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有明海沿岸道路の福岡県~佐賀県間がようやく結ばれましたが、まだまだ前途多難

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九州のミッシングリンクの1つとなっている有明海沿岸道路<熊本市から福岡県大牟田市・佐賀市南部などを経て佐賀県鹿島市まで至る高規格幹線道路>ですが、2022年11月12日にようやく福岡県と佐賀県を結ぶ部分(大野島IC~諸富IC間)が開通しました。

http://www.qsr.mlit.go.jp/arien/2022/09/220916_kisya.pdf

https://www.yomiuri.co.jp/local/kyushu/news/20221112-OYTNT50058/

国土交通省九州地方整備局には、有明海沿岸道路のうち佐賀市以東の部分の整備をほぼ専門に行う「有明海沿岸国道事務所」が存在し(佐賀市以西は佐賀県が担当)、同事務所のサイト内に事業概要が掲載されています。

http://www.qsr.mlit.go.jp/arien/jigyou/jigyougaiyou/jigyougaiyou.html

こちらによれば、将来的には鹿島市からさらに諫早市まで(要は、西九州新幹線の開通により特急列車が全廃され非電化ローカル線に転落したJR長崎本線肥前浜~諫早間に並行する区間)延伸する構想もあるそうです。

しかし、現実には厳しいようで、読売新聞の記事によれば、未開通の福富ICから鹿島市間については、佐賀県がこれからルートを地権者に説明する段階とのこと。また、道路ネットワークとして機能させるには他の高速道路や高規格幹線道路との連結が必須ですが(現実は全くつながっていない)、まだ構想の段階となっています。

このほか、国が直轄で整備する区間のうち未開通の諸富IC~佐賀JCT間についても、現時点で開通時期は明言されていません。やはり、日本有数の軟弱地盤が広がる地域だけに、地盤改良のプロセスが大変なのかもしれません。

http://www.qsr.mlit.go.jp/arien/jigyou/kouji/index.html

http://www.qsr.mlit.go.jp/arien/2022/09/jigyou.pdf

実際、佐賀県が整備した芦刈IC~芦刈南IC間については、2016年3月の開通から僅か3か月後に盛土崩落で全面通行止めとなり、上り線は2018年3月下旬、下り線に至っては2018年末まで通行止めが続きました。

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