新名神高速道路の未開通区間の西端は高槻市の山間部です。現在供用されている高槻JCT・IC付近は最終的には名神と新名神の連絡路となり、淀川のほか東海道新幹線や名神高速など幹線交通を越えて梶原トンネルに突入した本線はトンネルを出た先で高槻JCT・ICの上空を通り、西へ1kmあまりの地点で供用区間に合流します。
清水建設公式サイト内の梶原トンネル工事のページには、NEXCO西日本のサイトよりも分かりやすい全体図や高槻市山間部区間の詳細図が掲載されています。
https://shimz-kajiwara-works.com/about.html
大きく分けると以下の3区間となります。
1.名神高速~梶原トンネル東側坑口~同西側坑口間
2.高槻JCT・ICの上空を通る高架橋区間
3.供用中の新名神と接続する区間
このうち1.については一般人が近づける地点はなく(名神高速を走る車の中から見える区間はもちろんありますが)、当ブログでは紹介できません。こちらの進捗状況の公開に関しては清水建設にお任せします。
一方、2.は成合地区内から全貌を望めたり真下から眺めたりすることが可能です。地域密着型のネットメディア「高槻Network新聞」で定期的に紹介されていますが、当方なりの切り口で報告します。また、3.は成合地区の北端で府道79号伏見柳谷高槻線と交差しており、この府道を通る高槻市営バス川久保線でアクセス可能(最寄りバス停は「採石場上」)です。
これを踏まえ、2.と3.を順に報告していきます。
<高槻JCT・ICの上空を通る高架橋区間>
高槻ICのランプ部分から遠望した様子。
成合集落の西側を通る府道79号伏見柳谷高槻線上から遠望した様子。建設中の本線高架橋のずっと下に見えるのが現在供用中の部分(幹線の暁には連絡路となる)です。
成合集落から山間に分け入ります。立派なヤジロベエが見えます。手前は河川改修工事であり、新名神とは無関係です。
工事現場は集落を通り抜けなければたどり着けない場所なので、地上に工事用道路を造ることは憚られました。まず北側の山を切り開いて最終的には本線やランプの一部となる工事ヤードを作り、府道79号伏見柳谷高槻線との接点経由で資材を搬入したり土砂を搬出したりしているようです。府道沿いにはもともと採石場があるため環境への追加の影響は軽微です。
(つづく)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます