東京電力の福島第一原子力発電所は地震による原子炉の爆発で深刻な事
態になってきました。
水素爆発という聞きなれない言葉が飛び交います。1~6号機まである
原子炉が次々に高温になり炉心が溶け出して爆発しているといいます。
ロシアのチェルノブイリ原発もアメリカのスリーマイル島も単独の事故
だったのが福島の原子炉は複数で次々に事故が起きています。
地震国日本で原発は危ないといい続けてきた人々がいる一方、高度成長
を追い求め耳を貸さず利益の追求にひた走る人間たちがいたように思えて
なりません。
原発によって豊かな日本であったのだから事故を非難するのは筋違いな
どと開き直ったような発言だけは止めてください。
同じ日本列島の中で食べ物も水もなく寒さに震える人が5日間もなすす
べなく放置されるようなもろいものだったのでしょうか。
どこで援助物資は止まっているのでしょうか。
朝日歌壇に一貫して原発の危険を詠み続けてきたあの歌人も今頃半径30
キロ圏外に避難を余儀なくされているのだろうとしきりに思われます。
巨大地震から5日目の夜を迎えているのに避難所には救援物資も満足に
届いていないようです。津波によって全てを失った人々の肉親を求めて呼
び探している声がラジオから耳に入ってきます。
この後、生活を維持していくための長い道のりが待っています。兎も角
早く命を吹き込んで食料、水、防寒着などの心配をなくしてください。
計画停電という耳新しい言葉で「いきなり停電」も実施され始めました。
いつ、自分の身にこのような災害が降りかかるか今のところ神のみぞ
知るです。現在のところ大阪は普段の日常が続くのが不思議なほどの落差
に感じます。