しゅうねん

 

ひやっこい風と共に強烈な香りのきんもくせいが秋を感じさせてくれる今日この頃、いかがお過ごしですか。

 

私はというと・・

 

きいてください。

 

数日前のある夜、仕事帰りの自転車置き場での事です。

１０００円を清算マシーンに入れ

 

仕事で１日帰れなかったので2日分300円を払い

700円のおつりを取ろうとしたら

 

 

“チャリン”と

音が。

手元には100円玉2枚・・・

ということは、

キングオブコイン、500円玉が落ちたのか、と思い足元を見ると

 

 

 

 

 

ちょうどマシーンの下にぱっくり口を開けた溝の蓋に落ちた！と気づくまでそう時間はかかりませんでした。

なんでよりにもよってこんな所に穴があるかなあ！と戸惑いながら

あせった私は、夜中、街灯の明かりもそう届かない場所で、

恐る恐る蓋を開けてみたのですが・・・

まっくら。

500円玉どころか、なんにも見えない、

ただ闇が広がっていました。

途方にくれ、この無念を誰かに話そうと、

出張中の主人を(電話で)たたき起こし

泣きごとをぶちまけたら

 

と

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

と関西人丸出しのツッコミしかでない発言をされ

その夜は涙で枕を濡らしました。

 

ここまでなら普通のかわゆいレディのよくあるおっちょこ話。

私はこれで終わりません。

翌朝

もうトラウマになった駐輪所とは違う駐輪所に自転車をとめ

昨夜の清算マシーンの前に来た私は

周りを見渡し、人がいないことを確認してから

開けました!

そしたら、昨日の闇は朝日によって消し去られ

意外とこぎれいな溝があらわになりましたっ

そして目を凝らして“私の500円”を探したら

ありました！

ご主人様の手を離れ　一晩闇の中で過ごした500円玉が

まるで「ごめんね」というかのように、ひょっこり顔を出していました！

急いで拾い上げ、

ついでに誰のか分からないけど、落したんだろう自転車の鍵も

救い出し、涙の対面！

 

 

いつの間にか近くを歩いていたサラリーマンに

(これ私昨日落としましてん)と心の中で言い訳しながら

冷たくなった500円玉を手でしっかり握りしめ出勤致しました。

 

 

というお話。

 

 

 

皆、コワイってキライにならないでね。