はぐれの雑記帳

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日本百名山(1)阿寒岳-1 雄阿寒岳

2018年09月03日 | 日本百名山紀行

1阿寒岳⑴ 雄阿寒岳2012年8月17日(金)
8月17日 くもり 山頂はガス、展望なし
登山口5:15(滝口)~7:56五合目8:00~9:00雄阿寒岳9:20~11:30登山口
雄阿寒岳 コース状況/その他周辺情報
登山道はよく整備されている。登山口に駐車が8台くらい可能。トイレが入口にある。7合目まで樹林の中で展望なし。4合目から5合目までの登りがきついけどなんとかなりますね。噴火口がお花畑のようです。

昨日16日、幌尻岳に行く予定で、とよぬか山荘まで行きましたが、雨のために17日はバスが出ない。それでキャンセルして、予定変更。天気予報を調べると道東地区が曇り晴れの様子。進路を東へ。阿寒湖の湖畔で夜明かしして、登山口の滝口へ翌朝移動。
十年前に妻と北海道ツアーに出かけ、この阿寒湖で1泊。アイヌの伝統舞踊と演奏をかがり火を焚いた場所で見ました。とても幻想的でしたが、いまではその場所にアイヌコタンのお土産屋の村ができ、劇場がありました。以前の面影はありませんでした。でも最初の車中泊はそこの駐車場でした。お世話になりました。
雄阿寒岳の登山口へ午前5時に。習志野ナンバーの車が一台。この人と前後して登山することになる。
習志野の人、61歳。建築業の人、二百名山チャレンジ中だという。
この山について言うならば、山としてはさして魅力を感じているわけではない。樹林帯の山道であり、鼻が咲き乱れているわけではもなく、今回の中の山の中では一番地味な山の印象。なぜなら眺望はない樹林帯歩きだし、高さもないし、派手さもない。ただ深田久弥はこの阿寒湖に色を添える山として、この山の雄姿をたたえている。しかし、曇り空のままではこの山の姿もみられない。滝口から指導標にそって歩き出す。阿寒湖の一端をかすめていく。湖の静けさは予想以上に美しい。
次郎池には道がないようだ。9合目に着くと稜線に出るのだ。残念ながら稜線に出ても視界はない。山頂付近がガスで覆われている。山頂に至るも感激はない。深田久弥のように山頂で2時間も空が晴れるのを待つほどの気持ちにもなれなかった。
そうこの山で長靴を初めて試したのです。さほど気になることもなく歩けました。
百名山でなければ登りたくない山を終えました。でも雌阿寒岳も登らないといけませんので、つぎ8月20日に登ります。長靴の感想ですが、なんとかなりますね。中敷入れたほうがいいでしょう。
この山、深田久弥も書いていますが、形がいいです。弟子屈に向かう途中から見た姿はほれぼれします。
山も樹林帯の登りがほとんどですが、稜線に出ると、この山が火山であることがわかって感動します。火口はお花畑になっていて、時期ならば美しいでしょう。それに天気が良ければ、道東の山々が眺められたかもしれません。
始めて長靴で登りましたが、ズボンの裾を長靴の中に入れて失敗しました。外に出しておかないと、水が靴の中に入ってしまう。大失敗でした。
新潮社の新装版「日本百名山」では阿寒岳として標高は雌阿寒岳の1503mをとり、写真は雄阿寒岳(内田良平)を掲載しています。百名山の阿寒岳は二つ登ってヒトツですね。確かに雄阿寒と雌阿寒ではまったく性格が異なる山ですから、二山セットとしないといけないと思います。
登山口の滝口は阿寒湖の隅にあたり、静寂なところです。太郎・次郎の池も幻想的なムードをたたえています。ともかく朝の露にびしょびしょになりながら、太郎池の辺を行く。この太郎池も早朝の静まりのなかで、水が流れる音と、水面が光る光景がいい。次郎池へ通じる道はありませんでした。そこからひたすら樹林の中の急な道を登ります。修験者のような想いだ。3時間近く休むことなく歩き続けて五合目につく。流石にここで小休止。北海道で最初の登山なのに感動が薄い。天気のせいだろう。この五合目までがこの山の辛いところかもしれない。それからさらに登って8合目で樹林帯が潅木帯になる8合目まで、休むことなくひたすら我慢して登ります。8合目から上は晴れていればたのしいでしょうが、この日はなにも見えず、左手に火口のあとの窪みがあり、時期ならばお花畑でしょう。火口をめぐるように最高点の山頂に至るのですが、阿寒湖も遠くの山も見えずまま山頂を踏んで下ります。
日本百名山を詠む込んだ短歌を集めています。この阿寒岳については、深田の本にも紹介されている啄木のうたが有名で、湖畔に歌碑があるそうですが見過ごしていす。
   
