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全国交通ニュースブログ

三菱電機伊丹製作所内を貫く幹線道路が2025/3/23に開通します(後)

前編はこちら

1.兵庫県からの発表資料の解説

https://web.pref.hyogo.lg.jp/governor/documents/g_kaiken20250219_03.pdf

(1) 位置図

今回開通する御園工区と一体となって幹線道路の機能を果たすはずの藻川工区は、2025/2/15付ブログ記事「園田西武庫線藻川工区、全通は3年遅れの2026年度・・・その理由は?」で書いた通り、2019年度時点では「2023年度末完成予定」だったのが3年遅れになりました。

また、園田西武庫線の東端から県道13号尼崎川西線(玉江橋線)のピッコロシアター南側の間に県道606号西宮豊中線が延びていますが、今回開通する御園工区の西側の道路は以前から県道606号に指定されています。おそらく、今回開通する県施工区間も開通と同時に県道606号に指定されるものと思われ、藻川工区が開通した時点で並行区間の県道606号は尼崎市に移管されることでしょう。

(2) 「御園⼯区」完成イメージ

イメージと銘打っていますが、これは2024年秋までに完成している(2024/10/30付ブログ記事参照)JR宝塚線のアンダーパスの西側部分の実際の写真です。完成時点では工事関係のほか三菱電機伊丹製作所の勤務者や関係車両のみが通行可能になっていました。

(3) 開通式典の開催場所

「尼崎市塚⼝本町8丁⽬」とだけ書かれていますが、この住所は「三菱電機伊丹製作所の敷地のうちJR宝塚線の東側」とイコールです。幹線道路が三菱電機伊丹製作所内を貫く部分のどこかが会場になるのでしょう。

2.乗りものニュースの記事の解説

https://trafficnews.jp/post/522407

兵庫県が公開した資料に書かれていない一文「ただし、行けるのは武庫川の東岸までで、武庫川西側に通じている171号とはつながりません。」ですが、この「西宮市内の国道171号」が、本来県道606号西宮豊中線の目指す先(路線名からわかるとおり実際には西宮市内側が起点ですが)と思われます。

県道606号に相当する都市計画道路は今回開通する区間から道なりにそのまま西に延びていますが、武庫川を前にして突然左折し(左折する武庫町2丁目東交差点のストリートビューはこちら)、阪急神戸線の南側まで行って右折します。その先の上武庫橋で武庫川を渡り、阪急西宮北口駅南側の阪急西宮ガーデンズに通じます。2000年代半ばまでは上武庫橋と西宮北口駅付近で狭路が続きましたが、阪急西宮ガーデンズオープンを契機にまともな道に生まれ変わっています。

付近のGoogleMapはこちら

一方、武庫町2丁目東交差点から西にも街路樹・歩道付きに整備された2車線街路が続きますが、武庫川を前に「幅の超広い中央分離帯の両側に車道1車線ずつ」の形態に化け(ストリートビューの例はこちら)、武庫川の堤防に行く手を遮られます(ストリートビューの例はこちら

もちろん、都市計画道路の予定線はちゃんと武庫川を越えています。尼崎市公式サイトで公開されている「都市計画道路整備状況参考図」によれば、道路の形態が化けて武庫川にさえぎられる区間は「都市計画道路園田西武庫線の未完成区間」扱いとなっています。そして、西宮市地理情報システムの「都市計画道路の整備状況」タブで上記都市計画道路の延長上の西宮市内区間を確認したところ、確かにそのまま真っすぐ西に通じる都市計画道路武庫川広田線が存在し、丸橋町で国道171号と合流しています。但し、市内区間で実際に整備されているのはその中間部(阪急西宮北口駅北東震災復興区画整理事業で整備)のみで、他は全く事業が行われておらず用地買収の形跡もありません。

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