の真ん中あたりに置けば充電は開始される。正しく認識されたかは画面の表示と充電器側インジケータの青色で確認できる。極端に中心からズレていなければ問題ないのだが、位置合わせがシビアだと感じるかどうかは人によるだろう。
充電中はロック画面の表示のほか、「設定」メニューを開いて「端末のメンテナンス」→「バッテリー」で急速ワイヤレス充電が行われていることが確認できる。
さらに「詳細設定」のメニューを開くと、「急速ワイヤレス充電」の有効/無効を切り替えるメニューが出現している。ワイヤレス充電を経験した端末の証だ。
充電完了後はインジケータが緑色になる。
少し気になる事象としては、端末側で充電完了になっても充電器のインジケータは青色のままの時間が10分間以上続くことを確認している。問題はないのだろうか。
肝心の充電にかかる時間だが、バッテリー残量25%からの充電開始で完了まで2時間3分と表示されつつも実際には2時間30分を要した。同じ時点でACアダプタ 04(変換アダプタ利用)を接続してみたところ充電完了までの時間は1時間36分、ACアダプタ 05(同)で1時間19分と表示された。「急速」の名を冠していても速度の面では有線充電に大きく水をあけられてしまうのが現状なので、うまく使い分ける必要がある。
■何度目かの「ワイヤレス充電元年」?
私自身は2013年に使っていたたパナソニック モバイルコミュニケーションズ株式会社製のドコモ2013年春モデル・ELUGA Xでワイヤレス充電を利用していた。さすがに4年前の記憶はもう薄れているが、非対応機種に乗り換えたあとしばらくはケーブルを繋ぐ煩雑さを感じたことが心に残っている。Galaxyシリーズでも前機種Galaxy S7 edgeはもちろん、2015年に発売されたGalaxy S6からワイヤレス充電に対応しているし、毎年恒例の「次期iPhoneの噂」の中には今年もワイヤレス充電に対応するというネタがあり、年の後半に突然ブレイクすることもあるかもしれない。とは言え、ワイヤレス充電を利用するシチュエーションは多くが自宅であり、充電速度も有線に劣るのが現状だ。個人的には「理解する人だけこっそり便利に使えばいい」というのが本音である。
【参考】
- iPhone 8をGalaxy純正急速ワイヤレス充電器で快適に充電する (2017/12/31)
- ELUGA Xでワイヤレス充電機能「おくだけ充電」を謳歌する (2013/2/4)