ゴールドファイルの時にもご紹介しましたが、本日ご紹介する時計は、ヴィンセントカラブレーゼ×Bell&Rossのコラボモデルです。
VINCENT CALABRESE
AHCI Member since 1985
1944 Naples,Italy
弊社取扱いのポール・ゲルバー氏も代表的な独立時計師ですが、ヴィンセントカラブレーゼ氏も非常に重要な人物で、歴史に名を残す時計師の一人でしょうね。
こちら今は無きWWWのNo,35です。20代の方にはほぼ馴染みがない雑誌だと思います。
その2002年4月発刊で、表紙になっているのが、ヴィンテージ123ジャンピング・アワーのプラチナモデルです。この後本日ご紹介する18KPGケースモデルが発表になりました。またその後にデザインを変えて再販されましたが、その時もケースはプラチナ製でした。18KPGはそのだいぶ後の
WW1シリーズまで発表される事はありませんでしたね。
この時計が発表されたのは2004年頃だと思います。
しかし弊社で販売したのは、2014年5月なんですよね。つまり未だご購入頂いて3年半も経っていません。当時在庫があると聞いた時は驚きましたよ。
ベル&ロスのモデルの中では異色で、99本限定でした。確か国内入荷は5本だと聞いています。色んな特徴がある時計で非常に魅力的です。
8時26分、パワーリザーブは20時間くらいを指しています。
ETAcal.2892A2をベースにカラブレーゼ氏がジャンピングアラー+パワーリザーブモジュールを設計しました。
Ref.VINTAGE123JHPG-AL
ケース材:18KPG
ケース径:37.5mm
ケース厚:12mm
防水性:100m
パワーリザーブ:40時間
限定数:99本
ケース径は37.5mmという絶妙なサイズで、防水性は100mで安心です。
非常にユニークはデザインで、ストラップ交換も楽しめそうです。今ついているのはパイソンですが、コレが似合う時計はそう多くはないですよ。恐らくどんな色、素材でも上手く収まってくる時計だと思います。
こういう時計って少なくなりました。
例えばサイズ、機能、価格、デザインです。
中身が単純で個性的なデザインの時計はいくらでもあります。それが悪いという訳ではありませんが、そのメーカーらしいかと言うと?な時計が多い気がします。また、最近では多機能であったり、革新的なムーブメントも増えてきましたが、価格は物凄いことになっています。この時計、当時の定価は130万円+税です。当時であれば高額品ですが、今同じ時計を作ったら値段は倍近いでしょうね。話を戻すと、価格というのも勿論大事なのですが、そもそも時計はデザインが一番重要であると思います。こればっかりは好みですので、私がああだこうだ言う事では無いかもしれません。しかし、中身は凄くてもデザインが…サイズが…着け心地が…という時計多すぎませんかね。
特に個性的なデザインって難しいと思います。時代に合わせたもの流行りものは10年、20年経ったら古く感じますから。例えば、アランシルベスタインの90年代半ばくらいからのデザイン、マークニューソンがデザインしていた頃のアイクポッドのデザインって古く感じるどころか今見ても新鮮ですよ。コレはやっぱり凄いことです。
この時計は中身とデザインが上手く融合していますよね。
状態は一か所打痕キズはありますが、ポリッシュである程度消えると思います。他のキズはほぼ消えるレベルだと思います。
ケースポリッシュして、新しいベルトに付け替えたらより良くなるでしょうね。
先日入荷のコードバン「ゴールド」なんて合わせたらどうかな?と密かに考えています。やり過ぎかもしれませんが、試す価値はあると思います。店頭在庫分として20/18mmでオーダーしていますのでピッタリです。完成したら合わせてみたいと思います。
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