今日は週に一度、孫のあかりを預かる日。この日は学童保育は休んで学校から
直接ばあちゃんの家に帰ってくる。6時間授業を終えて帰ると午後3時40分ごろ。
ほっとして猫と遊びおやつを食べているとそろそろプールの時間が迫っている。
水着に着替えプールバックを点検しプールに連れて行く。10分もかからない近
距離だが踏切があるので神経を使う。1時間のレッスン中ばあちゃんは本を読み
ながら待つ。帰ってくると塩素を洗い流すために直ぐ風呂に入れて髪も洗ってや
る。中耳炎で鼓膜を開けてあるので耳栓が欠かせない。とても神経を使う。
夕食を食べてやれやれ。デザートにりんごをむいて出した。
「ばあちゃんちのりんごはおいしい。こんなふうにりんごを切ってくれたらお
いしいのに・・」「え?あかりのうちはりんごをどう切るの?」「あのね、ご
つごつとここんところを切るのよ」「え、よく分からないけどそんなにりんご
の切り方は幾通りもあったっけ?」「お父さんはいつもそんな切り方をするよ。
ねえ、ばあちゃん、今度お父さんにりんごのむき方を教えてあげて!」
「そうか、お父さんがりんごをむいてくれるのね。いいよ教えてあげるわね。
は・は・は(笑)」
「その日をちゃんと決めて。何月何日に何時頃お父さんに教えてあげるか」
これは又・・ずいぶんと熱心だこと!!
「お母さんはどんな風にむいてくれるの」
「お母さんはむいてくれない。いつもお父さんがむいてくれるの」
「え!!どうして?お父さんがむいている時、お母さんは何してるの?」
「新聞読んだりしているよ」
「何、なに、あかりにりんごもむいてくれないで新聞読んでいるなんて」
「ばあちゃん、お母さんは社会の先生なの。いつも新聞を読んで勉強しておかな
いと直ぐに授業がわからなくなるじゃないの。ばあちゃんそんなことぐらい分かる
でしょう」
フーム、なるほどね。しかし忙しい教育者でもリンゴぐらい普通にむいて欲しい
よ。これは母親でもある私の思い。