神戸電鉄有馬口駅は三田方面と有馬温泉方面との分岐点で、周辺には人家が少ないものの2面4線の立派な構造です。通常は有馬口~有馬温泉間がピストン運行となっており、神戸市街地から有馬温泉に向かう場合はかならず構内踏切によるホーム間の移動が必要です・・・三田行の電車は駅舎側の1番線に発着し、有馬温泉行の電車は駅舎から最も遠い4番線に発着するため
https://www.shintetsu.co.jp/railway/station/img/map/arimaguchi.pdf
しかし、構内踏切とホームの間には階段しかなく、高齢者<有馬温泉の顧客に大きな割合を占めます>や障がい者にとっては移動がかなり負担となるため、2024年度からバリアフリー化工事が進められています。但し、神戸電鉄公式サイト上ではお客さま向けの工事案内は見当たらず、監督官庁向けに作成し提出した令和6年度移動等円滑化取組計画書に以下のことが明記されているだけです。
有馬口駅において、有馬温泉駅への乗換駅ということから、乗換利用者への利便性向上のため、駅舎建替えおよびスロープによる段差解消工事の施工を2024~2025 年度の 2 ヵ年で予定している。
ということで、神戸電鉄に成り代わって、当ブログで2025/4/12時点のバリアフリー化工事の様子を報告します。
1・2番線ホームはもともと構内踏切ギリギリの場所に階段があり、電車の先頭車両は階段のすぐ隣に停車するようになっていましたが、スロープ設置場所を確保するため1両分(20m程度)新開地側に停車位置をずらしています。
その分、新開地側に1両分ホームを延長しています。
2番線は2025/2/15の始発列車から、1番線は2025/2/16の始発列車から停車位置を変更し、ホームの延長部分の使用を開始しています。
今後3・4番線ホームについても同様の工事が行われるはずですが、まだ着工の様子はありません。
駅舎内には、「2025/3/6より工事ヤード拡張のため駅舎に通じる通路を一部通行止めとし、迂回路を設置した」旨の掲示がありました。
駅舎内から見た工事ヤードの様子。以前は神戸電鉄が運営する月極駐車場だった場所です。
1・2番線駅舎から見た工事ヤードの様子。向こう側に見える現在の木造駅舎は相当老朽化しており、令和6年度移動等円滑化取組計画書によれば駅舎建替えが予定されていますが、この工事ヤード部分に新駅舎が建設されるかどうかの情報はネット上には存在しないようです。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます