高校入試と「不定詞の形容詞的用法」
前回学習した不定詞の名詞的用法では
・不定詞が「動詞の前」にきて主語になる
・不定詞が「動詞の直後」にきて補語・目的語になる
・不定詞(句)は前置詞の目的語にはならない
ことを学習しました。
不定詞が名詞の様子を表して(=修飾して)形容詞のはたらきを
することを不定詞の形容詞的用法といいます。
形容詞との違いは1つ「名詞の修飾の仕方」でしたね。つまり、
形容詞 ・・・ 形容詞+名詞
不定詞 ・・・ 名詞+不定詞
のように、不定詞は必ず「名詞の後に置く」決まりを忘れないで下さい。
This is my [favorite] book. 「お気に入りの」本
I have a book [to buy] today. 今日「買う」本
もう1つ大切なルールがありました。それは、
形容詞はふつう、「形容詞+名詞」のように名詞の前からその名詞を
修飾しますが、「-thing, -one, -body」の代名詞を形容詞が修飾する
場合は、必ずそれらの「後に」置きます。ですから、不定詞(句)は
さらにその後に置くことになります。
I want a [cold] drink. 「冷たい」飲み物
I want something cold [to drink]. 何か冷たい飲み物
← 「飲むべき」何か冷たいもの
それから、不定詞の形容詞的用法には
「不定詞の形容詞的用法+前置詞」 という特別な形があり、
入試問題にもよく出題されます。
たとえば、「私は話し相手がほしい」という場合、「話すための人」
だから someone [somebody] to talk としたいところですが、
不定詞(句)が修飾する名詞を後ろへ移動させると、
→ to talk someone [somebody] となります。「人と話す」は
talk to [with] someone [somebody] とすべきであり 〈to, with〉 が
足りないことがわかります。よって、「話し相手(話すための人)」
は someone [somebody] to talke to [with] としなければなりません。
次の演習問題を解いてみましょう。答えは次回。
「( )内に適切な前置詞を入れて、意味の通る文にしなさい」
(1) 筆記用具がほしい。
I want somthing to write ( ).
(2) 筆記用紙がほしい。
I want something to write ( ).
(3) 筆記内容がわからない。
I don't know anything to write ( ).
《不定詞の名詞的用法の問題》の答え
(1) サッカーをするのはぼくたちにとってとても楽しい
To play soccer is a lot of fun for us.
(2) 彼は先日横浜へ行こうとしました
He tried to go to Yokohama the other day.
《解 説》
(1): サッカーをするのは「私たち」ですが不定詞が主語の場合は複数になりません。
(2): 不定詞は「to+動詞の原形」の形
知識の使い方が学べる学習講座!
独自の学習法で目指す志望校合格へ 〉〉
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます