大地は呼吸しているその2
巣鶏に抱卵させるとき、底のある巣箱では孵化率は低いのであるが、底を取り払って大地の上に枠だけ置くと孵化率は高くなる。それは孵化の為に適当な湿気が大地から立ち昇ってくるからである。大地の上へビニールかガラスを置くと、たちまちその下側が水滴で曇ってくるのは、その間の事情が物語っている。大地は地表の雨水や湿気を吸収する能力を持つと同時に、地中の水分を地表へ放出する能力を併せ持っているのである。この絶妙のコントロール、大自然の摂理の完全さには人工のエアコンなどは遠くに及びも付かないのであった。大地から隔絶して鶏を飼い、鶏糞との苦闘に明け暮れる近代的人工コントロール養鶏、これを「あほの鶏飼い」といっては過言であろうか(昔から下手な管理で、糞だけが儲けの養鶏を行う者を冷笑して「アホの鶏飼い」といった)。
巣鶏に抱卵させるとき、底のある巣箱では孵化率は低いのであるが、底を取り払って大地の上に枠だけ置くと孵化率は高くなる。それは孵化の為に適当な湿気が大地から立ち昇ってくるからである。大地の上へビニールかガラスを置くと、たちまちその下側が水滴で曇ってくるのは、その間の事情が物語っている。大地は地表の雨水や湿気を吸収する能力を持つと同時に、地中の水分を地表へ放出する能力を併せ持っているのである。この絶妙のコントロール、大自然の摂理の完全さには人工のエアコンなどは遠くに及びも付かないのであった。大地から隔絶して鶏を飼い、鶏糞との苦闘に明け暮れる近代的人工コントロール養鶏、これを「あほの鶏飼い」といっては過言であろうか(昔から下手な管理で、糞だけが儲けの養鶏を行う者を冷笑して「アホの鶏飼い」といった)。