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(事実上の)ひつじの執事室2022年クリスマスバージョン

人気投票の結果は…

 11/29は語呂合わせで「言いにくいことを言う日」とのことで、ネット上で様々な告白が吐露されていた。
 my daiz/ひつじのしつじくん公式Twitterアカウントでも、2022/11/29 午前11時に「あなたはどっち派!?」と題して、ひつじのしつじくんとmy daizの2者による投票の実施が宣言された。

#いいにくいことを言う日の投票呼びかけツイート

 そもそも結果は明白であるはずだ。
 2018/5/30からmy daizの提供が開始されて4年半。ドコモスマートフォンには、しゃべってコンシェルに代わりmy daizがプリインストールされるようになった。これだけの期間が経過していれば、ほとんどのユーザーが機種変更を経て一度はmy daizアプリを目にしているだろう。ドコモスマートフォンユーザーが、電源を入れてホーム画面に最初に目にするのはmy daizである。ひつじのしつじくんを表示させようと思えば、my daizアプリを起動してキャラクターを変更する必要がある。公式Twitterアカウントでも露出の差は明らかで、ひつじのしつじくんが「引退した」と誤解しているユーザーは少なくないし、存在自体を知らなくとも不思議は無い。こういう人気投票をすれば、看板選手のmy daizが圧勝してしかるべきだ。

 ところが、である。
 投票の結果は、本エントリー執筆の2022/12/20時点で、リツイート(ひつじのしつじくんへの投票)が99件、いいね(同my daiz)が136件というものだった。

投票の結果

 my daizが数字の上で上回るのは当然であるが、露出度の差を考慮すれば、この程度の差しか付かないのであればmy daizの「完敗」と言い切って良いだろう。ひつじのしつじくんはケータイの時代から「操作の邪魔」など散々な言われようだったが、my daizキャラは挙動は同じなのに相手にもされていないというのが現実なのだ。


ひつじのしつじくんからのお礼の壁紙配布

 投票の趨勢がおよそ固まった2022/12/11、ひつじのしつじくん名義で「いつも応援してくださっているご主人様へ」というツイートが行われた。

ひつじのしつじくんからの12月に使える壁紙プレゼント

 12月に使えるスマホ用壁紙をプレゼントするという内容で、2018年5月で更新を停止した「ひつじの執事室」の2022年クリスマスバージョンと言ってもよいだろう。2018/5/31に更新が止まったままのひつじの執事室には「きせかえクローゼット」という壁紙配布コーナーがあったが、my daiz開始以降では壁紙の配布は初めてだ。

 とは言え、実はこの画像にはどことなく見覚えがある。今から4年前、2018年12月に更新された公式Twitterアカウントのヘッダー画像である。

2018年Twitterヘッダー画像でのひつじのしつじくんとメイドのメイちゃんのクリスマスパーティー

 見比べてみると完全に同一なのは、ひつじのしつじくんの立ち振る舞いと暖炉の中で燃え盛る炎くらいで、1つ1つのアイテムはことごとく丁寧に差し替えられているのだが、配置を含めて全体の雰囲気は非常によく似ている。
 今回配布された壁紙で、ひつじのしつじくんは検索するときと同じ分厚い書籍をめくる仕草をしている。メイドのメイちゃんはクリスマスソングでも歌っているかのような表情だが手に持っているのは調べ物をするときのいつもの書籍であるところがツッコミどころか。そもそも兄妹ともサンタコスには着替えていない。また、室内のアイテムを見渡してみても往年の執事室と共通するものは残念ながら見つけられなかった。さらに画像をよく見ると、兄妹以外の部分には迷彩柄のようなレイヤーが全体的に挿入されている。「画像」であることを強調しようとしているのだろうか。


Twitterアカウントのプロフィールが更新

 この投票と関連していると私は思っているのだが、投票ツイートの数日前に、my daiz/ひつじのしつじくん公式Twitterアカウントのプロフィールが久しぶりに書き換えられた。2018年5月にmy daizサービスの開始発表後にmy daizに関する記載が追記され、2019年に「たまにしつじくんの妹のメイもつぶやきます」の文言が削除されて以来の大幅更新だ。

my daiz/ひつじのしつじくん公式アカウントのプロフィール変更

 変更の内容を見ると、ユーザー名に「ひつじのしつじくん」が残っているが、「どこかで見たことのあるような、、、ひつじのキャラ達も登場しますよ」の1文だけで、主役は完全にmy daizに変えられていて、ひつじのしつじくん色を消そうとするものだ。
 また、ここ数回のエントリーでも指摘しているが、ひつじのしつじくんが登場するツイートに、ぬいぐるみを撮影したことを意味する「#ぬい撮り」というタグを付けるなど、拙速とも露骨とも言いたくなるような動きが見られるが、今回の投票結果が「民意」だ。
 サービスを停止した後も廃墟となったままの「ひつじの執事室」や、機能を削がれmy daizアプリの中で飼い殺しになっているひつじのしつじくんの処遇もあいまいなままだが、十分な支持を得られていないキャラとしてのmy daizの展開にはそろそろ再検討が必要だろう。


【参考】

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