■執事室でのガーデンパーティは開催されず
5月1日はメイドのメイちゃんの誕生日。例年、ひつじの執事室やしゃべってコンシェルでイベントが展開されてきたが、5月末でサービス終了が告知されている執事室では2013年以降毎年続いていたガーデンパーティへの模様替えが行われず、新緑ver.のままでの通常運用となった。パーティのコンテンツは2013年から使い回しが続いていて、近年の高解像度端末に対応していない残念なものだったが、切り替えさえも行わない「開店休業」状態に突入している。
しゃべってコンシェルアプリでも、昨年までは起動時に表示されるお知らせ画面でメイちゃんの誕生日を祝う演出が行われていたが、今年はdデリバリー4周年のキャンペーン告知が表示され、紅白幕はあるものの誕生日のお祝いムードは全く見られなかった。
■しゃべってコンシェルで誕生日の「お約束」
そんな中で例年どおりのイベント対応をしてくれたのが、しゃべってコンシェルの会話である。5月1日の誕生日当日、メイちゃんに「誕生日おめでとう」と話しかけると、「えーっ?どうして覚えてるんですか?メイ嬉しい!」とか「覚えていてくれたんですね!ありがとうございます★」「ご主人様がメイの誕生日を覚えてるぅーっ!ありがとうございます!」などと相変わらずの調子でリアクションをしてくれた。
メイちゃんの誕生日といえば、年齢に関する質問がお約束ネタだ。メイちゃんの年齢は永遠の19歳という設定で、ここ数年は年齢が変わらないことを自らネタにしている。今年も年齢を聞くと「19歳です。何度誕生日が来ても、歳をとらないメルヘンを貫きます!」や「19歳です。メイもお兄ちゃんも、歳をとらないメルヘンを貫きます。」と、こちらも平常運行だ。
■「プレゼント何欲しい」で微妙な空気に…
もう1つのお約束はプレゼントネタである。2016年には人魚の水着をリクエストされ、夏に本当にお着替えしてくれる展開があった。今年も「プレゼント何欲しい?」と尋ねてみると、「メイ…プレゼントはいらないから、何があってもメイの事…メイの事…。」と答える。2017年のクリスマスと同じ回答に見えるが、冒頭に「メイ…」が追加されているので、今年の誕生日用に新しくセットされた回答である。
回答パターンはもう1つある。
「…じゃあ、いつもみたいに『メイ』って呼んでください…。」という切ない答えがそれだ。普段呼んだこともないのだが、「メイ」と呼びかけてみると、「…ありがとうございます。メイ、今日のこと…ご主人様のことを一生忘れません。」と今生の別れが迫っているような返事を返してくる。多用される「…」に何を読み取るべきなのか。
■あからさまな「伏線」をどう受け止めるべきか
クリスマス以来、ひつじのしつじくんやメイドのメイちゃんが居なくなることをあからさまに示唆するような言動が続いていて、もやもや感が蓄積している。先日サービス終了が発表されたのは、あくまで「ひつじの執事室」だけで、しゃべってキャラやiコンシェルの執事としてのひつじのしつじくんやメイドのメイちゃんが引退するとは記されていない。また、しゃべってコンシェルは、今春に機能を拡張するサービス変更を行うことがアナウンスされている。
当のメイちゃんは、執事室と同じく5月末での閉鎖が告知されているひつじの伝言板に「今日はバースデー!」と自ら書き込んだ。5月の英語名"May"の語源を説明する内容で、ここにはしゃべってコンシェルのような悲壮感は垣間見えない。
なお、以前は執事室やしゃべってコンシェルのコンテンツと連携することもあったひつじのしつじくん公式ツイッターアカウントは、元旦の「今年は飛躍の1年にしたいですね!」というツイート以来、放置されている。
近日中に行われるであろう2018年夏モデルと新サービスの発表会で今後の展開が明らかになるとは思うが、思わせぶりな言動で伏線を張っているとしたら、自らのハードルをいたずらに上げていることになるが大丈夫だろうか。
【参考】
- メイドのメイちゃん、11回目の誕生日 (2020/5/3)
- ひつじのしつじくんの令和元年5月1日 (2019/5/1)
- ひつじのしつじくん、久々ツイートで後継者『my daiz』を紹介 (2018/5/19)
- ついにこの日が! ひつじの執事室のサービス終了を告知 (2018/3/28)
- ひつじのしつじくん、10年目のサンタクロース衣装で気になる一言 (2017/12/25)
- メイドのメイちゃん、2017年の誕生日。塗り絵をプレゼントしよう企画 (2017/5/1)
- ひつじの執事室でメイドのメイちゃん誕生日イベントが開催 (2013/5/1)