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蒼き狼 地果て海尽きるまで

2007年04月10日 | 映画評論
モンゴルのチンギスハーンを題材にした映画である。

チンギスハーンの本場である「モンゴル」でも試写会が行われ、なかなか好評だったと言う話を聞き、興味を持った。

見た感想としては「まあまあ」のやや上! と言った感じで、良かった。
飽きる事なく、ラストまで見る事が出来たので、娯楽映画としては良いと思う。

<良い点>
映画には必ずある、登場人物の相関関係などを説明するシーン。
ともすると、人間関係を説明するのに長々と時間を費やし、飽きる事もあるのだが、この映画はそれが無かった。
ストーリー展開の中で、スムーズに登場人物どうしの関係が自然に説明されて行くので、見ていて飽き飽きする様な感覚は無い。

キャスティングが良かった。
俳優達の顔ぶれが、いかにも「遊牧騎馬民族」風の風貌で、モンゴルの大地を駆け巡る戦士っぽい雰囲気のある人が演じているのが良かった。
日本人俳優達の顔ぶれが、騎馬民族にぴったり有っていた。

何と言っても、お楽しみは「戦闘シーン」戦闘シーンはラストの方のクライマックスで行われるのか?と思っていたが、結構、何度も戦闘シーンが有るのだ。
部族が多数存在し、それらの部族同士が互いに領土を拡大しようとしている為、チンギスハーンも、大王になるまでは色々な部族と何度も戦闘をする事になる為、戦闘シーンは結構多い。

戦闘シーンなどの「動」の部分と、人間関係の葛藤、家族愛、友情、などを描く「静」の部分がバランス良く展開して行くので、飽きる事無く見れる。

ロケ地がモンゴルと言う事で、広大な草原風景をもてあますのでは?と、思っていたが、モンゴル人のエキストラを大量に使って、草原全体を埋め尽くす様に撮影していたので、大規模な軍勢をうまく映像化出来ていた。

戦国時代劇、娯楽映画としては、まずまず合格と言える。
劇場公開中なので、興味ある方は見に行ったらいいと思う。


蒼き狼 地果て海尽きるまで


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