陽だまりで~

色々な状況の中でも 自分が楽しめたらな~と思って

大動脈瘤の新しい治療法

2009-07-15 23:22:38 | 健康関係

父の病名は 腹部大動脈瘤  大きくて いつ破裂してもおかしくない状況でした
見ても膨れているのがわかり 手を当てると恐いくらいドクドクしてました
心臓も動悸をうち 長い間かばうため腰の骨がズレ腰痛がひどくなりました
過呼吸に たびたびなりました
神経過敏症になり 人の気配にも ビクッ 触れられても ビクッ 話しかけられてもビクッ 段々呼吸がしんどくなり 声がでなくなることもありました
 
父は 血液さらさらの薬を飲み 穏やかにしていたら 大動脈瘤は小さくなるのでは?と 聞きました
あっさりと 先生に 絶対にありません 死ぬ前二時間くらいは地獄の苦しみをあじわいますよ! と言われました
想像できないくらい 今まで恐かったんだろうなと 改めて思いました  

手術は 岡山の心臓病センター榊原病院で ステントグラフト留置術を受けました
      
動脈壁が全周性に拡張した紡錘状大動脈瘤です
この場合 胸部6cm以上 腹部5cm以上で破裂の危険性あり

カテーテルと呼ぶ細い管の中に ステントといわれるバネ状の金属を取り付けた 人工血管(ステントグラフト)を圧縮して収納し、そのカテーテルを両足の付け根を5センチ位きり 動脈から挿入し 動脈瘤のある部位まで運んだところで 収納してあった人工血管を放出し 大動脈瘤の破裂予防を行う治療法です
大きく開胸 開腹をしないので 体への負担が少なく入院期間も 少なくてすみます

麻酔は 一応局所麻酔だそうですが 父の場合は 血小板が少なく 全身麻酔となりました
朝 9時前には手術室に入り 11時半にはすべて終わり ICUへ 
12時の面会では 全身麻酔のため意識はなく 管だらけでした 
夕方6時には 目は覚め自発呼吸 その日は ICUで一泊
次の日は 点滴と自分で尿が出せず管を
そして午後には はじめて自力で立ち体重計にのりました
やはり高齢なため体力がないな~と 心配してましたが 一度数分立っただけで 体が少しシャンとしました
何よりも おしゃべりする声に 力がつきました
人間の自然に備わっている治そうとする力は 素晴らしいと思いました
先生が 手術前に何度も すぐ動いてもらいます
一日遅くなると 回復が二日遅れますよと 言われた言葉を実感しました 

術後3日目 尿管の管もはずれ自分でトイレに行きました 足元がふらつくので 支えは必要ですが

 一週間後には傷口も癒え シャワー 洗髪 が許可されました
開腹手術無しの 最新の治療を受ける事が出来 術後の負担がとても少なく ほっとしております
高齢でなく 局所麻酔の場合は その夜から歩くことができるそうです
一般的には 退院は一週間から二週間でできるそうです

ドクドクしていた大動脈瘤は術後 まったくなくなりました
さわってもないんです 不思議です

今日から 運動機能のリハビリをしてもらってます
今までかばってきてたせいもあり 足が細くなってしまい 歩くと 今は動脈瘤に関係なく すぐ疲れてしまい 神経過敏になってます

大動脈解離を除けば大動脈瘤のほとんどは破裂直前まで無症状です
検診などでたまたま発見され いったんできてしまうと それが自然に縮小することはなく すこしずつ大きくなり最終的には破裂します
破裂すると救命率は不良だそうです

2007年より腹部大動脈瘤に対して そして2008年より 胸部大動脈瘤に対して保険医療としての治療が可能 (認定施設でのみ)となりました



心臓病センター榊原病院のHPは http://sakakibara-hp.com  です
環境は 目の前が後楽園で 静かです
看護士さん 働いている人たち皆様の 暖かい笑顔で 安心できました 








