華麗なる腑抜けの世界

倦怠感溢れる日々を称揚しつつ

言葉の乱れ

2006-07-26 20:10:38 | 日々のひとりごと
 まずは下の記事から。



怒り心頭に「達する」7割 文化庁の日本語調査

 激しく怒る意味の慣用句として、本来の「怒り心頭に発する」を使う人が14・0%にとどまったのに対し、「怒り心頭に達する」を使う人は約5倍の74・2%に達するなど、慣用句の誤用が多いことが26日、文化庁の日本語調査で明らかになった。
 文化庁は「日常であまり使わなくなった結果、本来の言い方が分からなくなったのではないか」としている。
 調査によると、周囲の人に明るく振る舞うという意味の言葉として「愛想を振りまく」を選んだ人は48・3%。本来の言い方の「愛嬌(あいきょう)を振りまく」の43・9%より多かった。
 はっきりと言わないことを意味する慣用句「言葉を濁す」は66・9%で本来の言い方が上回ったが、「口を濁す」も27・6%に上った。



 ひどい話であるが、私自身も人のことは言えない。二十歳過ぎまで「役不足」の意味を間違えていた。「力不足」と同義だと思っていた。たとえば「谷垣禎一氏、財務大臣には役不足」という文の場合、「谷垣氏が財務大臣だって。はぁ。谷垣氏には実力不足でしょ」という意味でとっていた。正しくは「谷垣氏くらいだったら財務大臣じゃ物足りないだろう」の意味である。まー谷垣氏は大臣の器じゃないんだけど。
 この文化庁のレポートについては、NKHでも報道された。そして同局は、同じ時間帯に「富山のケースの場合では」という、珍妙な日本語を用いていた。
 私もよく「最もベター」などというおかしな表現を使うが。そりゃ「ベスト」だよ。

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