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全国交通ニュースブログ

日本全国の交通に関する最新ニュースをピックアップして紹介します。
幹線道路、バス、航路、ICカードなどなど・・・

熊本天草幹線道路の全通はまだまだ先・・・未だ調査中の区間もあり

2023-02-27 00:17:20 | 幹線道路(九州)

関連ブログ記事・・・2021/5/2付「九州のミッシングリンクはいつ解消?

2023/2/25に、熊本市と天草市を結ぶ高規格道路「熊本天草幹線道路」の一部をなす本渡道路の1.3km区間が開通しました。

https://kumanichi.com/articles/959648

https://www.yomiuri.co.jp/local/kumamoto/news/20230225-OYTNT50140/

距離は短いですが、その大半は天草上島と下島を結ぶ「天草未来大橋」です。これまで上島と下島を結ぶ自動車が通行可能な橋は天草瀬戸大橋1本だけで(他に歩行者専用の昇開式可動橋あり)、慢性的な渋滞が発生していましたが、これで大幅に少なくなることでしょう。

ただ、熊本天草幹線道路自体は、今回の開通区間を足しても供用区間は計画の4分の1をやや超えたくらいの18.3kmのみで、まだまだ先は長いのが実情です。

道路の全体像と進捗状況は、九州地方整備局八代河川国道事務所のサイト・熊本県天草広域本部のサイトそれぞれで紹介されています。前者のほうが最新の状況が反映されています。

https://www.qsr.mlit.go.jp/yatusiro/road/vte/index.html

https://www.pref.kumamoto.jp/site/amakusa/86402.html

天草上島内の13.3kmが松島有料道路として2007年までに、そして九州本土の宇城市三角町と上天草市大矢野町を結ぶ架橋部をメインとする三角大矢野道路3.7kmが2020年にそれぞれ供用開始済です。

しかし、(国道57号のバイパス扱いのため)国土交通省の事業となる本土部の供用区間は未だゼロkmのままで、熊本市街地に近い区間は事業化されておらず調査中のままです。そして、熊本県の事業となる天草島内では、このブログを書いている時点で事業中の区間は三角大矢野道路につながる大矢野道路約3.4km区間のみです。松島有料道路の終点である上津浦ICの先の約8km区間は、つい最近調査が始まったばかりのようです。

大矢野道路の進捗については、熊本県天草広域本部のサイト内のかわら版「大矢野道路編」のページで公開されていますが、

https://www.pref.kumamoto.jp/site/amakusa/77469.html

2022年度時点では、ようやく現地での工事に着手したかどうかという状況です。

https://www.pref.kumamoto.jp/uploaded/attachment/161048.pdf


尼崎宝塚線宝塚IC付近の拡幅工事の状況(2023/2時点)その1

2023-02-26 23:22:48 | 県道尼崎宝塚線(尼宝線)

関連ブログ記事・・・2023/2/1付「尼崎宝塚線・拡幅工事ストップの背景(その1)

兵庫県道42号尼崎宝塚線は阪神間の南北を結ぶ重要な幹線道路ですが、上記ブログで書いたように以下の2区間のみが2車線で残っています(他は4車線化済)。

1.阪急立体工区・・・尼崎市内で阪急神戸線をオーバークロスする地点の前後区間

2.小浜南工区・・・宝塚市内の「福祉センター前」交差点から中国道宝塚ICまでの区間

1.は沿線住民の要望による設計見直しのため2022年度については工事中断状態なのは既報なので、今回は「2.小浜南工区」をレポートします。

兵庫県の公共事業等評価においては、これまで2015年度・2020年度の2度にわたり評価対象になっています。

2015年度の投資事業評価調書はこちら

2020年度の投資事業評価調書はこちら

2006年度に事業着手しており、当初見込みでは2012年度完成予定だったのが、2015年度時点では「2018年度完成予定」に変わり、2020年度時点では「2022年度完成予定」に変わっています。最近取り上げた国道179号太子道路同様にベタ遅れ状態ですが、こちらの場合遅れの理由は「用地買収の難航」のみで、2020年度にすべての用地買収を終え最大の工事規模となる「中国道宝塚ICとを連絡するランプ部分の立体化工事」に着手できていました。

しかし、現地の様子からすると、残念ながら「2022年度内の完成もまず無理」です・・・

 

(1) 北行が2車線から1車線に縮小する付近の様子

 小浜南工区の南端は福祉センター前交差点ですが、その手前で4車線の道路がとっくの昔に完成済みの区間も、いきなりの車線減少を回避するため歩道側の車線をガードレールの設置により規制しています。

ストリートビューでは決して記録できない、歩道橋上から北側を見た様子。

バス停と総合福祉センター方面へ左折する車のため、交差点直前では再び4車線に戻ります。前方に、建設中の中国道宝塚ICに通じるオンランプが見えます。小浜南工区の最大のミッションは、「尼崎宝塚線から宝塚ICに向かう車を、平面交差ではなく立体交差で処理することによる渋滞の回避」です。

(つづく)


