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通訳案内士のブログ

⭕️⭕️⭕️英語を使い訪日観光客を案内する職業「全国通訳案内士」の日常と英語学習などを綴ります⭕️⭕️⭕️

2000円札

2023-08-06 | 通訳ガイド/everyday life
今、日常では2000円札に遭遇する機会って滅多にないですが、通訳ガイドをやっているとチップで2000円札を頂くことが時々あります。



アメリカでは$20紙幣が一番多く流通しているお札みたいです。日本に旅行に来るアメリカ人がUSドルを日本円に交換する時、$20札と同じような感覚で2000円札をリクエストする人が多いのがその理由なのかもしれないです。



なんだか勿体ないので2000円札でいただいたチップは使わずに取っておくことにしています。



チップはUS$でもよく貰います。日本人としては最初信じられない思いだったのですが、日本を訪れる外国人、特にアメリカ人の人は日本円を一銭も持ってない人が結構いるのです。



理由は自国がキャッシュレス社会なのと、US$はたとえその国の通貨でなくても結構使える場合(国)が多いからだと思います。



ツアー中、時々現金しか使えない店に出会します。そういった時はあきらめるか、ガイドの私に手持ちのUS$を日本円に交換してくれないと頼んできます。



交換もしてあげるし、チップとしてももらうのでUS$も溜まってきてます。



チップの金額は$1札数枚の場合もあればごく稀ですが$100札で貰う時もあります。でも$20札一枚か二枚が一番多いパターンですかね。



お客さんがアメリカ人が多いと頂くチップの額も多くなります。1日の通訳ガイド代を超えてしまうこともあります。



以前は全く貰えない日がよくありましたが、コロナ後は勝率9割超えています。



やっぱりたとえ少しでも貰えると嬉しいです。特に悪天候の富士箱根ツアーなどでチップを貰えると本当に報われた気持ちになります。



あと、いただいたチップはバスの運転手さんにお裾分けしています。



通訳案内士を始めたころは全部自分取りしていましたが、先輩ガイドにそうすべきだと教わりました。



確かにバスツアーは自分だけの力でなく、バスの運転手さんの協力があってこそ。



運転手さんは運転手さんでお客さんから直接もらっているのをみかけますが、それでも、私が貰った分からも渡しています。



時々いやな感じの運転手さんもいますが、そういう人ほどより多めに渡しています。



私が所属している旅行会社はコロナ後、以前とは違う新しいバス会社を使っています。



ちょっと偏見入ってますが、大型観光バスの運転手さんはちょっと癖のある人が多いので最初の人間関係の構築がやっかいです。



運転手さんを持ち上げつつも主導権はこちらできちんと握る。これをこれからずっと円滑にやっていくにはやっぱりその都度渡す「チップ」がとても効果的です。



新しいバス会社には10数名の運転手さんがいます。



先日、西新宿のホテルでバスに乗り込むと
「今日かめきちさん、ガイド?良かった〜!」
と、ある運転手さんが言ってくれました。



内心すごく嬉しかったです。



*****



昨日は地獄の夏休みの土曜日富士箱根ツアー。



お約束の中央道事故渋滞で都心を9時に出て八王子手前の石川PAに着いたのは2時間半後の11時半でした。



1時半にやっと五合目に到着したらなんと雨。下界は晴れているのに。。。



でも夕方の箱根で早雲山からロープウェイに乗って大涌谷の谷底を渡る時、その日初めて富士山が姿を現し、車内は歓喜に沸きました。



小田原駅に着く前の最後の挨拶の時、盛大な拍手をもらいました。



“Would you give your big hands to our driver, 〇〇さん, too?”
といつものようにお願いしたら
“Yeah!”
とさらに割れんばかりの拍手が車内に響き渡りました。



運転中の運転手さんもうれしそうに
「サンキューっ!」
と片手をあげて応えてくれました。



昨日はたまたまいつもと違うバス会社で運転手さんとも初めてでしたが、もうこの運転手さんとはバッチリ良い関係を築くことができたと信じています。



もちろん別れ際にお客さんから頂いたチップの半分をお渡ししました。



大変だった一日ほど終わってみれば心地良い充実感を味あえます。





ロープウェイ車内で見えた富士山。