
私は言葉に関しては興味はあるほうですが、自分が正しく使っているかどうかは自信がありません。また、おそらく知らない言葉もたくさんあるだろうと思います。
最近、車のコマーシャルで色を表すのに「雪白」「松葉」「瑠璃」「漆黒」・・・などと日本の伝統的な色の名前を使ったものがあります。色の場合はそれこそ微妙なので、テレビやパソコンの画面などでは充分に表せないと思いますが、とてもきれいな響きですね。
こんなふうに最近は伝統的なものへの憧れのようなものが若い人にはあるのでしょうか?
今回の調査でも慣用句の誤用は若い人はもちろんですが、50代、60代の人にも多く見られるとか・・・。文化庁の発表にはありませんでしたが、NHKのニュースではこの結果を踏まえて「今の60代の人たちはビートルス世代。」というようなことを言っていました。つまり、既に日本語離れが始まっている世代ということでしょうか。
「ヤバイ」については面白い解説がありました。今若い人たちには「ヤバイ」は「怖い」とか「危険」といった否定的な意味ではなく、「すばらしい」「すてき」といった肯定的な意味で使われているとか・・・。
これは「すごい」と同じ変遷なんだとか。「すごい」も元々は「恐ろしい」という意味合いの強い言葉だったそうです。ずっと以前、何かの本で「最近の若い人は『とても』と言わず『すごく』と言う」といった内容のものを読んだ記憶があります。私はそのとき「すごい」って「とても」と同じような意味なのになんでだろう?と思ったものです。
そのときは分からなかった疑問が今回解けました。つまり「すごい」も元々は否定的な意味で使われていた言葉なのに若者は「怖いくらいすばらしい・・・」と言う意味で「すごい」を使い始めたというわけです。それが今ではすっかり定着して今度は「ヤバイ」に移行中・・・。
今、若い人(10代が多いようです)は「はまってしまうくらい素晴らしい」と言った意味で「ヤバイ」を使っているようです。
「ビミョー」は「YES」でも「NO」でもないあいまいな返事で大流行中??
「テスト、どうだった?」 「ん~~、ビミョー。」
江戸時代から使われていたとの説もありますが。終戦後にやくざが使用していたのが一般化した物と言われています。現代の使われ方はHANAさんの書かれた通りなのでしょうね。
できるだけ正確な分かりやすい言葉を使いたいと思っていますが、難しいですね。
僕も全く使い分けが出来ません。
そんな意味では、日本語をだめに仕立ている一人なんですけど。
そんな本質的な事以外に、通常使っている言葉を次き次ぎと作り出している女子校生達を見ていると、その言葉の中から、幾つかの単語が次代のジェネレーションに伝わっていく言葉が幾つかあって、それが新しい使い方とか新しい言葉として認知されていっているように思われます。
「やばい」もそんな言葉のように思えますし、「おに」なんて言葉もそんな言葉かも・・。
「やばうま」とか「おにうま」「おにむか」「おにやす」なんかまさにそんな風に思えてなりません。
私も流されやすい方なので、人が使っているとつい同じように使っていることがあります。
それでも、やはり残るものと消えていくものがあるのだからある意味での自然淘汰が行われているわけですよね。