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全国交通ニュースブログ

日本全国の交通に関する最新ニュースをピックアップして紹介します。
幹線道路、バス、航路、ICカードなどなど・・・

2024/3から伊賀鉄道でICOCAなどが使えるようになります

2023-07-31 22:42:05 | 交通系ICカード

三重県伊賀市内を走るローカル私鉄「伊賀鉄道」で、2024/3からICOCAなどの全国相互利用対象ICカードが利用可能になります。

https://www.igatetsu.co.jp/igatetsu/wp-content/uploads/2023/07/20230726ICOCApress.pdf

伊賀鉄道はかつて近鉄の支線(伊賀線)でしたが、乗客が少なく赤字が嵩むことから経営が分離されることになり、2008年10月から運行が近鉄と地元伊賀市が共同出資する新会社「伊賀鉄道」に移管され、さらに2017年に鉄道施設が近鉄から伊賀市に移管されています。

一方、ICOCA導入のリリース文は伊賀市・伊賀鉄道・JR西日本の連名になっており、伊賀鉄道の株の75%を保有する近鉄は含まれていません。近鉄は鉄道線全線でPiTaPaおよびICOCAを導入済みですが、ICOCAのシステムはあくまでもJR西日本のものであり、ソフトもハードもJR西日本グループが導入するからです。

伊賀上野駅ではJR関西線(既にICOCA導入済)と伊賀鉄道が改札内でつながっていますが、関西線を運行するディーゼルカーはバスの如く車内にICカード対応機器を設置しており、伊賀上野駅自体にはICカード改札機は設置されていません。伊賀鉄道が導入するシステムはごく一般的な「各駅にICカード改札機を設置」なので、2024年3月以降は「JR西日本の駅なのに、ICカード処理機は伊賀鉄道用のみ」ということになりそうです。

ちなみに、上記リリース文によれば、伊賀鉄道内で完結するICOCA定期には伊賀鉄道区間の定期券の情報は印字されず、連絡定期の場合も連絡先の他社線の情報のみが印字されるとのこと。

これは、2021/8/21からICOCAを導入した同じ三重県内を走る四日市あすなろう鉄道(こちらも伊賀鉄道と同様の経緯で近鉄の不採算支線を経営分離)の場合と全く同じです。共通のシステムを利用することにより、コスト削減が図られますね(定期券情報をICOCAカード上に印字しないこと自体もコスト削減策ですが)。

https://yar.co.jp/info/detail.php?id=276

https://yar.co.jp/imgdata/202108061309294.pdf


続:鳥取県岩美町の絶景町道が当分通行止め、バスも迂回

2023-07-30 21:36:23 | 道路交通全般

2022/8/2付ブログ記事「鳥取県岩美町の絶景町道が当分通行止め、バスも迂回」から1年後の様子です。

東浜駅の西側にあるこの先通行止めの看板。

ここから少し歩いた海岸沿いには、JR西日本の豪華列車「トワイライトエクスプレス 瑞風」の立ち寄り先として整備されたレストラン「アル・マーレ」があります。

https://ignite.jp/2019/03/155014/

その近くに今もバス停の標柱が立っていますが・・・ 向こう右手に見えるのが東浜駅の跨線橋、左手がもと保育所の建物を改装した「アル・マーレ」です。

「当バス停は廃止となりました」の案内掲示があります。1年近く経過しても撤去しないのは、数年先?に通行止めが解除された暁にはバスの経路をもとに戻すつもりだからでしょうか?

この通行止めにより立地が「どん詰まり」となってしまった陸上(くがみ)パーキングとその前の海岸(海水浴場ではない)は、今夏も賑わっています!