新大阪駅~ホテルニューオータニ線、運行開始翌日は大阪マラソンのため全便運休

2023-02-26 21:07:29 | 路線バス

2023/2/24付ブログ記事「新大阪駅~ホテルニューオータニ線、2023/2/25運行開始」の続きです。

この路線ですが、運行開始当日になっても、新着情報では運行開始は直接アナウンスされませんでした。2月25日に掲載されたのは、「大阪マラソンに伴う交通規制のため、2月26日は「新大阪駅~帝国ホテル~ニュ-オ-タニ線」(2/25運行開始)は御堂筋線とともに 終日全便運休となる」という情報です。

http://www.osakabus.jp/news/2-26%e6%97%a5-%e5%a4%a7%e9%98%aa%e3%83%9e%e3%83%a9%e3%82%bd%e3%83%b32023-%e4%ba%a4%e9%80%9a%e8%a6%8f%e5%88%b6%e3%81%ab%e4%bc%b4%e3%81%86-%e9%81%8b%e4%bc%91%e3%83%bb%e5%81%9c%e7%95%99%e6%89%80/

同じく大阪市中心部で路線バスを運行している大阪シティバス<もと大阪市営バス>の場合、大阪国際女子マラソンや大阪マラソンの開催による交通規制に伴い多数の路線を休止したり迂回させたりしますが、交通規制の影響がなくなれば元通りに運行を再開します。しかし、大阪バスの場合は(もともと生活路線の位置づけでないからか)あっさりと全便を運休させます。

>新大阪駅は北口発着となります(神姫バスの三田方面の高速バスと近い場所のようです)。

全く同じ場所で、神姫バスの標柱に大阪バスの時刻表が掲示されていました。


国道179号太子道路の2023/2時点の進捗状況(その3)

2023-02-26 00:33:55 | 幹線道路(関西)

その1はこちら その2はこちら 事業対象区間のGoogleMapはこちら

残念ながら、高圧線鉄塔の移設準備が行われている様子は全くありませんでした。

このあたりは鉄道駅から離れていますが太子町の中心部で、さらに姫路市中心部に通じる幹線道路(旧国道2号)が近く、工場などの事業所も散在することから比較的新しい住宅が建ち並んでおり、住民にとっては迷惑施設である高圧線鉄塔の移設を受け入れる地主はないでしょうね。となると高圧線の系統の見直しにまで踏み込まざるを得なくなり、これらを管理する関西電力送配電の社内での調整が先決ですね。ただ、道路予定地に高圧線鉄塔が建っているのは最初から分かり切った話ではありますが。

鉄塔の建っている場所と事業区間の南端(鵤東交差点)の間は、道路の基礎工事の最中です。各写真に写っている褐色の四角い建物(一般住宅)は道路予定地のすぐ東側に隣接する形なので、立ち退きは不要です。

工事看板に、具体的な図面が掲載されていました。左側が鵤東交差点です。

鵤東交差点のすぐ北側にて。水路の付け替え工事のように見受けられます。

最終的には、直進が国道179号となり、JR網干駅付近とたつの市中心部が右左折することなく結ばれるようになります。

(おわり)


島原半島西側の高規格道路は事業化に至るか?

2023-02-25 22:28:51 | 幹線道路(九州)

関連ブログ記事・・・2023/2/4付「長崎県内のミッシングリンクの状況(島原道路その2・森山拡幅)、「 長崎県内のミッシングリンクの状況(島原道路その3・雲仙グリーンロード)

島原半島の北側・東側は高規格道路の整備途上ですが、西側(雲仙市千々石町や小浜町など)はまだ構想だけで事業化には至っていません。

2023/2/23付の長崎新聞に、「愛野・小浜バイパス構想 雲仙市の人口流出歯止めに期待 「富津防災」足掛かりに」と題する記事が掲載されました。

現在島原半島の付け根で進行中の国の直轄事業である国道57号森山拡幅は、東端の森山東ICで自動車専用部についてはそのまま開通済みの国道251号愛野森山バイパスのほうにつながってしまい、本来の国道57号である千々石・小浜方面に行く場合はここで下りねばなりません。そして、その先は海岸沿いの崖上を通ったり山越えの急カーブ・急勾配があったりと災害に弱く、代替道路がないことから地元では早くから改善要望が出ており、「愛野・小浜バイパス」がその抜本策となるわけですが、残念ながら2022年度までに事業化には至っていません。

「愛野・小浜バイパス」は、愛野森山バイパスの愛野IC付近から南下し、山間部を高規格道路で貫いて該当区間を回避しながら雲仙市小浜町に至るものです。

https://www.city.isahaya.nagasaki.jp/wp-content/uploads/2020/11/%E4%B8%80%E8%88%AC%E5%9B%BD%E9%81%93%EF%BC%95%EF%BC%97%E5%8F%B7%E7%AD%89%E7%9C%8C%E5%8D%97%E5%9C%B0%E5%9F%9F%E5%B9%B9%E7%B7%9A%E9%81%93%E8%B7%AF%E6%95%B4%E5%82%99%E4%BF%83%E9%80%B2%E6%9C%9F%E6%88%90%E4%BC%9A%E8%A6%81%E6%9C%9B%E6%9B%B8%E3%80%90%E4%BB%A4%E5%92%8C%EF%BC%92%E5%B9%B4%E3%80%91.pdf

一方、特に防災上問題のある千々石町と小浜町の間については、2022年度に「国道57号富津防災」として事業化されました。

http://www.qsr.mlit.go.jp/nagasaki/newstopics_files/20220325/220325_tomitu.pdf

https://www.qsr.mlit.go.jp/nagasaki/road/jigyo/tomitubousai/index.html

地元としてはこれを足掛かりにしたい思いが強く、雲仙市議会には2022年4月に「愛野・小浜バイパス整備促進特別委員会」が設置されています。

https://nordot.app/891499328549683200

果たして、あと1か月後に公表される令和5年度予算に、同バイパスの新規事業化は盛り込まれるでしょうか? もちろん、実際に完成するまでには相当の歳月が必要ですが・・・