遺跡好き弁護士の一(はじめ)法律事務所

遺跡好き弁護士射場守夫は現在奈良県大和高田市一法律事務所にて業務中!遺跡紹介とたまに法律や仕事のお話をいたします。

山畑22号墳(東大阪市)

2013-02-16 22:03:24 | 日記
引き続き東大阪市の古墳巡りです。
山畑古墳群に行ってきました。
山畑古墳群は、東大阪市の東側の山腹に分布する古墳群で、6世紀から7世紀にかけて盛んに築造された群集墳です。本来は100基以上の古墳が存在していたようですが、開墾等により現在では約30基を残すのみとなっています。

これらは、東大阪市立郷土博物館の近辺に集中していますので、とりあえずこの博物館の駐車場を目指して進みました。
ところが・・・・傾斜がすごいし、道がすごく狭い!
山腹に密集する住宅街の隙間に作られたような道なので、前から自動車が来ないかとハラハラドキドキです。

今回ご紹介する山畑(やまはた)22号墳は、なんと・・・・極めて珍しい双円墳です!!
っていうかこのまえご紹介した神並5号墳もそうでしたけどね。
とりあえず、正面から。


この古墳は博物館の駐車場に隣接して保存されていますが、双円形の内東側の墳丘は削られて無くなっています。・・・・誠に残念(T_T)
さっそく中に入らせていただきます。まずは、羨道から奥へ

ごつごつとした敷石が豪快ですね。

向かって左側が片袖のようです。


奥壁です。

玄室内の床。

玄室右側壁です。

左側壁。

まぐさ石です。これも大きくて豪快です。

せっかくの双円墳なのでとりあえず墳丘にあがって双円形の痕跡を探します。

墳頂には石室の天井石が露出。

東側の墳丘の痕跡です。若干盛り上がっていますね。
ここにも墳丘があったのでしょうか?

山畑22号墳は、6世紀後半に築造された古墳で、残存する西側墳丘は直径15メートルほどです。石材は付近の生駒山から採れる石を使っているとのこと。
ここから、須恵器の装飾壺、土師器椀や直刀、耳環、子持ち勾玉などが出土したようです。

そういえば、博物館にも展示してありました。

写真奥側に並んでいるのがこの古墳の出土品です。
左から土師器壺、須恵器無蓋高坏、須恵器はそう、須恵器装飾壺です。

次回も引き続き山畑古墳群です。