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阪急バスの大阪・阪神エリアは2024/10/1に再び値上げへ・・・両エリアで運賃に差がつきます

2023/4/1付ブログ記事「阪急バスの大阪・阪神エリアで2023/9以降運賃値上げ」の続報です。

上記ブログ記事内で阪急バスが予告した通り、2024/10/1から同社の大阪府内および阪神エリアの運賃が値上げされます。

https://www.hankyubus.co.jp/news/images/20240621o.pdf

同日付で値上げする阪神バス(こちらのブログ記事参照)と同様に、上限運賃の範囲内なので届け出だけで実施可能です。

ポイントは以下の通りです。

1.大阪エリアと阪神エリアで値上げ幅が異なる

対象路線の大半は特殊区間制運賃が適用されていますが(西宮市の市街地など一見均一運賃に見える地域も、実際には全区間が特殊区間制の1区に相当)、大阪エリアが20円の値上げ(例:230円→250円、250円→270円)なのに対し阪神エリアは10円の値上げ(例:230円→240円、250円→260円)にとどまっています。

2.有野台・藤原台地域が初めて値上げ対象となる

このエリア(神戸電鉄岡場駅を中心とする一帯)ではかつて神戸市バスが均一運賃でバスを運行しており、市バスが撤退して阪急バスが代わりに運行するようになってからも市バス同等の運賃設定を継続しています。したがって、2023/9/1時点では上限運賃改定だけで実際には値上げを実施しなかったものの、2024/10/1付で神戸市バスが値上げ予定(2024/4/5付ブログ記事参照)なこともあり、それに同調する形で230円均一に値上げすることとなりました。

なお、阪急バスは神戸市中心部の均一運賃区間でも路線バスを運行しており(例:神戸駅南口~ひよどり台~しあわせの村~西鈴蘭台駅~谷上駅間の路線のうちひよどり台以南=該当区間では市バスも運行)、近畿運輸局の考え方からするとこちらも230円均一への値上げが必要なはずですが、こちらは別途上限運賃改定申請が必要だからか、今回のリリース文には含まれていません。

3.2025年9月までにさらに値上げ予定の区間が存在する

リリース文には以下の文言があります。

今回の改定において認可上限額まで達さない一部エリアについて、来年度上半期を目途に上限額までの改定を予定しております。

「認可上限額まで達さない一部エリア」は、芦屋市内均一区間、有野台・藤原台地域の均一区間、阪神エリアの特殊区間制運賃区間が該当します。このうち有野台・藤原台地域については神戸市バスが250円への値上げを予定していないことから対象外のはずで、残りの2つのエリアについて遅くとも2025年9月までには大阪エリアと同額(芦屋市内は250円均一)になるものと思われます。他のバス事業者との調整などが残っているのでしょうか?

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