本日、夕刻の天気図です。
2つの台風と前線の影響で、全国各地に大雨と強風が吹き荒れています。
大きな災害が無いことを願っています。
庭の草木を見ていると、風は絶えず吹く方向や強さも変っています。
稲穂も雨風に打たれて、大きくおじぎしています。
そのため、”風”という言葉には、様子が変りそうな気配というニュアンスがありますね。
○○風なんていいますが、これもハッキリと断定している訳でなく、曖昧な状況にも使われます。
どういう「風の吹きまわし」かとは、その時の模様しだいで状況がクルクル変る様をいいます。
上司も風の吹きまわしで、急にやさしくなると何か魂胆があるんではないかと、詮索してしまいます。
そうだ!「風が吹けば桶屋が儲かる・・・」の流れをご存知ですか?
今日はついでに、これをご紹介しましょう。
これは落語で熊さんと八っぁんのやり取りです。
熊さん 「だからさ、どうして風が吹けば桶屋がもうかるんだい?」
八っぁん「しょうがねぇなぁ~、これっきりだぜ」・・・
熊さん 「・・・まず風が吹くんだろう?大風(おおかぜ)かい?」
八っぁん「ばっきゃろう、このとうへんぼくめ、大風が吹いたら屋根屋がもうかるんだい!」・・・・・
「・・・春の風ってえのは、そんな生易しいもんじゃねぇ~ぜ、風が吹いてよ、砂混じりのつむじみてぇのが顔に当たるだろう?」
「目に入ったらひでぇもんだ」・・・
「そうすると失明する人がでてくりゃぁ~」
「目が見えなくなると、その分楽しみがへるだろう」
「するとな、三味線を弾いて小唄、端唄(はうた)、都都逸(どどいつ)などを歌うようになるんだ!」
「そうなるとな、三味線にネコの皮を使う訳だから、ネコがどんどん捕まられてな、減ってしまうんだぜ」
「ほうなるとなネズミが増えて、片っ端から桶をかじりまわるんだ」
「あたぼうよ。だからよう~、桶屋がもうかるってことさ」
「おめぇ~は、なんにも知らねぇ~な!」
熊さん「ずいぶん、回りくどいなぁ~」
「風が吹いて桶が転がって、壊れるからもうかると思っていたよ」
*思い出しながらですので、精確ではありませんが、こんな流れです。
みなさんはご存知でしたか?
(おめぇ~、なんにも知らねぇ~な!)と言われないようにね。
何かの機会に、話すと受けますよ。
yuki