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京王バスの都区内運賃値上げがパブリックコメントの対象に

国土交通省のサイトに、2022/12/13付で「京王バス(株)の路線バスの上限運賃変更に関するパブリックコメントを実施します」という報道発表資料が掲載されました。

https://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha03_hh_000360.html

京王バスの公式サイトには2日後の12月15日夜になっても値上げに関する情報が見当たりませんが・・・)

報道発表資料だけ見ると「東京都のうち特別区、武蔵野市、三鷹市、調布市および狛江市と神奈川県川崎市の地域を運行する京王バスの一般バス全路線の運賃が、2023/3/25から現在の210円均一から30円アップの240円均一になる」ように取れてしまいますが、パブリックコメントの受付ページに添付されている申請書を見るとそうではありません。

https://public-comment.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=155220936&Mode=0 (受付ページ)

https://public-comment.e-gov.go.jp/servlet/PcmFileDownload?seqNo=0000244990 (上限運賃変更認可申請書)

・2023年3月25日から、該当エリアの均一運賃を210円から220円に変更

・2024年3月(予定)から、該当エリアの均一運賃を220円から230円に変更

と2段階の値上げを予定しており、現時点では240円にまで値上げする予定はありません。

現在の制度では、認可された「上限運賃」を超えない限り事業者側が届出だけで柔軟に運賃の設定ができるようになっており、将来に更なる利用減や経費増が発生した場合に備え高めの運賃で認可しておき、いざそうなった場合に煩雑な手続きを経ず上限運賃まで引き上げることを可能としたのが今回の趣旨のようです。ちなみに、前回の運賃値上げは1993年で、その後は消費税率アップ分の転嫁を除きずっと据え置きでした。

 

なお、東京都区内の一般路線バスは均一運賃(前乗り運賃前払い)ですが、2022年12月時点では事業者によって「210円均一」と「220円均一」が混在しています。

 都営バス・・・一部例外を除き210円均一 https://www.kotsu.metro.tokyo.jp/bus/fare/

 京浜急行バス・・・220円均一

 東急バス・・・220円均一 https://www.tokyubus.co.jp/route/ticket/fare/table.html

 小田急バス・・・220円均一 https://www.odakyubus.co.jp/regular/tariff/tokyo/

 京王バス・・・210円均一<上記の通り>

 関東バス・・・220円均一(一部210円区間あり) https://www.kanto-bus.co.jp/regular/fare.html

 西武バス・・・220円均一

 国際興業バス・・・220円均一

 東武バス・・・220円均一

 京成バス・・・220円均一(都営バスと並行する区間で210円区間あり) https://www.keiseibus.co.jp/rosen/fare/edogawa.pdf

このブログを書いている時点では京王バスと都営バスのみ10円安いわけですが、他事業者が今後値上げに追随する可能性もあり、2024年3月時点ではどうなっているでしょう?

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