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全国交通ニュースブログ

日本全国の交通に関する最新ニュースをピックアップして紹介します。
幹線道路、バス、航路、ICカードなどなど・・・

続:岡山市西大寺からアートの島・犬島へのアクセスを実現する臨時バス

2022-04-19 20:01:51 | 路線バス

2022/4/7付ブログ岡山市西大寺からアートの島・犬島へのアクセスを実現する臨時バスの続きです。

運行する両備バスの公式サイトに、4月13日付で詳細情報が掲載されました。ページ内には予約フォームも作成されています。

https://www.ryobi-holdings.jp/bus/news-rosen/saidaiji-hoden/

1日2往復運行する日は路線バス車両による運行で、1日1往復のみ運行する日(5月19日~6月30日、11月28日~30日)はジャンボタクシー車両による運行ですが、いずれの日も「ICOCA、Suica等の全国相互利用対応交通系ICカードも利用可能」となっています。

「デマンド型」と銘打っているのは、予約可能云々以前に、それぞれの便の始発時点で乗客が1人もいなければ運行を終了して回送で車庫に帰すためで(現地バス停には明記されています)、乗客がゼロのバスを運行することによる無駄なコストを削減するためです。4/7付ブログで書いた通り、通常の臨時バスはそんなことは許されません。

私は西宝伝発15:55の便に乗車しましたが、乗客は2人でした。


続:瀬戸内国際芸術祭期間中の豊島のバスではICカードが使えたり使えなかったり

2022-04-19 00:31:25 | 交通系ICカード

2022/4/11付ブログ「瀬戸内国際芸術祭期間中の豊島のバスではICカードが使えたり使えなかったり」の続きです。

公式ガイドブックなどで触れていない「定期バスではSuicaやICOCAなどの交通系ICカードが使えるが、臨時バスでは現金のみ」の扱いの件ですが、現地バス停では明確に掲示されていました。

赤い定期バスでは、SuicaやICOCAなどの交通系ICカードが使えます。首都圏からの来訪者でも、「こんな離れ小島でも使えるとは・・・」と驚く方もまだまだおられるかもしれません。

「IruCa(イルカ)は、香川ローカルの交通カードです。高松近辺の私鉄やバスで使えますが、これが使える大半の路線でSuicaやICOCAにも対応しています。瀬戸内国際芸術祭の夏会期から本格的に会場となる屋島に登るバスでも使えます。

一方、臨時バスは小型の貸切バスなので、ICカードを処理するための機器はついておらず、現金オンリーです。

 


続:小豆島の港の桟橋修理のため、瀬戸内国際芸術祭の高速船に影響が出ます

2022-04-18 22:22:00 | 船舶・航路関連

2022/4/5付「小豆島の港の桟橋修理のため、瀬戸内国際芸術祭の高速船に影響が出ます」の続きです。

坂手港の浮き桟橋ですが、以前のものを完全に撤去した跡地で、代わりの桟橋への連絡橋の土台になる部分を建設中です。あくまでも「移設工事」であり、土台が完成すれば別の場所に保管されていると思われる(現地にも豊島の家浦港にも見当たらず)新浮き桟橋を持ってくるのでしょう。工期は6月30日までとなっています。

2016年8月に坂手港を訪れた際に、ちょうど高速船が着いて乗客がジャンボフェリーに乗り換える様子を撮影していました。この時点で相当なボロだったことがわかります。


続:高松~小豆島のフェリー航路が1つなくなりました ※4/21追記あり

2022-04-18 20:41:51 | 船舶・航路関連

関連ブログ・・・2022/4/1付高松~小豆島のフェリー航路が1つなくなりました

先日、春会期が開幕したばかりの瀬戸内国際芸術祭を鑑賞してきました。訪ねたのは小豆島・豊島・犬島です。

瀬戸芸の関連航路で、2019年時点では存在しましたが2022年時点では消滅した航路が2つ(宇野~高松と高松~小豆島・草壁)ありますが、後者の草壁港の様子を報告します。

