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全国交通ニュースブログ

日本全国の交通に関する最新ニュースをピックアップして紹介します。
幹線道路、バス、航路、ICカードなどなど・・・

緊急事態宣言解除後も京都市内の観光客向けバスは復活しません

2021-06-20 07:54:10 | 路線バス

京都府を対象とした緊急事態宣言が6月20日限りで解除され、土休日の昼間は本数半減のうえ特急も全面ロングシート化されていた京阪電車も6月26日以降は元に戻ります。

しかし、京都市バスのうち、観光客をターゲットにした以下の系統は運休が継続されます。

・急行100号系統(京都駅前~博物館三十三間堂前~祇園~岡崎公園 美術館・平安神宮前~銀閣寺前、本来は昼間10分間隔で運行)

・急行101号系統(京都駅前~四条烏丸~ 二条城前~北野天満宮~金閣寺道~大徳寺前~北大路バスターミナル、本来は昼間20分間隔で運行)

・急行102号系統(北大路バスターミナル~千本北大路~金閣寺道~北野白梅町~出町柳駅前~銀閣寺道~錦林車庫前、本来は昼間30分間隔で運行)

・急行105号系統(京都駅前~伏見稲荷大社前~竹田駅方面、本来は昼間60分間隔で運行)

・急行106号系統(京都駅前→東山七条→五条坂→祇園→四条京阪前→四条河原町→京都駅前、本来は1日7便運行)

・急行111号系統(京都駅前→西本願寺前→二条城前→金閣寺道→北野天満宮前→二条城前→西本願寺前→京都駅前、本来は1日5便運行)

・京都岡崎ループ(三条京阪前→河原町三条→四条河原町→四条京阪前→東山三条→動物園正門前→岡崎公園 美術館・平安神宮前→知恩院前→三条京阪前、本来は昼間50分間隔で運行)

https://www.city.kyoto.lg.jp/kotsu/page/0000285823.html

特に100号系統は2020年3月頃までは外国人観光客が殺到しており、乗降時間短縮のために特別に前乗り運賃前払いにしたり、座席を削減して詰め込みに対応しスーツケースの置き場所を確保した車両を運行したりしていましたが、今昔の感があります。

ちなみに、同様に全便運休していた京都定期観光バスも一部コースのみ6月21日より運行を再開しますが、

https://resv.kyototeikikanko.gr.jp/Teikan/Web/Default.aspx

一部コースとは「京都三大名所~金閣寺・銀閣寺・清水寺~」「雲龍院の特別拝観と閑臥庵」「スカイバス京都」のみを指します。(自由乗降可能な「スカイホップバス京都」は運休継続)

https://スカイバス京都.jp/info/?p=423

 


山口宇部空港~下関の連絡バスが9月末で廃止されます

2021-06-19 09:25:06 | 路線バス

山口宇部空港と下関市を結ぶ空港連絡バスが9月30日限りで廃止されることが、運行会社のサンデン交通から発表されました。

http://www.sandenkotsu.co.jp/uploads/sites/2/2021/06/ube_release_20210616.pdf

理由として、

 ・新型コロナウイルス感染症の影響による需要の減少

 ・燃料費をはじめとする諸経費の増大

 ・車両の老朽化

 ・慢性的な運転手の不足

を挙げています。

山口県内居住の空港利用者はほとんどマイカーを利用するので、空港アクセスの公共交通は主に首都圏からの観光・用務での来訪者をターゲットにしていますが、山口宇部空港~下関市街地間の所要時間は1時間以上となっており、特に用務需要はコロナ後も元に戻らないとみての撤退なんでしょうね。

リリース文の末尾には、「下関市内~空港間のアクセスについては、バスに代わる交通手段を検討の上、状況が整い次第、別途お知らせをする予定です。」とあり、現在空港と山口市内の間に運行されている(萩市の市街地との間にもありましたがコロナで運休中)乗合タクシーが有力かも。

https://www.smart-kukou.com/

https://www.yamaguchiube-airport.jp/mapaccess/taxi.html

 

 


茨城空港北ICって・・・

2021-06-17 17:55:41 | 幹線道路(関東)

6月16日、茨城空港アクセス道路が全線開通しました。

http://www.ibaraki-airport.net/news/post-32655.html

https://ibarakinews.jp/news/newsdetail.php?f_jun=16238396876307

茨城空港は無料駐車場が充実しているものの、高速道路・高規格幹線道路のインターチェンジから離れているのが難点でした。

茨城空港アクセス道路自体は一般道ですが、常磐道の石岡小美玉スマートICと直結しており、約15分で空港に到達できます。これまでは東京方面からだと1つ手前の石岡千代田ICで降りて35分もかかっており、都合16分の短縮となります。

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さて、東関東自動車道には、「茨城空港北IC」といういかにも空港に近そうな名前のインターチェンジがあります。

2010年3月の開港に合わせて開設されたもので、県都水戸や県北方面からだとこれがメイン経路ですが、実は空港まで10km近く離れていたりします・・・

所要時間は20分程度もかかり、交差点を3回曲がらなければ到達できません。

http://www.ibaraki-airport.net/access/car.html

私は2019年のある夜に水戸駅から茨城空港に行く空港連絡バス(最終の神戸便に接続)に乗車したことがありますが、こんなに離れているとはツユ知らず、一瞬本当に空港行なの?といぶかしんだりしました。

