ミカンの白い花は、去年に負けず咲き誇っていた。
何の不安も感じることなく、月日は過ぎて行った。
毎朝、実の数を数えたり虫を退治したり、至福の時間を楽しんでいまし
た。
この頃は、家庭菜園のナスやいんげんも採れ始め、庭の紫陽花も咲
き始め、梅雨のうっとうしい季節も苦にならなかった。
小さい実が見える
ところが、6月ごろになると異変が起きた。
小さい実が黄色くなり、落ちるようになった。
最初のうちは、去年も多少は落ちたので、特に気にはしていなかった。
ところが、日に日に落ちる量が多くなり、 木になっている実も黄色くなる
数が増えてきた。
黄色くなった実は、ちょっと触るだけでポロリと落ちてしまう。
高血圧の宣告を受けた数億倍のショックを受けた。
実が落ちた
数少ない実がポトポトと落ち始めた。
どうせ今年は諦めているから、好きなだけ落ちて下さい
転んでもタダは起きないとの言葉があるが、落ちた実は放っておいて
せめて肥やしにしよう。
しばらくは、見て見ぬふりをしていたが、新芽の枝がどんどん伸びて物置
のトタンに触れてカサカサ音を立てるようになった。
そろそろ剪定をしようかなあ、と思って覗き込むと・・・
病気?
かなり大きくなった実の根元に、白い泡のようなものが付いている。
病気だか何だか分からないが、その回りには蟻(アリ)が群がっていた。
どうせ、この実も落ちるだろうとは思ったが、 一応その白い物体をブラシ
で落としてやった。
さて、どうなることやら、何個かは収穫できるだろうが、その後はバッサリ
剪定しようと手ぐすねを引いている
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