まだ免許皆伝じゃないのですが、丁寧に作りました。和歌山出身のhafsiaが作る、大和の茶粥です……
母は和歌山出身ではないので、うちで作られる茶粥はまるで病人用白がゆのようにふやけているのですが、私にこれを教えてくれた祖母がお嫁に来たとき、お姑さんが大和の人で(和歌山も大和も茶粥文化圏)毎朝茶粥がメニューだったとかで、みっちり仕込まれたのだそうです。
祖母曰く「茶粥名人に仕込まれた」そうなので、この茶粥はしっかり免許皆伝の腕前にならないといけません!
というわけで、そんな茶粥名人に教えられた茶粥でございます。
(ちなみに孫たちの中では私しか作れません。自慢♪)
まずは、お茶のパックに粉ほうじ茶を入れます。
別に粉じゃなくてもお茶が出ればいいんですが、やっぱり粉の方がすぐに出るので粉がオススメ。
大きい鍋に水を張って火にかけます。
このとき、水の量は米の5-7倍。水が多い方が作りやすいです。
米は研いでスタンバイ。
沸騰したお湯に粉茶を入れ、お茶が出たらパックを湯からあげて、研いでおいた米を入れます。
ここから、絶対火は強火のままで、弱めたりしないでくださいね。
ここが最も重要です。
ひきしまった米の茶粥を作るには
強火!
弱くするとぶよぶよのふやけた粥になります。
ぶくぶく煮立ってくると、ふいてきちゃいますよね。
そういうときは、おたまで
上澄みだけをすくっていきます。
おたまですくってすぐ落とし、すくってすぐ落とし、これを繰り返します。
ちょっと油断するとすぐにふいてくるので、はっきりいって離れられません。
離れようものならふきこぼれるか、火を止めようものならふやけてしまうので、離れるのは厳禁。ちなみに夏にやるとめちゃくちゃ暑くて汗が噴き出てきます(でも、そのあとにさらさら茶粥を食べると喉通りいいので夏にも食べます♪)。
できたかどうかは、食べてみてください。白ご飯を炊いたときの食感でOKです。
米が割れてきていたらもはや失敗。
引き締まった米が何よりも重要なのです。
OKと思ったら即座に火を止めて、コンロから離しテーブルの鍋敷きの上にでも置いておきます。
茶粥は再加熱すると、米がふやけてきておいしくなくなるので、再加熱できません。あたたかいうちに、または冷やして食べてください。
コンロの上につい置きっぱなしにしてふやかしてしまったときの悔しさといったら…!(免許皆伝はまだ、と言われるのです……しくしく)
わかりますか? ぷりぷりのお米でございます。
これをものにするには、強火! ひたすら強火のまま上澄みだけをすくい続けることです。米まですくってしまうと(多少は仕方ないですが)米が割れてきますからご注意です。
いや~、今日のは免許皆伝してもらってもいいんじゃないかと思うくらいの出来でございました。
できあがったとき茶粥の上澄みは澄んでいたし、米のプリプリ感もさらさら感もいいかんじでした~
ちなみに本日の茶粥は、さつまいもを別にたいておいて、芋がゆになっております(^^)
一緒にたいてしまうと、上澄みが濁ってしまいますからね~
おかずは、漬け物と、始末しないといけない白ネギとツナをたいたものです。
とてもシンプル。
ふぅ。おいしかった☆
チャレンジャーな方、大和の茶粥名人の茶粥、いかがです?