遺跡好き弁護士の一(はじめ)法律事務所

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天理参考館(古墳時代の巻)

2012-04-19 21:57:23 | 日記
いよいよ古墳時代の遺物です。上の写真は上が圭頭太刀(けいとうたち)で下が双龍環頭太刀(そうりゅうかんとうたち)です。二匹の龍が真ん中で玉を支え合っている図でしょうか? 
両方とも古墳時代後期だそうで。とても約1500年前のものとは思えませんな。

古墳時代の副葬品は、前期は装身具や銅鏡が多かったそうで。

これは、向かって左側が車輪石、右側が石釧です。両方とも腕輪です。今はよくわかりませんが、古墳時代の当時はきれいに磨かれていたんでしょうね。

これはいろいろ石製品です。なかでも惹かれたのはこれ

ナイフや斧の模造品です。呪術品だと思いますが、精巧に出来ていると思いませんか?
ミニチュアを作るという発想が当時すでにあったのですね~~。 へ~~。

古墳時代中期になると武器類を古墳の副葬品にする傾向にあったようです。

これは鎧ですね。小さな鉄板を革ひもでつなげてあるのです。これだと体が動かしやすいですね。

そして、古墳時代後期になると馬が普及してきまして馬具も増えてきます。

これは、馬鈴(ばれい)です。馬鈴しょは、この馬鈴に似ていることから馬鈴薯となったとか。

これは馬鐸(ばたく。馬につけて音を鳴らす物。)です。弥生時代の銅鐸に似ていますね。銅鐸の起源ですね。
でもでも、これ、出土地が「日本列島」と書かれていますよ!? 見えるでしょうか?
よく見ると、他の遺物も「出土地不明」とか「日本列島」というものがいくつかあります。適正に発掘されずに出回ったのですね。
出土地や出土状況と切り離された遺物は、その学問的な意味ががた落ちになるとのこと。
多分、昔々に盗掘されて古物商の間を転々としていた物を買い取ったのでしょう。残念なことです。

最後に、これは古墳時代ではないと思いますが。

道祖神? ちがいます。ちなみに写真が横になっています。本来は立っています。
「陶製筒型容器」(とうせいつつがたようき)というのですが、これは昔私が住んでいた岡山県にあった熊山遺跡出土の遺物です。
こんなところで会おうとは!
熊山遺跡は、とっても田舎にあるのですが、ものすごーく不思議な日本に類例の存在しない遺跡です。
関心ある方は、是非熊山遺跡にも行ってください。


古墳時代も物が多かったです。今回掲載したのはほんの一部です。関心のある方は是非見に行ってください。

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