ココロノキンセンイ

劇団あおきりみかん 中元志津が綴る怒涛の日々、けっこう育児日記

やっと…

2006-02-08 13:11:32 | みたもの・きいたもの・よんだもの
観てきました、『THE有頂天ホテル』。数日前のことですが、軽く感想をば。多少ネタバレもあるかもしれません。




基本的に好きでした。面白かったと思うし、声をあげて笑ってた人も結構いました。
評判も割とよろしいようで。
不特定多数の人が楽しむことができる、ある意味王道な作品だったと思います。
個人的には、三谷幸喜監督の3作品の中で、いちばん好みかも。ストーリーやトラブルを乗り越えるまでのハラハラ感、やり遂げたときの達成感は『ラジオの時間』の方がいいかな、と思いましたが、群像劇としてのあり方は有頂天の方が好み。ある意味ベタな人情物なのかな、と。


批判的な感想も気になって、ブログでちらっと検索してみたら…

曰く、緊張感がない。
曰く、豪華キャストが勿体ない。
曰く、ストーリーや伏線が薄い。
曰く、笑いの取り方が稚拙。
そして篠原涼子、大人気。

どれもそれなりにもっともだと思います。

でも、役者がとにかく良かった。多少乱暴な言い方をすると、ストーリーはどっちでもいいかと。
どの役もとてもいい役で、こんなふうにあて書いてもらえたら役者としてかなり嬉しいんじゃないかな。三谷の思ったとおりのキャスティングが実現した、ということが表しているように、役者が輝ける役を書くことができる作家なんだと思います。

映画館で見ても、損はないと思いますよ。


そして。
IT王さんのコメントどおり、オダギリジョーに注目。最初のカットで納得しちゃいました。あれ、特殊メイクなんですね…

ちなみに、私は生瀬の小さい人間っぷりと近藤芳正のでか耳が一番のお気に入りでした。あの耳は…