今年の干支は亥、そこで亥にゆかりのあるお寺を参拝してきました。
祇園の近く、えびす神社の東側にある建仁寺の塔頭、禅居庵(摩利支天堂)です。
禅居庵に亥が多いのは摩利支天堂に祀られている摩利支天尊像に起因しています。
摩利支尊天像は当庵の開山清拙正澄禅師が1326年に中国から日本へ渡る際に泥土で作り
袈裟に包んで持ち込んだとされています。
摩利支天は陽炎を神格化した女神で七頭の猪の上に乗っています。
実体がなく姿は見えず捕らえることも傷つけることもできないので、害されることなく進路の
障害になる災難や厄を除くことが出来るとされています。
本尊の摩利支尊天像は秘仏で毎年10月20日の縁日にしか公開されません。
境内には摩利支天の神使とされる狛犬ならぬ狛猪が4組、奉納されています。
かわいらしい猪、リアルな猪など色々な表情の猪がいっぱいです。
西門
1組目は西門にあるかわいらしい猪が迎えてくれます。
西門をくぐって境内に入ります。
2組目は通りにある迫力ある猪が迫ります。
亥堂にある猪は立派な銅像です。
足元には猪を象った陶製のおみくじがズラリと並びます。
摩利支天堂
3組目は摩利支天堂の前にお出まし。
南門
4組目は南門から入っての通りにリアルな猪が空を仰いでいます。
向拝にも猪の彫刻が睨みをきかしています。
手水場にある猪からも水が注がれています。
微笑ましい沢山のイノシシに出会えた禅居庵でした。