やはり、砂浜が続くだけの本物の?東浜海水浴場よりも変化に富んでおり(入江とか洞穴があります・・・シーズンオフのストリートビュー参照)、人を引き付ける力があるのでしょうね。

昨夏よりも、ここでの遊泳が自己責任である件の記載が目立つようになっています。

その先で完全に通行止めとなっており、徒歩でも車内からも絶景を見ることができなくなっています。

こちらは、JR山陰線の列車内から撮影した西側の通行止め区間(真ん中の道が該当)入口の様子です。

一方、高規格道路「岩美道路」の開通でアクセスが改善した(2022/8/3付ブログ記事「2022年度中に鳥取市と兵庫県新温泉町が高規格道路で結ばれます」および2023/3/12付ブログ記事「2023/3/12に鳥取市と兵庫県新温泉町が高規格道路で結ばれます」参照)本物の東浜海水浴場のほうは、昨年よりも若干人出が多いものの陸上パーキング付近には及びません。

ちなみに、昭和から平成初期にかけての東浜海水浴場付近は臨海学校のメッカで、夏には多数の民宿が営業していましたが、臨海学校がすっかり廃れた昨今は大半が廃業しています。2018年に訪れた際には兵庫県立鳴尾高校の臨海学舎が開設中でしたが、翌2019年で終了となっています。

https://n-wildgang.blog.ss-blog.jp/2022-06-13

「岡山中学校臨海学校40周年記念碑」がここに建つことはあるでしょうか?

 

 

 

 


山口県防府市で期間限定「交通系ICカードでタクシーに乗ると300円割引」

2023-07-29 20:10:43 | タクシー

山口県防府市では、2023/7/1~2023/9/30の期間限定で、「タクシー運賃を交通系ICカードで決済すれば300円割引になる」というサービスを実施中です。防府市民のほか観光客なども対象です。

https://www.city.hofu.yamaguchi.jp/soshiki/3/taxi-300yenoff.html

https://www.city.hofu.yamaguchi.jp/uploaded/attachment/126128.pdf

目的は「交通系ICカードの普及」「タクシーの利用促進」「周遊による市内観光の活性化」だそうです。

ただ、市内を走るタクシー全てがICカード決済に対応しているわけではなく、「約7割の70台程度」です。また、予算が2700万円となっているため、9月末以前に予算の上限(9万回乗車)に達した場合は終了するとのこと。

なお、防府市では「タクシー事業者交通系ICカード決済端末導入補助金」制度を導入しています。

https://www.city.hofu.yamaguchi.jp/soshiki/3/taxi-ic-hojo.html

https://www.city.hofu.yamaguchi.jp/uploaded/attachment/126006.pdf

条件は「2023/5/8~2023/9/30の間に申請」「2023/9/30までに端末の導入完了」で、補助対象事業費(機器の導入費+維持管理費最大5年分)のうち半額(1台あたり上限10万円)を補助します。

既に全国相互利用対象ICカードが鉄道・バスで当たり前に導入されている地域でも、「すべてのタクシーでICカードによる決済が可能になっている」とはいえない中、思い切った施策ですね。

ちなみに、このブログを書いている時点では、防府市内のJR線および中国JRバスが運行するバス路線は全てICカード対応になっている一方、防長交通が運行するバス路線は、2023/4/2付ブログ記事「 防長交通の周南地区ICカード対応後の様子」で書いた通り、周南市方面との直通路線以外ICカード未対応です・・・2024年度導入予定

また、この決済サービスは電子マネー機能を利用したものなので、ポストペイ方式のPiTaPaは対象外なことに注意が必要ですね。


磐梯東都バス撤退→会津バスが引き継ぎ→元の鞘に収まる

2023-07-29 11:23:34 | 路線バス

2023/5/25付「磐梯東都バスが2023/9限り路線バス事業廃止へ <5/26追記あり>」の続報です。

みちのりホールディングス傘下で福島県会津地方でバス事業を運営する会津乗合自動車(会津バス)は、2023/7/28付で以下のことを発表しました。

猪苗代町内・北塩原村内の路線バスを10月1日より運行

現在この地域で路線バスを運行している磐梯東都バスが2023/9/30限り撤退するのに伴い、翌日から対象路線を便数や運賃はそのままで営業所ごと会津バスが引き継ぐことになります。

