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あいの風とやま鉄道線にモバイルSuicaで乗車してきた

2015年9月の乗車記録です。

 2015年3月の北陸新幹線開業にともなってJR西日本から経営分離され継承された、いわゆる並行在来線のひとつ、富山県のあいの風とやま鉄道にモバイルSuicaで乗車記録を刻んできた。

富山駅の外観

 あいの風とやま鉄道株式会社が運行するあいの風とやま鉄道線は、旧JR北陸本線の金沢-直江津間のうち富山県内の倶利伽羅駅と市振駅間100.1kmを結ぶ路線で、JR西日本の富山ICOCAエリアとしてモバイルSuicaでの乗車が可能なのだ。同線の東西を接続するIRいしかわ鉄道えちごトキめき鉄道の路線ではIC乗車券が利用できない(2015年9月時点)のに比して突出した対応ぶりだ。
あいの風とやま鉄道線の路線図

【2018/5/11追記】 2017年4月15日から、JR北陸線(大聖寺~金沢駅間)、IRいしかわ鉄道線、城端線(高岡~新高岡駅間)でICOCAサービスが開始された。
石川・富山ICOCAエリア

【2024/3/17追記】 2024年3月16日の北陸新幹線金沢-敦賀間が延伸開業し、金沢ー大聖寺間もIRいしかわ鉄道線となった。Webサイトの記載によれば、あいの風とやま鉄道線各駅からのIC乗車券での乗車は大聖寺駅まで。


 北陸新幹線が停車する県庁所在地・富山市の富山駅で、あいの風とやま鉄道線は引き続きJR西日本が運行する高山本線と共通の改札口からホームに入場する。その改札口に設置された簡易ICOCA改札機にモバイルSuica設定済みのXperia Z3 Compactをかざすと認識音とともに残額が表示された。自動改札でも、もちろん無人駅でもなく駅係員が立つ有人改札なので「どうぞ」と促されて改札を抜ける。いつもと勝手が違って戸惑ってしまった。降車時に同様に出口用の改札機にモバイルSuica端末をかざせば精算が完了する。
 なお、富山駅にはカードをポケットに差し込むタイプのICOCA入金機が設置されているので手持ちのIC乗車券にチャージすることが可能だ。

富山駅の入場用簡易ICOCA改札機 富山駅に設置されているICOCA入金機

 ただし、IC乗車券で乗車できるのはあいの風とやま鉄道線内だけで、直通運転するIRいしかわ鉄道やえちごトキめき鉄道の駅まで乗り通すことはできない。さらにややこしいことに2社と接続する倶利伽羅駅と市振駅はあいの風とやま鉄道が管轄する駅ではないためIC乗車券の利用はできない。したがって、石動駅-越中宮崎駅間19駅相互の乗車だけが可能だ。
2015年9月時点のあいの風とやま鉄道線のICOCA利用可能エリア
【2018/5/11追記】 2017年4月15日のICOCAエリア拡大にともない、IRいしかわ鉄道を経由してJR北陸線の大聖寺駅まで乗り通すことが可能になっている。
【2024/3/17追記】 2024/3/16から金沢-大聖寺間もIRいしかわ鉄道線となった。引き続き、あいの風とやま鉄道線内からIC乗車券で大聖寺駅まで乗り通すことができる。

 また、富山地方鉄道が発行するIC乗車券ecomyca(えこまいか)や富山ライトレールが発行するIC乗車券passca(パスカ)との相互利用はできない。また、接続するJR線及び万葉線はいずれもIC乗車券に対応していない。ただし、富山駅ではモバイルSuica特急券で北陸新幹線の利用が可能だ。(2015年9月時点)
【2018/5/11追記】 2017年4月15日のICOCAエリア拡大にともない、JR城端線の新高岡-高岡間はICOCAエリアに含まれることになった。
【2020/3/14追記】 JR東日本のモバイルSuica特急券は2020/3/13にサービスを終了し、新幹線eチケットサービスに移行した。
【2021/11/5追記】 2021年10月10日から富山地方鉄道の市内電車ではICOCAなど全国交通系ICカードも利用できるようになった。
【2024/10/9追記】 2025年9月30日から万葉線でICOCAなど全国交通系ICカードが利用できるようになった。

 乗車後にモバイルSuicaアプリで利用履歴を見ると、「AI富山」「AI小杉」と駅名の前に「あいの風とやま鉄道」を意味する(と思われる)英文字が付与された記録が確認できた。なるほどAIか。

IRいしかわ鉄道521系電車 モバイルSuicaの利用履歴。略称は「AI」

 なかなかにレアな乗車記録をモバイルSuicaに刻むことができて、自己満足に浸るシルバーウイークである。

  
参考

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