草壁港近くの道路沿いには、「休止」の大看板が出ています。

かつてのターミナルの待合所は、1階が閉鎖され、2階のみレストランとして使われています(たまたまこの日は休業)。休止後半年間は草壁港と池田港(統合先のフェリーの発着場所)の間に無料バスが出ていましたが、今はありません。

港には、2021年8月半ばまで両備グループが神戸港で遊覧船として運航していた(こちらのサイト参照)「オーシャン・プリンス号」が係留されています。たまには活用されているようです(両備グループの2022年1月25日付の告知参照) 新造からわずか半年で定期運用を失った「ブルーライン」は今頃どうしているのでしょうね・・・

付近には、地元有志による「小豆島・高松新航路 就航の会」のノボリがあちこちではためいていました。

<4月21日追記>

「小豆島・高松新航路 就航の会」のサイトが存在します。

https://shodoshimashinkouro.wixsite.com/my-site

もともとは草壁航路の存続を目指し立ち上げられた「草壁・高松航路存続を考える住民会議」「草壁・高松航路存続を考える推進会」ですが、池田~高松航路の増便決定により存続運動は断念に追い込まれ、全く別の航路の新設を目指して会を再編し、活動を模索しているようです。

 

 

 


兵庫県北部の「上限200円バス」終了→区間によっては運賃3倍以上に

2022-04-17 14:58:09 | 路線バス<運賃関係>

兵庫県豊岡市では、2011年10月以来、JR山陰線江原駅と神鍋高原(関西圏ではスキーやキャンプで有名)間を結ぶバス運賃を、本来最高680円のところ市がバス会社に補助する形で「上限200円」に抑制する仕組みを導入していました。

最初は3年限定だったのを2014年10月から3年延長し(その後も継続)、

https://www.sankei.com/article/20140816-W337EZRTWNJT3KANVGRDUVEMGA/

https://www.city.toyooka.lg.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/003/602/1.pdf

2018年に日本政策投資銀行がまとめた地域公共交通に関するレポートの記述によれば

https://www.dbj.jp/topics/region/industry/files/0000030511_file2.pdf (21~22ページ)

「運賃値下げなどの施策を導入する前に年間6万人程度に落ち込んだ利用客を、近年は10万人程度にまで回復させることに成功した」とあります。

しかし、この施策は、2022年3月末限りで終了となりました。

運行する全但バスの公式サイトによれば、

https://www.zentanbus.co.jp/information/31453/

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●運賃を変更する路線

  • [11] 神鍋高原線
    神鍋高原線においては、2011年より運賃の上限を200円として運行しておりましたが、協働運行の取り組み終了に伴い、上限運賃を撤廃した、ご利用区間の距離に応じた運賃に変更します。ダイヤ改正後の主な区間の運賃は下記のとおりです。
    【主な区間の運賃】
    ・江原駅→植村冒険館前:280円
    ・江原駅→神鍋温泉ゆとろぎ前:640円
    ・江原駅→稲葉:710円

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とあります。つまり、区間によっては一気に運賃が3倍以上になってしまったわけですね。

豊岡市では「高校生がバス通学する場合、定期券の購入費用1カ月当たり15,000円を超える部分を全額市が補助する」仕組みがあり、主要ユーザーの高校生の親御さんにとっては極端な負担増にはならなかったと思われます。全但バスの通学定期運賃はネット上で公開されていませんが、運賃200円区間の通学定期運賃は10000円以下のはずで、たとえ市からの補助があっても負担増は負担増ですが。

https://www.city.toyooka.lg.jp/kurashi/dorokotsu/buskotsu/1019186.html

ちなみに、この協働運行の取り組み終了に関しては、全但バスが発信する情報以外では各種報道でもネット上でも見つけることはできませんでした(豊岡市の公式サイトにも見当たりません)。豊岡市では2001年以来務めていた市長が2021年の選挙で落選し、各種施策が変わりましたが、あるいはその一環かもしれません。一切の報道が見当たらないというのは、地元も納得の上の施策変更だからと信じたいです。

なお、日高神鍋観光協会のサイトの「アクセス」のページには、運賃大幅値上げから半月経過しても「全但バス 神鍋高原線時刻表(8.神鍋高原線 上限200円バスをご覧ください)」の文言が残ったままです。