GreeneryPark日記

-おとなし おっと@管理人の日々のつれづれ-

観劇『芝浜の皮財布』

2015-09-17 | 演劇鑑賞
演劇鑑賞会で『芝浜の皮財布』(前進座公演)を観た。

○あらすじ
魚屋の熊五郎は酒が大好きで貧乏暮らし。
親戚のおじさんにお金を借りに行くことが数回あり、
とうとう昨晩、女房のお春に誓いの証文を書かされていた。
「今後酒は飲まない。夫婦で真面目に働く。朝早く起きる。」
早朝、熊五郎は浜へ魚の仕入れに出かけた。
だが、お春が間違えて一時早く起こしたため、辺りには誰もいない。
ぼーっと歩いていた熊五郎の足に財布のひもが引っ掛かった。
中にはたくさんの小判が入っていた。
海からの贈り物とばかりにお宝を持って家に帰る熊五郎。
昨晩の誓いのことなど忘れて、飲み仲間を集めて宴会を始めた。
次の朝、熊五郎が起きると、お春は宴会に使ったお金はどうするのかと問う。
お宝があるだろうと言うと、何を言っているのかと不思議な顔のお春。
お春によると、誓いの証文を書く→朝、起きる→飲み仲間を集めて宴会→酔って寝る→友達帰る→夕方起きる(今ここ)。
財布を拾ったのは夢だったのに本当だと思い込んで宴会をしてしまったのかと、
自分の情けなさに落ち込む熊五郎。
誓いの証文通り真面目に働くと誓うのだった。

○感想
最初に「歌舞伎ことはじめ」という歌舞伎の幕や音や見得の説明があった。
しゃべりがわかりやすくて面白かった。

『芝浜の皮財布』を観てしばらくして、「あ、私この話聞いたことがある」と思い出した。
確か飛行機の中で落語の放送(イヤホンで聞く)があって、
それまで古典落語を聞いたことがなかったのに、
話に引き込まれて夢中になって聞いた記憶がある。
いくつか聞いたのだけど、最後に聞いた『千早振る』しか思い出せなくて、
他は何だったかなと思っていた。

劇も面白かった。
上の落語を思い出すまで、財布の落とし主は、
宴会に呼ばれた浪人(泣き上戸)とかいう落ちかと思っていた。
浪人は主人の財布を落として、首になったのかなとか。
荒療治だけど、熊五郎とお春の二人にとってはいい方向に転がって良かったなあ。


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