MOON STONE

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花京院の誕生日

2006-07-18 10:08:27 | ジョジョの奇妙な冒険
夏休みに入って間もないある夜、承太郎は花京院の家に泊まりに着ていた。
ひとしきりの愛の行為の後、花京院は余韻を味わいながらベッドの中でうとうとしていた。ドアの開く音で目を覚まし、身を起こすと、バスローブ一枚の承太郎がケーキを乗せたワゴンを押して入ってきた。
「誕生日おめでとう、典明。」「今年も僕の誕生日を祝ってくれたんだね。」「愛するものの誕生日を祝うのは当然のことだ。なんせ、愛する典明がこの世に生まれたおかげで今の俺たちがある。」花京院はケーキに立てられた蝋燭の火を吹き消した。「プレゼントも用意してある。受け取ってくれるか。」承太郎はきれいにラッピングした箱を手渡した。箱からロイヤルオーダーの、翼をモチーフにしたリングが出てきた。
「典明のイメージに合いそうなのを選んだが、気に入ってくれたか?」「気に入ったよ、最近の新作だね。」花京院は早速リングを身につけた。銀の翼は白い指の上で軽やかに輝いた。
ケーキは万年雪を思わせるメレンゲで飾られていた。
「ケーキは今年はレモンパイを作ってみた。もちろんお袋に手伝ってもらったが。典明の口に合えばいいが、まずは俺が食べさてやる。」承太郎はケーキを一口切り分けると、花京院の口に運んだ。レモンのさっぱりした甘味と酸味、メレンゲの淡雪を思わせる食感、パイ生地のサクサクした食感が、花京院の口腔内で心地よいハーモニーを奏でる。
「爽やかで夏らしく、上品な味に仕上がっているよ。去年よりお菓子作りがうまくなったよ。」「メレンゲを泡立てるのに力を入れたが、泡立てた甲斐があったぜ。」「今度は僕も食べさせてあげるね。」花京院はケーキを一口切り分けると承太郎の口腔に運んだ。「まだ試食していなかったが、自分でもうまくできたと思っている。」「毎年誕生日にケーキを贈りあうって楽しいことだね。」二人はケーキを食べさせあった。爽やかな甘味を楽しむ。
「今年もお祝いしてくれたんだ。これはお礼だよ。」花京院は承太郎の唇にメレンゲを塗ると、その上から唇を重ねた。「…ウ、んゥ…」舌が口腔内をかき回すたび、キスの甘味とケーキの甘味が混ざり合い、一度静まっていた二人の体と心に再び官能の火をともす。ついばむようなキスと舌を絡ませるキスを繰り返しながら、花京院は承太郎のバスローブを脱がせる。
「ケーキの後は承太郎をいただくよ…」「俺というケーキを食べてくれ…」花京院は承太郎の耳たぶ、首筋に舌と指を這わせると、クランベリー色の乳首にメレンゲを塗りつけ、その上から口に含みすった。「ァ…あァ、はァ…やァ…」「もう硬くなってるよ…承太郎も、おいしい…」舌で転がし歯でくすぐるたび、承太郎の体は夏草のようにしなる。
花京院は承太郎の乳首を暫く吸った後、脇の下、脇腹、臍の周り、背筋、太股にメレンゲを塗りつけ、その上から下と指を這わせた。肌の上のメレンゲの感触と夏バラの花弁のように柔らかな舌と指の感触が、承太郎の体と心にケーキのように甘い官能を与える。ケーキの甘さがちょうど媚薬の役割をもたらし、先ほどの愛の行為にも負けないほど快感を掻き立てる。
「ここだってもうこんなだよ…さっき出したばかりなのに…」花京院は承太郎の足を開かせると、熟れて蜜を滴らせた果実にメレンゲを塗りつけると口に含みフェラチオした。
「…ゥ、んゥ…ァ、はァ…典…あき…」「承太郎の、大きい…」舌が先の割れ目、くびれ、縫い目と這い回り、指先が種子を転がすたび、承太郎の体は官能の海に溺れる。「…典明、俺も…」承太郎はフェラチオしてもらいながら花京院の足の間に顔を埋めると、熟れた果実を口に含みフェラチオした。二人は口の周りを蜜で汚しながらお互いの果実をむさぼりあった。しゃぶる音が部屋に響く。
「…ァ、のり、あき…もう、で、出そうだ…」「じょう…太郎、僕も、で、出そうゥ…」二人はほぼ同時にお互いの口腔に、甘く熱い果汁を流し込んだ。
「承太郎の、おいしい…」「典明のも、濃くて美味しい…」二人は果汁と蜜にぬれた唇を重ねあった。真珠を思わせる夏の月の光が、上気した二人の肌を美しくも妖しく彩る。
花京院は承太郎を仰向けに横たえると、足を持ち上げた。咲きかけのダリアを思わせる蕾が露になる。「アン、恥ずかしい…」「承太郎のここ、綺麗だよ…」花京院は咲きかけの蕾にメレンゲを塗りつけると、指を中に入れて蜜壷をかき回した。指が中で蠢く度に溢れ出る蜜がメレンゲと混ざり合い、ぬぷぬぷと音を立てる。
「お願いだ、典明のがほしい…指だけじゃ我慢できない…」「そろそろ承太郎を本格的にいただくよ…」花京院は承太郎の蕾に果実をあてがい、一気に貫いた。
「くゥ…ゥ、んんゥ…ァ、ァはァ…やァ…のり、あき…もっと、奥まで…」「承…たろう、よくしまって、すごく…いいよ…」二人は獣のように腰を動かし、快感を求め合った。メレンゲと蜜が混ざり合いちょうど潤滑液の役割を果たし、腰の動きをさらに激しくさせ、動きにあわせるようにぐちょぐちょと淫らな音を立てる。その音が二人のあえぎ声と混ざり合い、より甘く淫らなハーモニーを奏でる。
「…ァ、のり…あき、もう、イ、イキそうだ…ゥ、ォォォォ…」「じょう…太郎、僕も…二人で、イこう…ァ…」二人はほぼ同時に快感の頂点に達した。瞬間、キスを交わした。
オルガズムの後、二人はベッドの中で抱き合い余韻を味わっていた。花京院は承太郎に腕枕して、頭をなでていた。「承太郎に祝ってもらえるようになってから、誕生日が好きになったよ。僕の両親は仕事でいつも留守にしているし、友達もいない。もしいたとしても夏休み中で祝ってくれないんだ。まともに祝ってもらえたのは家政婦さんぐらいだったよ。」「典明が誕生日を好きになってくれてうれしいぜ、これでまた来年お祝いできる。来年も二人でお祝いしよう。」「二人で毎年ケーキとプレゼントを贈りあえたら楽しいね。」二人は来年も一緒に祝うことを約束するようにキスを交わすと、抱き合って眠りについた。
花京院の指の上で、プレゼントされたリングが軽やかに輝いた。

コメント:恒例になった誕生日ネタです。以前、カフェで食べたのが美味しかったので、この夏は爽やかにレモンパイにして見ました。