キセルⅩ(kiss sell x)の活動

様々なカルチャーを通して生きていく活動日記

sweet 90's bluefilm -8

2008-01-30 11:15:21 | Weblog
久しぶりです。

前回の話から、


鈴木さんと先輩は上手くいっているうちは良かった。

でも、先輩は悪い男でした。
付き合ってる人、しかも結構なアジア系美人がいたのです。
その、アジアさんが急遽、軽い沢に帰ってきたのです。

鈴木さんは、先輩の「遊び人の匂い」を鋭く察知していたので、セックスをかたくなに拒んでいたのです。


しかし、ある晩
先輩の熱意(?)が伝わって、一つに結ばれた、矢先の出来事。


リゾートでは東京の生活の100倍のスピードで噂が広がります。

特に恋愛話は一つの出来事が、その日のうちに皆に知れ渡るというなんとも恐ろしい場所なのです。

余談ですが、僕はそんなことはなんのその!
余裕で告白とか一杯してました。


結果
鈴木さんとの両立が難しくなった先輩は
鈴木さんを捨てる形になりました。

僕は何かと仲良かった鈴木さんを慰めたりもしたが、鈴木さんはショックでおかしくなった。

とんでもない八つ当たりをしてきたり
「お前が薦めたから、こんなことになったんだ!」

と恨まれました。


こんなことは東京でも良くある事だけど
なにせ、一緒の職場と一緒の寮という狭い世界
僕は、リゾートでの「恋愛だけは怖い」
という教訓をしょっぱから受けたのでした。
(まったく役に立たなかったが・・・・)


それから少し経って。

僕は研修を終え、社員になり
同期の鈴木さんは、社員にはならずアルバイトで残るという結果になった。

鈴木さんは、仕事もだいぶいい加減になり
出勤はするが、サボりまくり。

当然、社員の僕がなんとかしなければいけない立場になり

鈴木さんとは、喧嘩してばかりになってしまった。
本来はしたくない喧嘩だけど・・・
とても悲しかったし複雑だった。

そして、鈴木さんは時が経つにつれおかしくなり
変な化粧とかしたり
みりみるうちに太って、可愛い新人時代の姿かたちは見事に、3ヶ月という短い期間で醜い姿になった。

そして、バイトの寮では「醜いヤリマン」
という噂の人になってしまった。


助けることが出来ずに僕は苦しかった。


鈴木さんは毎日仕事中も泣いていた。
このままでは自殺とかしかねない。
と思って、僕は、仕事を辞めて故郷に帰ることを薦めた。

実際酷いかもしれないけど、クビにする方向で話を進めた。

そして、彼女は故郷に帰っていった。

コレでよかったのだと・・・






sweet 90's bluefilm -7

2008-01-11 18:33:13 | Weblog
明日から寒いらしいです。
北風ピュっピュっBBYです。


リゾートという名の村で必要なのは
「強い心」と「車」である。

人との共存
人との別れ
人との恋愛
などなど、強い心なくしては、とても精神がもたない。

かくいう私も、幾度と無く精神を病んだことか。

あーいうところは、無感情な人間が一番得だ。
高田純二になりたいとおもったことが何度もあった。


同期の鈴木さん(女子)
とアルバイトの中島(女子)
と那須君という社員
と高橋のオヤジといわれるバイト

と石川先輩の計らいによって、最初仲良くなった。


石川さんは僕より身長の少し高いナイスガイで持てそうな色黒さ。

鈴木さんは、僕と同期で福島からやってきた、ヤンキーあがりの可愛らしい女子。
僕にやたら話しかけてくる。

中島はオッパイのでかいバカな感じのするアルバイト。

那須君は出会った当時は普通の、青年。
僕の一つ下の21歳のフレッシュマン。
しかし、時が経つにつれおかしくなっていく要注意人物。


高橋のオヤジは、一見「おそまつ君」のハタ坊のような感じの34歳
酒が呑めなく、みんなから「オヤジ」と呼ばれるアイソのあるキャラ。


こんな人々に囲まれ、僕の村生活はスタートした。
が、実際、社員である那須君を除いて皆とは、一年以内に別れがきた。

皆辞めていってしまったのだ。
それほど!の会社なのだ。


ある日

石川さんがしきりに携帯を気にしていた。
まだ、Iモードがドコモに搭載されてない時で、ショートメールがギリであったくらいの時代。
だから、電話するってのが主だった。

どうやら、鈴木さんを気に入ってるらしく、デートに誘ってるみたいだった。

石川さんはこの中で唯一マイカーを持っているので、社内では鬼に金棒である。
でも、石川さんは皆に優しく、誰かが休みの日は、マイカーを躊躇いなく貸してくれたのだ。
ゆえに、鍵は何時も付けっぱなしだった。

その鈴木さんは僕と一緒の「ヤングロッジ」に住んでるので、何かと僕の部屋に来ては話たり、出勤の時は(徒歩15分くらい)毎日一緒に通勤するといった感じだった。
正直、ちょっと好きになりかけたけど、先輩が気に入ってるを知っていたので
私は、「恋愛」「先輩」とで、先輩を取った。