ちなみに、東関東自動車道は潮来IC~鉾田IC(茨城空港北ICの1つ南)間が未開通のミッシングリンクとなっており、事業中とはいうものの全通予定は未定です。


和歌山市近辺のバス停名変更の背景

2021-06-15 18:47:01 | 路線バス

和歌山市と隣接する海南市で路線バスを運行する「和歌山バス」は、6月23日のダイヤ改正に合わせてバス停名を変更します。

http://www.wakayamabus.co.jp/news/kaisei20210623/

その背景を解説してみます。

1.公園前→和歌山城前

6月11日付の朝日新聞和歌山版が記事にしている通り、

https://www.asahi.com/articles/ASP6B6T7JP6BPXLB00R.html

和歌山市民にとっては慣れ親しんだ名称ですが、県外からの観光客にとっては「和歌山城の最寄りバス停」であることがわかりにくいのが実情でした。観光関係者にとっては長年の懸案だったようですね。

2.車庫前→高松北

「車庫前」という名称とは裏腹に、ここにはバスの車庫はなく、歴史的にも存在したことはありません。半世紀前に廃止となった路面電車の車庫がここにあり、その前のバス停だったのが由来です。

ちなみに和歌山ラーメンの二大流派のうち1つが「車庫前系」ですが、これは始祖となる店がこのバス停の近くにあったことからきています。しかしその店は他所に移転して久しいです。

3.市民会館前→ 湊本町三丁目

和歌山市民会館は長らく和歌山市内における代表的なホールとして親しまれてきましたが、築40年以上で老朽化しており、今年秋に別の場所に「和歌山城ホール(新市民会館)」として移転オープンします。現在の市民会館はまだ閉館していませんが、閉館時点での名称変更は手間なので、早めに変えておくのでしょう。

4.住金海南正門前→船尾西

現在のバス停名の由来はもちろん「住友金属工業の製鉄所」ですが、2012年10月に新日本製鐵と合併して「新日鐵住金」となり、2019年10月には「日本製鉄」となって名残もなくなりました。1年8か月のタイムラグをもってのバス停名変更となります。ちなみに、事業所自体は現在も操業中(名称=日本製鉄西日本製鉄所和歌山地区(海南))です。

5.発電所前→琴の浦水門

現在のバス停名の由来は「関西電力海南発電所」ですが、1970年代の発電開始で、近年は効率の悪い石油火力のためよほどの繁忙期以外は休止しており、2019年4月1日に正式に廃止されました。

https://www.kepco.co.jp/corporate/pr/2019/0301_1j.html

2年4か月のタイムラグをもってのバス停名変更になります。

ちなみに、新しいバス停名の「琴の浦水門」は、発電所と入れ替わる形で2019年4月1日に運用を開始した自動遠隔操作の大型水門で、津波襲来の際に威力を発揮するでしょう。

http://www.pa.kkr.mlit.go.jp/wakayamaport/topics/kaigan190327.pdf

6.わかやま館前→マリーナ口

「和歌山県立わかやま館」は、1994年に和歌山マリーナシティを主会場として開催されたジャパンエキスポ「世界リゾート博覧会」のパビリオンとしてオープンし、「和歌山の海、森、心、技をマジックビジョンやロボットで紹介するミニシアター」として観光客を集めてきましたが、

https://guide.jr-odekake.net/spot/1206

近年は人気が低迷していたのか、2021年3月31日限りで閉館しました。

https://www.taiyo-bm.co.jp//wakayamakan/

こちらのタイムラグは3か月足らずということになります。


聖火リレーが三陸鉄道で移動することの影響

2021-06-13 10:44:02 | ローカル鉄道

コロナ禍に翻弄された聖火リレーも、残り少なくなってきました。

6月16日には岩手県に入り、18時台には「三陸鉄道に聖火を乗せて移動」という行程が組まれています。

https://www.pref.iwate.jp/kyouikubunka/sports/olympic_paralympic/1026240/1026575.html

具体的な時刻は「普代発18:25→十府ヶ浦海岸着18:45」です。

当然列車は聖火リレー関係者の貸し切りであり、一般客にできるだけ影響が出ないように配慮して行程を組んだようですが、上り列車1本のみ影響が出ます。

https://www.sanrikutetsudou.com/?p=16623

https://www.sanrikutetsudou.com/wp-content/uploads/2021/06/a5d7b4e27a5b10886ad3e0a91d511d25.pdf

この列車は所定では久慈始発18:25→十府ヶ浦海岸発18:42ですが、この貸し切り列車との行き違い時間の確保のほか、聖火を列車から降ろしたり後片付けなどの時間が必要なため、久慈始発が12分遅れの18:37発、十府ヶ浦海岸では15分遅れの18:57発になります。その先も行き違いなどの関係で遅れは最大21分にまで広がり、宮古終着は20分遅れの20:20となります。

ちなみに、上記案内ページの記述によれば、

「同列車(=聖火リレー貸し切り列車)が運転される、普代駅、白井海岸駅、堀内駅、野田玉川駅、十府ヶ浦海岸駅のホームや駅前広場等では混雑の恐れがありますのでご注意をお願いいたします。」

とあり、もともと人口の少ないエリアだけあって「一般人をホームから締め出して直に見られないようにする」ことまでは考えていないようですね。