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12 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんばんは (あんず)
2009-07-16 19:04:41
大動脈瘤って聞くと、石原裕次郎さんを思いだしますが、大変なご病気で心配なさったでしょう。
しかし、今はカテーテル治療だと切らなくても良いそうで、後が早く回復するので、それだでも本人さんには負担が少なくて良いですね。
昔は何の術後でも中々身体は動かしませんでしたが、最近では出来るだけ早く起きるように言われますよね。
寝た状態が長いほど回復も遅れるのでしょうね。
この病気は破裂寸前まで分からないとは怖いですね。
でもお父様の手術が上手くいって、クスクスさんたちご家族もほっとなさっていることでしょう。
病院職員の方々の応対が良かったら、それだけでも病人にとっても、付き添いにとっても気持ちが楽ですから、これも大事な事ですね。
どうぞお大事になさって下さいね。
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病気 (ママン)
2009-07-16 20:45:21
治るのも、病院や先生を知ってる知識が、こちらにも必要ですね。
日々進歩する治療法も、それを使える施設と技術を持った先生に巡り会わなくてはね。
主人の時も最後は日本の最高峰の施設での治療でしたが、そこの先生と面談して今までの治療法など聞かれたとき私が説明すると「それではだめです、残念でしたね」と言われました。
でも広島でも一流病院でしたのに・・・・
今では巡り合わせだと思っていますけど。
お大事にね。
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大変でしたね (ふわゎ~)
2009-07-16 21:09:13
クスクスさん こんばんは~
カテーテル治療は患者さんには負担の少ない
治療なので、本人も家族も少しはホット出来た事と思います。私も2回カテーテル治療をしているので
少しはお父様の状況が理解できるような気がします。
でも大動脈瘤は危険な病気なので、今後も
気を付けて生活しなくてはね。
今はお父様の体力が元に戻るための努力が必要ですよね。
これからも、体同様に精神面もお大事にね。
クスクスさんも体には気を付けて過ごして下さい。
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やっほ~ (田舎の番人)
2009-07-16 21:28:24
感心しました!クスクスさんがすごく研究熱心だったこと!(^^♪ でも手術大成功でよかったね~ 寝不足でしょう 疲れを早く取ってくださいね クスクスさんにも話したことがあると思うけど 向島の友人が破裂してゴミを出したすぐ後亡くなったこと・・思い出しました 番人も早くその病気を知っていたら手術を勧めたのにと思うと残念でなりません 
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こんばんは~ (あんずさんへ  クスクス)
2009-07-17 21:52:39
石原裕次郎さんもそうでしたね
すごいですね 医学の進歩は
今だったらと 悔やまれますね

病院職員の方々の応対が良かったら 気が弱くなってる方としては それだけで 病気がよくなるような気がしますね ほっと出来ますね

いつまでも 脳も体も元気でいたいですね
年相応でよいから
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先生 施設 (ママンさんへ クスクス)
2009-07-17 22:08:50
ご主人の事 思い出させてしまいましたね
ごめんなさい 
{ 日々進歩する治療法も、それを使える施設と技術を持った先生に巡り会わなくてはね }本当にそう思います
主人は鎖骨を折った事で 治るどころか 薬で死にそうになりました
今も折れたままです
先生・施設とのめぐり合わせは 運なのかな~?
 
 
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大事にしてくださいよ (ふわゎ~さんへ  クスクス)
2009-07-17 22:25:07
人事ではないですよ
気をつけてくださいね
でも楽しむこともだいじにね

大動脈瘤の方は ステントグラフト留置手術のおかげで 大丈夫なのですが 今まであまりにも気をつけてかばってたので 歩く事からし 体に力をつけなくてはいけません
明日帰ってくるのですが これからしばらく 大変だなと 正直思ってます
自己判断をし 人の言う事を中々聞かない父なので
まあなんとかなるでしょう調で 皆で対処していきます
 
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こんばんは~ (田舎の番人さんへ  クスクス)
2009-07-17 23:10:12
向島の方の件 聞いております
本当に残念でしたね
恐いですよね  何も症状がないというのは
ほとんどが偶然に見つけられたようですよ
ちちも他の病気で検査していた時偶然に見つけたんですよ
これから大変です
母の件もありますし 段々動きが限られてきます
隙間をぬって・・・ 
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Unknown (草津の百姓)
2009-07-18 08:56:14
よかったですね、無事退院されて、年寄りだといろんな病気持っているから、こんな重大な病気も見過ごしがちになりまうものね。
また、よく岡山まで連れて行かれたこと、いたく感心しております。
私の帯状疱疹も病気の知識があったら、神経ぴりぴりのときに医者行ってたら、注射1本で直ったのです。
まだ引きずっています。調子がわるいです。
もうよくなってもいいころなのにな
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御大事に! (草津の百姓さんへ  クスクス)
2009-07-18 22:47:22
すぐ帯状疱疹とは わからないですね 虫刺されかな?と思ってしまいます
帯状疱疹は 結構長引きますね
気長に治してくださいね
高速の運転 少し慣れましたよ
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