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Galaxy S8 SC-02JにAndroid 8.0へのOSバージョンアップの配信が開始

■発売から10か月目のOSバージョンアップ

 2018/4/19、ドコモ版Galaxy S8 SC-02JにAndroid 8.0へのOSバージョンアップが開始された。2017/6/8の発売以来通算6回目のソフトウェア更新で、2017/10/18にAndroid 8.0へのアップデート対象機種であると発表されてから半年を要した。au版Galaxy S8 SCV36では2018/3/23からアップデートが提供されており、そこからも4週間遅れていてやきもきしていたところだ。

 アップデートファイルのサイズは1,292.31MB、単位を変えると1.3GB近くあってかなりの大容量だ。とはいえ、自宅の固定ブロードバンド回線に接続してWi-Fi経由でダウンロードしたところ約10分で完了したので、現代においては多くのユーザーにとっては恐るるに足らないファイルサイズなのだろう。XiやFOMAでのモバイル通信経由のダウンロードも可能で、この場合バージョンアップにともなう通信には料金が発生しないことになっている。
ソフトウェア更新。更新をダウンロード中。


 ドコモの発表によれば、端末本体での更新作業には約49分を要するとあるが、手元の端末でスクリーンショットを撮りながらの更新作業は30分で完了した。
ソフトウェア更新。端末を更新しました。


■機能追加やデザイン変更は少なめなAndroid 8.0

 今回の更新は、Android 7.0からAndroid 8.0へのバージョンアップが「メインディッシュ」であることに疑いはないが、ドコモのWebサイト「製品アップデート情報」には、「ピクチャー イン ピクチャー機能」「スマートなテキスト選択」などの追加機能に続いて、改善される事象としてとセキュリティ更新として設定メニューのセキュリティパッチレベルが2018年4月になる旨記載されている。前回のソフトウェア更新で更新された2017年12月のセキュリティパッチで止まっていたので久々に最新化された。
 削除された機能もある。画面オフの状態で時刻や通知などを表示するALWAYS ON DISPLAYでは、カレンダーに限って背景にグラデーションを設定することができなくなった。
ALWAYS ON DISPLAYのカレンダーは1種類のみで背景も設定不可


 また、これまでTouchWizホームと呼ばれていたGalaxy独自のホームアプリは機能をそのままに「Galaxyホーム」に名前を変えている。
TouchWizホームは「Galaxyホーム」に名称変更


 こうした変更点を、ドコモは「バージョンアップ実施時に、一部の設定が引き継がれません。バージョンアップ完了後、再度設定を行ってください。」あるいは「バージョンアップ実施時に、一部項目が削除されます。」などとWebサイトで注意事項の一つとして包括的に記すにとどまっている。

■アップデート内容を詳細に告知するauに好感

 これに対して、auはバージョンアップによって追加や変更、削除される機能や設定が初期化される項目などを、92項目84ページにわたって整理した詳細な資料「OSアップデートにおける機能追加・変更/削除/初期化項目について」をOSアップデート情報のWebページで公開している。ここまでのニーズが多くあるかはともかく、「ユーザーが調べたらわかる」ように準備しておく企業姿勢は真摯で好感が持てる。
 また、Galaxyとしての追加機能は、サムスン電子ジャパン株式会社が提供するGalaxy S8 | S8+ 製品アップデート情報のお知らせが詳しい。あわせて参照しておきたい。
au版Galaxy S8 SCV36は機能追加・変更情報が充実


■しゃべってコンシェルのフローティング表示通知を消す方法

 Android 8.0へのアップデート後、しゃべってコンシェルに他のアプリより全面に表示する権限が設定されている旨の通知情報が表示される。スワイプで消しても、すぐに再表示されてしまう。この通知の消し方が少し独特だったので紹介しておこう。
しゃべってキャラのフローティング表示で通知


 「権限の許可」をオフにすると、しゃべってコンシェルアプリのフローティング表示が禁止されてしてしまい、ホーム画面にしゃべってキャラを表示できなくなってしまう。この状態では、今度はしゃべってコンシェルアプリが警告を出してしまい本末転倒だ。
権限を許可しないとホーム画面でしゃべってキャラ表示ができなくなる


 権限を許可したまま通知を消す方法は次の通りだ。
 まず、通知を左から右へスワイプすると、時計のついたベルのアイコンと歯車のアイコンが現れる。iOS上ではおなじみの操作であるがAndroidユーザーにはなじみが薄い。
通知情報を右にスワイプ


 ベルのアイコンは通知のスヌーズ設定で、一時的に通知を表示させなくするだけだ。もう一方の歯車のアイコンが通知そのものの設定で、「他のアプリの上に重ねて表示」の項目にある「しゃべってコンシェルを他の…」のスイッチをオフにすると、しゃべってコンシェルアプリに関するフローティング表示の通知は表示されなくなった。
 これでひつじのしつじくんやメイドのメイちゃんも安心してホーム画面を歩き回ることができる。
アプリの通知で通知をOFFにする


 もう一つの方法もあった。
 この通知を長押しすると、このカテゴリ(しゃべってコンシェルを他のアプリの上に重ねて表示)からの通知をオフにしてブロックできる。より少ないステップで通知を止められるが、最後に「保存」をタップすることをお忘れなく。
通知を長押しすると一発でブロックできる



■相変わらず満足度の高いGalaxy S8

 更新後のカーネルバージョンに含まれる日付は2017/12/4から2018/3/30に、ビルド番号はNRD90M.SC02JOMU1AQL1からR16NW. SC02JOMU1BRC7にそれぞれ大きく変わっている。一方で、操作感やUIに目に見えた大きな変化はなく、「変わった感」には乏しい。
 すでに新シリーズGalaxy S9が発表されており、メーカーとしても私個人としても製品ライフサイクル的に終盤を迎えているが、相変わらず不満なく快適に利用できており満足度の高い端末である。
Androidバージョン8.0.0になったGalaxy S8



【参考】

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