そんななか、石川さんの所に、僕と2週間遅れて、針生というペーペーな感じの
いかにも貧乏という感じの男がやってきた。

この針生、21歳で長崎の出身だが、東京に出てきて、仲間に騙され
40万の布団を買わされたりとマルチ商法の餌食となり、また、キャバクラなど
東京のピンクな部分の遊びに魂を売り、借金苦によって、派遣会社を頼って山に逃げてきたという、ドウショウモナイ男の典型である。


石川さんは派遣会社の人で、この針生も同じ石川さんの所のバイトなので、石川さんが今まで一人部屋で使っていた部屋に押し込まれ、面倒をみることになった。

この、石川さんと針生の家
通称「別荘」
とんでもなく真っ暗な普段は使われない駐車場の片隅に、3棟くらい立つ中の一棟で、昔別荘として使われていた家。
2人で一つの家だけど
中は大きめな1DKといった感じ。
で、劣化が半端ない。

床は所々腐っていて、抜けてる部分がある。
カビが半端じゃない。
家自体が傾いてる。
おまけに、周辺にはお化けがマジで出る。(目撃多数)
といったものだ。

石川さんは言っていた。

「一人は正直怖かった。家でセックスできなくなったのは痛いけど、同居人が入ってきて、正直ホッとした」

そんな「別荘」で色々と起きる。







sweet 90's bluefilm -6

2008-01-09 19:13:07 | Weblog
どうも。

BBYです。
戦隊じゃないよ、変態だよ。


話は前後しますが、リゾート就職当初のことを書きます。

ボロボロの業務用キャラバンに揺られながら、30分
スーツ姿で、電車から降りた私を運んでくださって降り立った村。

そこが私の職場。


まさに、
コンビにねー
ATMねー
人もいねー

というような自然界にある施設。

ある程度は覚悟していたがさすがにショックで泣きそうになった。

初日に案内された僕の当面の寝床は、
「ヤングロッジ」

名前からして、カオス!!

デッカイぼろいバイトの寮の一室であった。

ここの従業員はグループでブラジルから採用してくるので、日系とか普通のブラジリアンが沢山いる。

夜はラテン達が五月蠅い。

慣れない僕は本気でビビッテ泣いた。

風呂も汚い
食堂も汚いし臭い

なんて、どっかの坊ちゃんみたいな甘えたことを言っていた。


しかし、人は人に救われる物。

職場でまず、とてもいい先輩との出会いが、仕事一日目で待っていた。


遊園地での最初の仕事

園内の木の枝の整備

一日中東京では使った事のないナタとノコギリと長い三点脚立を持って、きこり作業だった。

夕方からは、これまた使った事の無い草刈り機で草刈。

正直、こういう仕事初めてだけど、キライじゃなくむしろ、邪念が消えて没頭していた。

そこで石川先輩という人にサボり方、と女子従業員の誘い方、遊び方
を教わった。

先輩は僕の3個上だけど、初日から作業作業のぼくをとても面倒見てくれた。

車で飯に連れて行ってくれたり
部屋での飲み会に呼んでくれたりした。

すげー嬉しかった。
人の温かさを感じた。

僕も、こういう場所で一人で困ってる人がいたら絶対助けてあげようと思った。

この時の出来事がきっかけで、色んな従業員と仲良くなれたので、よかった。



sweet 90's bluefilm -5

2008-01-08 18:44:56 | Weblog
こんばんわ。

BBYです。
新年にも関わらず、年末の話の続きを書きたいと思います。


出会い~別れまで
なんて安っぽい恋愛小説のように事は進んでいくのですが、

出会いから10日間
いや、メールでの出会いから約3ヶ月

で、脆くもこのお話は終わります。


お互い初顔会わせして、夜を共にし、1日デートして、その帰り道。
こんな短期間で人の気持ちはこんなにもおかしくなってしまうのか!!
という事を実感した。

やっぱり、現代の文化「メール」とは凄い。

人を騙してるつもりが、自分の心を騙していたなんて。気づかされた。

だから今は、出会いの形がメールとかインターネットだと恥ずかしい気もするが
将来的には、当たり前のような世の中になる。
これは、間違いない。


さて、一回、一夜、一日ですっかり舞い上がってしまった僕。
更にメールをして、なんとか平静を装い今までのペース配分を乱すことのないように、そして冷たくないように連絡を取った。

次の現場に出向になる3日前に再会した。


場所は代官山
本当の仕事内容は言い出せずに、酒を呑んだ。
罪悪感かタダのカッコつけか解らないが、金も無いのに高い酒とご飯を彼女に奢った。
モチロン現金がなく、隠れてカードで精算したけどね。

でも、どうしてもどうしても
仕事のことを言いたくて、
というのは、付き合いたいとかいう気持ちじゃなく
凄く長い目でみて、これからの付き合いをしていって欲しいとおもったからだ。

ウソはつきたくない。。。

でも、ストレートにいえない自分。

「一年の半分以上は地方で仕事してる」

と言ってしまった。
本当は、20日間以外すべて。

彼女の表情は読めなかった。



そのまま、その日は終わった。
というより、そこで、小さな恋愛話も終わった。


出発の朝
僕は心底この仕事を呪った。
東京に残りたい!!

でも、行かなきゃ。

首都高速に乗り、ひたすら東名高速を進む

途中のパーキングでふとメールをしてみた。

返信はきにせず、名神道にむけて高速をひた真っ直ぐ飛ばしつづけた。


しかしこの小さな恋愛が、これからのリゾート仕事と僕の恋愛人生の本当の始まりだった。