臺灣と瀬田で數理生態學と妄想

翹首望東天, 神馳奈良邊. 三笠山頂上, 想又皎月圓(阿倍仲麻呂). 明日できることは今日しない

今年の生態学会も英語口頭発表賞セッションやります.

2016-03-17 15:36:17 | 研究

もうすぐ始まる仙台大会でも英語口頭発表賞部門やります.

ことしは,受賞講演・総会に割り当てられた23日以外,すべての日程に英語口頭発表部門がちりばめられています.このことにより,英語賞運営側・審査員の負担は増えてしまいますが,非日本語話者にとっては,学会開催中を通して英語の発表を聴くことが可能になりました.一部には英語発表は集中させた方が外国からの参加者は観光などに行きやすいのではないかとの意見もありましたが(私もそう思っていました),少なくとも台湾大学から半分自腹(半分は研究振興のための財団法人からの奨学金や教員の研究費)で参加している学生にとっては,より長い時間を大会会場で過ごしたいようです.観光は一日で十分だそうです.台湾の学生は単にスペックが高いだけではなくモチベーションも高いようです.若手の力で政権交代を実現させただけのことはあります.

賞をあげるとは一種の客引きに過ぎず,この部門の目的は日本語話者と海外からの参加者や国内の留学生など非日本語話者との科学コミュニケーションの促進にあります.ちなみに1年目に比べ3年目の今回は,日本国内の非日本語話者の発表者数は,ほぼ倍増しています.台湾からはコンスタントに10人弱の参加です(日本人含む).

以下,要旨へのリンクです.他にも面白い企画集会などと時間が重なっているのが難点ですが,みなさまのご来訪を心よりお待ちしております.

ちなみに私も発表します(もちろん審査対象外ですが)

  • March 21, 10:00- E1-01 - Ecosystem Ecology (1)
  • March 21, 14:00- E1-09 - Plant Ecology
  • March 22, 09:30- E2-21 - Animal Behavior
  • March 22, 15:15- E2-35 - Animal Ecology (1)
  • March 22, 13:30- F2-13 - Applied Ecology
  • March 24, 09:30- E3-40 - Animal Ecology (2)
  • March 24, 09:30- F3-25 - Ecosystem Ecology (2)
  • March 24, 13:30- F3-46 - Plant-Animal Interaction
ちなみに私も発表します(もちろん審査対象外ですが). 懇親会の翌日ということで寝過ごさないようにしないといけませんね・・・  よく考えたら数理モデルがまったく出てこない発表は今回が生まれて初めてです.台湾ではじめた定期観測研究の途中結果を発表する予定です.
 
March 24 09:30 (Room F) Ecosystem Ecology (2)

Using BIOLOG plates for long-term monitoring of microbial multifunctionality

*Miki T (National Taiwan Univ.), Ke P-J (Stanford Univ.), Hsieh I-F (Boston Univ.), Chang C-W, Cheng W-H (Academia Sinica), Hsieh C-H, Kume T (National Taiwan Univ.)

In order to understand microbial diversity-function relationship, direct quantification of their phenotypes is important as well as omics approaches. Here, we aimed to demonstrate the utility of BIOLOG microplate to evaluate the capability of microbial communities to decompose diverse carbon substrates in two systems: a freshwater system (Feitsui reservoir in Taipei) and a bamboo forest soil system (Xitou experimental forest in Nantou). From the color development patterns of each microplate, we calculated the indices for functional dissimilarity, functional diversity (multifunctionality), and bulk functional potential. From the freshwater system, we found that the functional predictability (evaluated by variations between replicates) increased with functional diversity of bacteria but decreased with temperature. From the soil system, functional predictability of bacteria (or fungi) decreased (or increased) with bacterial (or fungal) functional diversity. In addition, the functional dissimilarity of bacteria was positively correlated with that of fungi. These results indicated the effectiveness of the BIOLOG method for studying microbial diversity and ecosystem functions.

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