さて鶏は空を飛ばず大地と密着して生息する動物であるから、大地とは切っても切れぬ深いつながりがあるのである。鶏は大地をつついて食い、そこで砂浴びをし、そして大地の底から立ち昇る自然の息吹きを肌に吸収して、その健康を維持するのである。単に薬剤のミネラルを代替補給しさえすれば大地は不必要であるという考えは誤りであった。大地は生きて呼吸している。自然の霊気はその呼吸とともに地中不深くから地表へと立ち昇る。地中は恒度一三度、大地の呼吸と共に、地表との通気が行われ、鶏はそれによって夏は身体を冷やし、冬は身体を温める。その大地の息の根をコンクリートで止めてしまえば、鶏はいきおい不健康にならざるを得ないであろう。
なるほど寒さの為えさ効率が悪くなったり、産卵が低下する事もあり得るかもしれない。しかし二グラムや三グラムの耐寒用のえさ、一%や二%の産卵低下は、防寒設備費や代替補給費や、消毒剤、予防剤、治療薬などの費用に比べたら物の数ではないと思うのだがー。私の地方では、かって十二月末から一月末までの一ヶ月間、毎朝の最低気温が連続してマイナス六~九度を記録したのであるが、それでも四面オール開放で平常の産卵を落とさなかったのである。鶏は吹雪の中で雪をつついて食い、水桶の氷を割ってやればその水を飲み、ノコクズや豆腐粕や雑草サイレージの混じった粗飼料を食い、呼吸器病などとは無縁にせっせと卵を産みとおしたのであった。暑さや寒さや吹雪や嵐は、鶏にとって抵抗力をつけるための天与の刺激に他ならない。これをストレスと考えて、鶏を過保護の環境に閉じ込めておけば、勢い鶏は弱体化せざるを得ないのである。
ケージでもコンクリートの上に糞を落とすより、大地の上へ落としたほうが糞の乾きがよい。大地は糞の湿りを吸収する作用を行うが、コンクリートはその作用を断ち切る役目しか持っていないのである。ちなみに大地の上に降る雨は、適度に土中に吸収されてそれは井戸水や谷水の源泉となり、日照りの時も序々に放出できるというように調節保管されるのであるが、コンクリートの上に降る雨は、一滴たリとも吸収されず一度に流亡してしまい、日照の時にはたちまち欠乏を告げるのである。セメントは建設の為の材料であるけれども、大自然の側から見ればそれは自然破壊の為の材料に他ならない。毎日毎日フル生産されるおびただしい量のセメントは、たとえひとすくいといえども大地との隔絶に役立つ以外には用途がないのである。それが建設に使用されようと、石垣や波止場に使用されようと、ヒューズ管やU字溝に作られようと、究極は大地と地上との遮断に役立つこととなる。かしてセメントが一袋生産されれば、確実にそれだけ大地が消されていくのである。
知人の紹介で、田んぼを使用してくれないかという話があり、今年から稲作に初挑戦します。今、必死になり稲作を勉強しています。とりあえずは無農薬、有機栽培で行います。農機は使用しないのが私の考え方ですので、全てが手作業です。稲作はとても難しいと思います。苗作り、耕作、水張り、草取り、稲刈り、脱穀、はさかけ、選別、もみすり、保存と難関が山ほどあります。とりあえずは、2ヶ月ほどかけて写真の状態にする事が出来ました。当初は草が1Mくらいの高さで全面に生えていました。根も土の中にびっしりと詰まっていました。広さは、120坪ほどで写真の緑がかったところです。今日は30分くらい細かく耕しました。今後の推移が楽しみです。収穫は150KGもあれば上等です。玄米食でしたら、白米の半分の消費で済ますので、3人家族なら自給でるでしょう。
この農法を世の中に広げたら、食料の自給が100%近く出来ますし、放棄田んぼもなくなり緑の環境も維持できます。人の生活も工夫すれば、自給農業だけで生きられる世の中が出来るかもしれません。機械を使わない農法だから失業者も救済できますし。地球環境も改善され自然が生き返り、ユートピアンの誕生が可能かも!
この農法を世の中に広げたら、食料の自給が100%近く出来ますし、放棄田んぼもなくなり緑の環境も維持できます。人の生活も工夫すれば、自給農業だけで生きられる世の中が出来るかもしれません。機械を使わない農法だから失業者も救済できますし。地球環境も改善され自然が生き返り、ユートピアンの誕生が可能かも!
その意図するところは、寒さの為エサの効率が悪くなって産卵が低下するのを防ぐ為であったり、徹底した人工コントロールを行うため外気の影響(寒暑や自然光線)を排除するためであったり、直射日光や吹雪や嵐から鶏を守る為であったり(彼らは外気をストレスの要因と考えている)ウイルスなどの病原菌が風に乗って鶏舎へ侵入するのを防ぐためであったり、鶏が騒音公害や糞臭公害を出すのを外へもらさない為であったり、ということでなのである。だがあにはからんや、外気との遮断による空気の停滞、汚染は、そういうことの追及によって得られるメリットをはるかに越えて鶏から抵抗力を奪い、これを弱体化させ、薬漬け畜産の重大な原因を作っているのである。
大地と接触した糞は、雨水さえ入らなければ、そして収容密度が坪(3.3平方メートル)10羽ぐらいならば、必ずその糞は(勿論止まり木下の寝糞も)乾いて粉状となる。この糞は何年でもそのままにして、田畑へ使用するとき欲するだけ取ればよいのである。コンクリート上の糞のように、乾かし場とか、乾燥機だとか、粉砕機だとかいう代物は一切不要で、しかも人工で強制乾燥したものより、この自然乾燥の糞は(微生物が沢山いるので)作物によく効くのである。
鶏舎の床をコンクリートで固める人にその訳を聞くと、それは掃除に便利で、消毒を行うのに都合が良いから、と答えるのである。しからば、地球ができて大地が固まってからこの方、何十億年にわたって、大地が地上の汚物を浄化(即ち掃除と消毒)する事をやめたことが一度でも有るであろうか。大地は地上の全ての有機物(動物の排泄物や植物の落ち葉など)を、土壌中の微生物の助けを借りてこれを腐植土に化す作用を、十億年以上もの間休みなく続けてきたのである。
鶏にとって最も大切なものは新鮮な空気である。養鶏といえばまずエサを問題とするのが常であるが、エサなどは十日間欠乏しても鶏は死なないのである。強制換羽といって鶏にエサを与えないで換羽を促進させ、産卵再開を早める技術がある。その際十日間以上の絶食に鶏は耐えうるのである。ところが、空気はたった三〇秒~一分の欠乏で鶏は死に至る。鶏にとって空気は、魚にとって水のようなもので、瞬間もゆるがせに出来ない最も重要な生存の条件である。
鶏ばかりではなく人間にとっても、野獣にとっても、空気の重要性は変わりがないが、ことに鶏のような鳥類は、体温が高く酸素消費量が多いので、人間などよりはるかに空気の汚染(酸素の欠乏)に弱いのである。鶏が冬期、ニューカッスル病、伝染性咽頭気管炎、マイコブラズマ病、伝染性コリーザなどの呼吸器病に悩まされるのは、鶏を寒さから守る為人工防寒幕で外気を遮断し、舎内の空気を汚すからである。(集団風邪が冬期暖房の為密閉された教室で広がるのと同じ理由である)。
ですからこのように四方を金網にします。
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