福島民報サイト上の記事はこちら

つまり、元の鞘に収まるわけですね・・・ 2004年の磐梯東都バスの猪苗代駅~裏磐梯高原線参入以前の状態に19年ぶりに戻ります。

ちなみに、このブログを書いている時点の磐梯東都バス公式サイトには、バス事業終了やその後の対応に関する記載はまだありません。


新潟交通観光バスの運賃値上げ対象はほぼICカード対応路線のみ

2023-07-29 00:00:03 | 路線バス<運賃関係>

新潟市とその周辺で路線バスを運行する新潟交通は、2023/9/1から一般路線の運賃を値上げします。

https://www.niigata-kotsu.co.jp/~noriai/news/infomation/2023/0901_unchinkaitei.html

https://wwwtb.mlit.go.jp/hokushin/content/000300402.pdf

全体の平均値上げ率は12.65%、初乗り運賃は180円が190円となります。

但し、新潟市中心部の均一運賃区間の運賃は210円から一気に260円に値上げとなり、政令指定都市の中心部を運行するバスとしては全国でもトップクラスの高さになります。北陸信越運輸局のリリース文で現行が「230円」となっているのは上限運賃ベースに基づいた表記のためです。

また、同社子会社で新潟県下越地方全般(三条市・燕市以北)で路線バスを運行する新潟交通観光バスも、同じく2023/9/1から一般路線の運賃を値上げします。

https://www.niigata-kotsu.co.jp/~nk-kanko/kaitei.html

https://wwwtb.mlit.go.jp/hokushin/content/000300398.pdf

全体の平均値上げ率は12.57%、初乗り運賃は180円が190円なので、親会社と同等ですね。

ただ、実は新潟交通観光バスの一般路線バスには2種類あり、

1.新潟市の郊外部(旧新津市・旧白根市など)・新発田市・阿賀野市と新潟市中心部を結ぶ路線、および旧新津市内をメインに運行する路線

  →受け持ちは潟東・新発田・京ヶ瀬の各営業所(全路線ではない)、親会社と同じくICカード<独自カード「りゅーと」および全国相互利用対象ICカード>に対応

   https://www.niigata-kotsu.co.jp/~noriai/route-bus/ryuto/contact.html

2.それ以外の地域(村上市・阿賀町・燕市・三条市など)を運行する路線、および新発田市内路線・阿賀野市内路線など

  →ICカード非対応

となっており、今回の値上げ対象は1.のみです。

2.に該当する路線の初乗り運賃は、2023/9/1以降も160円で変わりません。

https://www.niigata-kotsu.co.jp/~nk-kanko/_pdf/kaitei/un_2115_R02.12.01.pdf

https://www.niigata-kotsu.co.jp/~nk-kanko/_pdf/kaitei/un_4031_R01.10.01.pdf

 ↑この白根~燕線は過半が新潟市内(旧白根市域)ですが、ICカードは非対応

1.に該当する路線でも、新潟~新発田線の新発田市街地、新潟~水原線の水原市街地<現在は阿賀野市の中心部>といった区間は、2.に該当する路線がメイン扱いなのか、初乗り運賃が160円で据え置きです(それ以外は180円→190円に値上げ)。

https://www.niigata-kotsu.co.jp/~nk-kanko/_pdf/kaitei/un_1011_R05.09.01.pdf

https://www.niigata-kotsu.co.jp/~nk-kanko/_pdf/kaitei/un_1061_R05.09.01.pdf

 

ちなみに、佐渡島の路線バスはやはり新潟交通子会社の「新潟交通佐渡」が運行していますが、こちらの初乗り運賃はこのブログを書いている時点で既に210円になっています。

https://www.sado-bus.com/sd/wp-content/uploads/2023/04/unchin_202304.pdf