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全国交通ニュースブログ

日本全国の交通に関する最新ニュースをピックアップして紹介します。
幹線道路、バス、航路、ICカードなどなど・・・

2025/4/4から「2025年日本国際博覧会協会」がSuicaなどが使用可能なバス事業者になります <追記あり>

2025-04-02 00:00:21 | 大阪・関西万博

JR東日本公式サイト上で公開されている「Suicaによる乗車等の取扱いを行う交通事業者一覧」が2025/4/1時点のものに更新されましたが・・・

この一覧表の末尾に「公益社団法人2025年日本国際博覧会協会は 2025 年4月4日以降利用可能」と注記されているのが目を引きました。改めて一覧表を探すと、「中島汽船株式会社」と「大阪府交野市」の間に確かに記載されています。中島汽船は伊予鉄グループで2025/3/18からICOCAのシステムを導入しており(2024/11/2付ブログ記事参照)、大阪府交野市は2025/6/1から市内を走るコミュニティバス「おりひめバス」の一部路線にICOCAのシステムを導入予定(2025/3/26付ブログ記事参照)なので、同協会もICOCAのシステムを導入することになります。

公益社団法人2025年日本国際博覧会協会はもちろん2025/4/13に開幕する大阪・関西万博を主催する団体ですが、であれば利用可能になる日は開幕日になるのが妥当で、何故に2025/4/4?なのかを調べてみたところ、テストラン(開幕前に実際に会場を運営することで、改善点を発見するために実施するもの)初日がこの日でした。

https://www.city.osaka.lg.jp/hodoshiryo/banpakusuishin/0000648780.html

4月5日と6日については大阪府内在住の方を対象に募集を実施し倍率は8.5倍にもなりました。初日の4月4日は関係者限定と思われます。

さて、大阪・関西万博に関係する有料バスには以下の2つがありますが、

1.駅や空港から来場者を輸送するシャトルバス

2.会場内・外周道路を走行するEVバス(愛称=e Mover、一部自動運転も実施)

テストランの当日は1.は桜島駅前発着も含め運行せず、参加者の来場手段は「OsakaMetro中央線 夢洲駅から東ゲート経由」「舞洲のパーク&ライド駐車場からシャトルバス」の2択です。

一方、2.についてはテストランの対象となっており実際に乗客を乗せて運行する模様です。

e Moverの乗車料金(1回乗車=400円)は完全キャッシュレス決済ですが、現地購入の場合は交通系ICカードにも対応しています。

https://www.expo2025.or.jp/news/news-20250227-03/

https://subway.osakametro.co.jp/news/news_release/20250328_emover_ticket_hanbai.php

実際の運行やオペレーションはOsaka Metroが行いますが、形式としては万博協会が主導のため、JR東日本としては万博協会を事業者として扱うことにしたのかもしれません。そして、Osaka MetroがPiTaPaのシステムを大いに活用している(PiTaPaで乗車すれば自動的に1割引になるなど)にも関わらずICOCAのシステムを導入するのは、ハンディターミナル風の簡易読み取り機を使用するため安上がりという点が評価されたのかもしれませんね・・・現時点では憶測ですが

ちなみに、桜島駅前発着路線以外の駅シャトルバスは事前予約が必須で、予約方法はスマホアプリ「KANSAI MaaS」一択、決済方法はアプリと紐づくクレジットカード一択です。桜島駅前発着路線は予約なしでも乗車可能ですが、その場合どのような運賃支払い手段に対応しているかはEXPO2025交通インフォメーションの当該ページには記載はなく、ネット上にも情報が見当たらないようです。

 

<4/6追記>

テストラン2日目の4月5日は、実際には桜島駅発着のシャトルバスのテストランも実施されました。一般財団法人阪神港海上コンテナ協会の公式サイトに詳細が掲載されています。

https://www.hma-web.or.jp/infomation/post-862.html

https://www.hma-web.or.jp/photo/c103d72c93019d727f7f60411771daa2364ae7bb.pdf

現地でその様子を見てきたので、こちらのブログ記事をご覧ください。

また、e Moverの様子は、万博会場に入場せずとも見ることができます。地下鉄中央線夢洲駅付近から見た様子。

<4/14追記>

2025/4/13付ブログ記事「桜島駅発着万博シャトルバスの運賃決済手段(予約なしの場合)」で書いたとおり、桜島駅発着の駅シャトルバスは予約なしの場合以下の決済手段に対応しています。

 ・全国相互利用対象交通系ICカード 

 ・クレジットカード(タッチ決済以外にも対応) 

 ・現金

交通系ICカードについては、桜島駅前ターミナルのゲートに設置したハンディターミナル風の簡易読み取り機で対応していました。つまりICOCAのシステムを利用しており、PiTaPaもプリペイド部分からの引き落としとなります。シャトルバスには「貸切」と表記されており、扱いとしては「2025年日本国際博覧会協会が各事業者からバスを借り上げて運行している」模様です。

ちなみに、運行されている電気バスのほぼ全てはPiTaPa事業者(大阪シティバス、阪急バス、阪神バス、近鉄バス、南海バス、西日本JRバス)所属であり、唯一の例外は貸切専業のはやぶさ国際観光バスです。



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