神のごと遠く姿をあらわせる阿寒の山の雪のあけぼの   石川啄木

雄阿寒岳にはこの二首を見つけている。

斑雪(はだれ)置く雄阿寒岳は深々と落ち込める谷の向こうに峙てり  川田順
いかさまの蝦夷の古神おきなさび鎮まりますぞ雄阿寒の岳       小杉放庵

川田順の歌もいいですね。残雪の頃の歌で、弟子屈の方から見た雄阿寒だろうか。小杉の歌も深田久弥のこの山への評価とつらなるところがある。確かに阿寒湖の真向かいに大樹林帯の上に立てる山は「神」の如き姿にも見えるだろう。
感激がないと書きましたが、いま思うと最初の山で天気を期待して向かったのに、ガスってしまって裏切られたという思いだからでしょう。静かな登山ができて、それはそれなりの趣があります。北海道の森林の深さを知る最初の山になりました。
登山後、斜里岳に向かいました。清里の町へのドライブです。国道80キロのスピードでどの車も走っています。(ただし大きな市内は注意です。札幌や旭川などの都市は警察が機能していますよ)
  
弟子屈方面から見た雄阿寒岳(羅臼から帰りに撮影)  
大樹海の中の一本みちの国道ですが、バックミラーにも車の姿なし。まさに道路を専有して走る。本州では味わえない醍醐味です。清里の町に近づくと、斜里岳の姿が現れてきて、いよいよあの山だという気分になります。

ヤマレコ・コメント
取り合えず1座目完了ですね!  noborunda  2012/8/18 9:08
お疲れ様です、予定を変更されたんですね。長靴、早速活躍したようですが、カッパは必ず長aの外側にが鉄則です。 雨の時はスパッツをつけてもカッパが靴の内側ですと雨が少しずつ伝わって入って来ます。 カッパを長靴の外側に出せばスパッツは不要です。長靴用の中敷き、北海道ならクッションの効いた厚めの中敷きが売っている筈ですよ。マイペースでの登山、楽しんで下さい!
応援しています aonuma1000  2012/8/18 21:31
こんばんは、hagure1945様 noborunda様がおっしゃっているように長靴とカッパの利用の鉄則は「カッパを長靴の外側」、農作業ではカッパの汚れは二の次で、防水優先です。中敷きは、登山靴の中のものを引き出して利用しています。新たに買わなくて済むのでエコですよ。 天気を見ながら、楽しんでください。
いいなー yumesouf  2012/8/22 21:59
こんばんわ hagureさま 1の登頂オメデトウ(^▽^)ゴザイマース これから毎日次々ですか。からだに気を付けて下さい  (・∀・)いいなー
雄阿寒岳からスタートですね firebolt  2012/8/23 18:28
読むのが遅くなってしまいました。ここは行かなかったので、次の機会には行ってみようと思います。
清岳荘はたしか「車中泊禁止」だったような ・・・水は外にありましたけれどね。
車中泊禁止 1955 012/8/24 13:02
こんにちは、hagure1945様。ヒグマがその気になれば、車なんて簡単に破壊されてしまうでしょう。
危ないから禁止なのかもしれませんよね。
北海道一発目!お疲れ様でした! jin538147  2012/8/26 12:32
へぇ~。北海道の山って標高が1300mちょいでもハイマツ帯なんですねぇ。てコトは森林限界も低いというコトになるんですかね?まるで北アの高山みたいですね。 良いなぁ。念願の長靴デビューおめでとうございます!



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