辰巳の名物講師加藤先生には、好き嫌いがはっきり分かれます。好きな方は歯に衣着せぬあの毒舌が好きなのでしょうし、嫌いな方はそこが受け付けないのでしょう。有名なのは、基本書解析講座のシリーズでしょうが、ローラー答練や択一、論文直前期には単発の講義をなさいますので、興味のある方はそちらからアプローチしてはいかがでしょう。
私は、ローラー答練の講義と論文直前期のガイダンス「論文直前期の過ごし方」しか聞いたことがないので、メインの解析講座については評価できません。ですので、ローラーの講義から先生の特徴を説明いたします。
講義スタイルは普通ですが、この方も沢井講師と同じく法律的雑談が多いです。と言うより「キレ芸」や「寸劇」を盛り込んだ漫談です。要約すれば、情報量はそれほど多くないというのが感想でしょうか。
また、強調することはあくまで基本的な知識であって、ベテラン相手のマニアックな解説は致しません。この点を勘違いされている方も多いのではないでしょうか(もっとも解析講義ではそこまで踏み込むのかどうかは知りません)。私が講義に期待するのは情報量ではなく、感心することや、勉強対象に愛着をもてるようにしてもらうことですので、加藤先生の講義は楽しく受けさせていただきました。
あと、この方は板書図が異常に凝っています。動物の進化系図みたいな図を書かれます。あれは即興で書けるものではないでしょうね、よく予習していらっしゃるのだと思います(私は使いませんが)。
ローラーの出題についてはかなり、評判が悪いです。これまで賛成意見に出会ったことがないくらい、叩かれています。「こんなのかかないよ」というような解答例も評判が悪いです。 (余談になりますが、辰巳の論予パーフェクト答案のタイトル下に「ここまで書けないとあきらめずに、目標として~」とありますが、あれは目標とすべき答案ではありません。あてはめがない答案とか、尻切れ答案とか、酷いもんがあります。「こんなの書かないよ、と捨てずに一応ストックしてください」の間違いです)
私は加藤先生の問題はそれほど悪い問題ではない、と思います。30%くらいの確率で良問も出題されます。「制度的保障とは」や「窃盗と横領の不法領得意思が何故違うか」や「刑訴の証明責任と刑法230条の2の解釈」など必ず、基本的知識を正面から問う問題で、必ず教科書知識で解けるようにできているものが殆どです。その聞き方が特殊なので皆面食らうのではないでしょうか。
大事なのはこういう問題でも、成績優秀者が居る、ということです。彼らがどういうところからアプローチして先生の意図する答案に近づいたのかを推測することは大変勉強になります。
「どんな問題でも24点は取れる、という特殊技能を体得すれば論文合格は非常に確率が高くなる」という理論は多くの合格者・講師が主張しますが、そのためには加藤先生の問題でも24点を下らないような技術である必要があります。
ただ、個人的感想として、加藤先生の解答例は表現が特殊で本番で応用できるものではありません。フレッシュ答案か優答をストックして復習することをおすすめします。
私は、ローラー答練の講義と論文直前期のガイダンス「論文直前期の過ごし方」しか聞いたことがないので、メインの解析講座については評価できません。ですので、ローラーの講義から先生の特徴を説明いたします。
講義スタイルは普通ですが、この方も沢井講師と同じく法律的雑談が多いです。と言うより「キレ芸」や「寸劇」を盛り込んだ漫談です。要約すれば、情報量はそれほど多くないというのが感想でしょうか。
また、強調することはあくまで基本的な知識であって、ベテラン相手のマニアックな解説は致しません。この点を勘違いされている方も多いのではないでしょうか(もっとも解析講義ではそこまで踏み込むのかどうかは知りません)。私が講義に期待するのは情報量ではなく、感心することや、勉強対象に愛着をもてるようにしてもらうことですので、加藤先生の講義は楽しく受けさせていただきました。
あと、この方は板書図が異常に凝っています。動物の進化系図みたいな図を書かれます。あれは即興で書けるものではないでしょうね、よく予習していらっしゃるのだと思います(私は使いませんが)。
ローラーの出題についてはかなり、評判が悪いです。これまで賛成意見に出会ったことがないくらい、叩かれています。「こんなのかかないよ」というような解答例も評判が悪いです。 (余談になりますが、辰巳の論予パーフェクト答案のタイトル下に「ここまで書けないとあきらめずに、目標として~」とありますが、あれは目標とすべき答案ではありません。あてはめがない答案とか、尻切れ答案とか、酷いもんがあります。「こんなの書かないよ、と捨てずに一応ストックしてください」の間違いです)
私は加藤先生の問題はそれほど悪い問題ではない、と思います。30%くらいの確率で良問も出題されます。「制度的保障とは」や「窃盗と横領の不法領得意思が何故違うか」や「刑訴の証明責任と刑法230条の2の解釈」など必ず、基本的知識を正面から問う問題で、必ず教科書知識で解けるようにできているものが殆どです。その聞き方が特殊なので皆面食らうのではないでしょうか。
大事なのはこういう問題でも、成績優秀者が居る、ということです。彼らがどういうところからアプローチして先生の意図する答案に近づいたのかを推測することは大変勉強になります。
「どんな問題でも24点は取れる、という特殊技能を体得すれば論文合格は非常に確率が高くなる」という理論は多くの合格者・講師が主張しますが、そのためには加藤先生の問題でも24点を下らないような技術である必要があります。
ただ、個人的感想として、加藤先生の解答例は表現が特殊で本番で応用できるものではありません。フレッシュ答案か優答をストックして復習することをおすすめします。
そうですね。あの先生の授業は成績向上というより、法律のマインドを伝えるような感じですね。 ああいう講義で知的好奇心を刺激するのも長期的にはいい効果があるかも知れません。
P&C(もどき?)は最低レベルの答案作成力を手っ取り早くつけるために最良の勉強法ですね。
でも、毎年あれだけをやるのは進歩しないと思います。
加藤先生自身の受験時代のエピソード(不安で胃が痛くなった)などは面白かったです。直前期には、択一まぐれで受かったような人にはP&Cや柴田式も有効といっていたのが印象的です
(実話)。