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大阪府太子町のコミュニティバスについて・・・一時期「運賃返金」を余儀なくされました

関連ブログ記事・・・2023/9/26付「大阪府河南町のコミュニティバス「カナちゃんバス」について(前)

河南町の北隣にある太子町も、町内には鉄道駅がなく(近鉄南大阪線の上ノ太子駅が近接しており、徒歩圏の町民も結構いますが)、河南町同様ほとんどの地域の公共交通は同駅あるいは近鉄長野線喜志駅発着の金剛バスに依存してきました。

しかし、河南町のコミュニティバスの成功に影響されたか、2020/6/1から町域だけを巡る(鉄道駅には寄らない)コミュニティバスの運行を開始しました。

コミュニティバス運行開始当時の町内バス路線案内パンフレットはこちら

使用される車両は一般的な自家用マイクロバス<1乗車160円~200円と有料ですが、有償運送の登録のもと特例的に運行>で、実際の運行は大阪第一交通に委託しています。利用状況を鑑み<参考資料はこちら>、運行開始1年あまり後の2021/7/1付でダイヤ改正が行われ、現在に至っています。

https://www.town.taishi.osaka.jp/busyo/seisakusoumubu/hisyoseisakuka/taisityoutiikikoukyoukoutuu/taishikoukyoukoutu/2945.html (太子町公式サイトで公開されている現行時刻表)

運行開始当時のパンフレットの路線図からわかるように、コミュニティバスのルートの多くは既存の金剛バスと重複しています。運行目的が違い、かつ重複区間の運賃は金剛バスに合わせているとはいえ、金剛バスの利用への影響はそれなりにあったかもしれませんね。

 

ちなみに、自家用バスの有償運送には監督官庁への登録が必要ですが、それには期限が定められており「最初の期限は2年間、更新は3年間」となっています。しかし太子町は更新を怠っており、最初の期限が到来してから3か月半ほど無登録状態になっていたのを監督官庁から指摘を受け、

https://www.town.taishi.osaka.jp/material/files/group/1/ziakyouyuusyouunnsousirtyou1.pdf

以下の対応を取りました。

 ・2022/5/29~2022/9/14の間の無登録期間に有料で乗車した客については、申し出に応じ運賃を返還

 ・2022/9/15~2022/9/30の間は無料運行

 ・登録手続きが完了する2022/10/1以降は再び有償運行に戻す

無登録期間の運賃収入は83750円だったとのことですが、どのくらい返還請求があったのでしょうね?

このことは、2022/12/22に開催された「令和4年度 第3回太子町地域公共交通会議」でも議題に上っています。

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