はぐれの雑記帳

極めて個人的な日めくり雑記帳・ボケ防止用ブログです

時田則雄歌集「「オペリペリケプ百姓譚」を読む。

2021年04月04日 | 短歌

2021.3.15

時田則雄歌集「「オペリペリケプ百姓譚」をくる。

帯に「ポロシリを背に見はるかすオペリペリケプの大地に水を含んで立つ一本の樹 それが俺だ」とあった。

「野男伝」という歌集もある。昭和21年生まれ。この男の歌に惹かれた。久しぶりに面白い。図太い。

この図太さが私にはない。

ポロシリ=幌尻岳だ。十勝平野から見ることができるのだと言う。

日高山脈が平野から見えるのだ。「ポロシリを背に」と言うのが日常なのだ。

 水がうまい、空気がうまい、そりゃさうだ オペリペリケプの樹なのだ 俺は

 七五調に呑まれてならぬ大空に雲が浮かんでゐる朝である                                 

 

世の中に負けてはおらぬ野男がポロシリを背に突っ立っておるぞ

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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