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ハイナンNETの日常

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昨年の韓国訪問について

2013-01-02 02:38:43 | 交換日記
日韓双方で保守政権が誕生し、今後が憂慮される昨今。昨年8月6~10日、韓国を訪れたので、遅ればせながら、その時のことも含め、思いつくままに書こうと思います。

何と言ってもショックだったのが、4年前にナヌムの家で話をした、金華善ハルモニの逝去。既に情報は入手していましたが、実際にハルモニの墓石を前にして、もう二度とハルモニと言葉を交わすことができないという厳然とした事実に打ちのめされるようでした。墓石の前でハルモニの冥福を祈って手を合わせる私の頭の中では、ハルモニが生前幾度となく私に投げ掛けた、「何でここに来たの?」という言葉が響いていました。その時は、どう返せば、ハルモニが喜んでくれるか、と考えていましたが、今思うと、この問いは、すぐに答えが出る類のものでもなければ、唯一の正答があるという類のものでもありません。シンプルであるにもかかわらず、いやそれ故に難しい問い。ハルモニも、私から何らかの「正答」を引き出すために、この問いをぶつけてきたわけではないように思います。むしろ、ハルモニは、「慰安婦」問題が過去のみならず現在、そして未来に繋がる問題であることを強調するために、そしてこの問題に関わる理由を常に自問自答してほしいという願いを込めて、こう問いかけてきたのではないか。これからもこの問いを手放さずに発言・行動していくことを、天国にいるハルモニに誓いました。

「戦争と女性の人権博物館」では、様々な角度からの展示がなされており、大変勉強になりました。特に印象に残ったのは、慰安所の様子を再現した空間。しかし、その入口は狭く、見学者が実際に中に入ることはできません。我々は、ハルモニ達の経験を「垣間見る」ことしかできない。だからこそ、ハルモニ達の、絞り出すような証言一言一言から、この経験に思いを馳せる想像力が、証言を聞く側に備わっていなければならない。問われているのは我々の「姿勢」なのだ。今度訪れる際には、もっと時間を取って、じっくり見たいと思います。

ホテルの近くにあった安重根義士記念館を訪れた時、4年前に西大門刑務所歴史館を訪れた時と同様の光景を目にしました。同記念館には、安重根ら4人が裁判を受ける様子を再現した展示があります。韓国人の若い女性数人が見学に来ていたのですが、展示されている裁判官や安重根の口etcが動き、音声が流れると、彼女達は「わ、動いた」「びっくりした」と仰け反って、まるでお化け屋敷にでもいるような反応。しかしその直後、彼女達は近くの説明文を見て、熱心にメモを取り始めたのです。おそらく、学校の課題か何かのためにここを訪れたのでしょうが、彼女達が知識を深めることはあっても、何かを「学ぶ」ことは難しいだろうと、その時思いました。もちろん、こうした知識の継承すらままならない昨今の日本の状況は、より深刻であると言わなければなりませんが……

今年も、機会があれば是非韓国を訪れたいと思います。

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