ヘルパーが訪問するときに車がないを解決する

ＩＣＦの視点を活かした・ケアプラン実践ガイド諏訪さゆり氏著日総研刊から
ケアに自信が持てない、ケアに迷ったら思いや迷いを整理し関連図を描くことを進めている。その活用例が巻末に業務改善の実例が紹介されている。この実例は諏訪さゆり氏も気が付いていないようだが、ケアばかりでなく業務改善にも役立つことを示している。
ある施設でヘルパーが使用する車両の問題「ヘルパーが訪問するときに車両がない」という問題をこの関連図を使って解決したというもの。
この意味あいは車両の使用を引き継ぎの問題を解決したということにとどまらない。この車両使用の引き継ぎは単に業務改善の問題に過ぎないのだが、これを職員に業務改善をしようと呼びかけても業務改善は行われない、しかし、関連図という方法を用いることで職員にとってはなじみのある方法であり、具体的な困りごとを思い出して記入しその発生原因を考えることで全員がいつの間にか業務改善を行うことに参加している。
このように業務を改善したいとしたとき、呼びかけだけでは何ら解決しない場合、なぜ業務改善を呼びかけても改善が行われないかを考え、改善ができる方法を考えることで初めて改善が行われることを示している。

経営者はもちろん業務の改善に気を砕いているだろうが、それが現場に浸透しないことの原因を考え行える方法を用いて行うという姿勢が求められる。