遺跡好き弁護士の一(はじめ)法律事務所

遺跡好き弁護士射場守夫は現在奈良県大和高田市一法律事務所にて業務中!遺跡紹介とたまに法律や仕事のお話をいたします。

神並5号墳(こうなみごごうふん)

2013-02-10 19:04:54 | 日記
今日は、仕事の関係で大阪に行ってきました。そうなると、当然、仕事が終わった後は、迅速に古墳を見学しなければなりません。
弁護士の仕事自体は迅速には終わらせられないので(丁寧がモットーです!)、少ない時間を活用してダッシュで古墳を見ていくわけです(^_^;)

今回は、東大阪市の古墳を拝見です。
神並5号墳は、夫婦塚古墳とも呼ばれ、東石切町の住宅街の中にあります。
なんと世にも珍しい双円墳だそうです。冒頭の写真も二つの円墳が隣接しているのが分かるでしょうか?
まさに夫婦のようです。
遠くにあるのが、東側の墳丘、手前側が西側の墳丘です。
まずは、東側の墳丘に入ります。

奥の天井石が崩れて明かりが射しています。
羨道側壁

あっちゃ~。急いでいたので、ピンぼけ・・orz
続いて奥壁です。

そして、天井石。

玄室側壁

ごつごつとした野趣あふれる石室ですね。
まぐさ石。

これは大きい!
この石室は、全長約9.2メートル、片袖式です。発掘調査を行った結果、2体が埋葬されていたことがわかりました。
周囲からは、須恵器、土師器、銀製品や玉類、とりわけ人物や犬を象った装飾土製品が出土していました。祭祀用ですかね?来世の様子を表現したとか?
こんな感じです。


続いて、西側石室です。

見てのとおり、入り口の前にフェンスがあって入れないかと思いきや!?
鍵がかかっていなかったので、「立ち入りオッケーなんだ!」と確信しました。間違いなく確信しました。絶対です!
羨道から奥へ。

奥壁。

側壁。

まぐさ石。

天井石

片袖ですな。


西側石室は、全長約9.6メートル、内部には3体の遺体を葬ったようです。鉄釘が出土し、木棺が使用されたことが分かっています。ここからも、須恵器、土師器、耳環、鉄製品が発見されています。
築造時期は6世紀中頃のようです。

石室の規模や形状、石の造り、奥壁などから見て、これは多分群集墳の1つなんでしょう。
しかし、双円墳とはなかなかカブいているといったところでしょうか?

ちなみに、ネットで調べてみると、双円墳は河内郡河南町にある金山古墳だけみたいなことが書かれていますね。
どちらが正しいのでしょうか?