MOON STONE

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花火

2006-07-05 16:37:50 | 男塾赤x桃
男塾がある街で、毎年夏を告げる恒例の花火大会が行われた。会場であるかわらにはすでに浴衣姿の見物客でひしめいていた。
やがて夜の帳が下りたころ、花火大会が始まった。菊、大菊、柳、椰子、スターマインなど、さまざまな花火が夜空を光と音で彩るたびに見物客の嬌声が響き渡る。

会場から少し離れた小高い丘に、赤石と桃は花火を見ていた。元々赤石は人混みを嫌うので、桃は前から穴場といわれるところを探していた。誰にも知られていないのか周りにはほかの見物客は居ない。
「桃、お前のおかげでゆっくり花火見物が出来るぜ。」「空いていて尚且つ花火がきれいに見えるところを探したんですよ。」「俺のために手間を掛けてくれてうれしく思っているぜ。」「俺だって、誰にも邪魔されずにゆっくり花火を見たかったんですよ。」二人は色とりどりの花火を眺めながら肩を寄せ合った。花火がはじけるたびに音が聞こえ、虫の声と混ざり合う。
やがて花火大会もクライマックスに差し掛かったころ、「桃、俺のために手間を掛けてくれたんだ。お礼させてもらうぜ。」赤石は桃のほほを手に取り唇を重ねた。「んっ…うゥ…」舌が口腔内に絡まるたびに甘く暑い官能が桃を包み込む。唇を離すと蜜の糸が花火の光を受けて輝く。
「先輩、こんなところじゃ…」あとで寮に帰ってから、と言いそうになった桃の唇は、赤石のそれで再び塞がれた。「安心しろ、見たやつは俺がたたっ斬る。」確かに周りには誰も居ないし、それに屋外で愛を交わすのは初めてではない。しかし、イツほかの花火見物客が来るとも限らない、もし見られたら、それでも繰り返される赤石のキスは、桃から理性を吸い取ると同時に更なる官能を与える。
赤石は桃を草の褥に横たえると、耳朶、首筋に舌と指を這わせ、浴衣の前を開き、ローズヒップのみを思わせる乳首を口に含みすった。「…ア…ああん…はァあ…あ、先輩…」「桃だってもうこんなに、硬くなっているぞ…」舌で転がし歯で突付くたびに、桃の体は若竹のようにしなる。
赤石は桃の乳首を片方ずつ吸いながら、空いた手を脇の下、脇腹、臍の周り、背筋、太ももへと這わせ、浴衣の裾に入れ、熟れ始めて果実を揉み解した。無骨な指と厚い舌が織り成す愛撫は花火がはじけるように熱く、かつ繊細で、桃の体にやさしくも激しく快感を与える。見られるかもしれないと言うスリルと屋外の開放感が二人を大胆にさせた。はだけた浴衣が天女の羽衣のように肌に絡みつき、桃をより扇情的に彩る。
「ここだってもうこんなだぞ…」赤石は桃の足を開かせると、熟れて蜜に濡れてらてらと輝く果実を口に含みフェラチオした。「…ァ、はァ…んァ…せん…ぱい…はァ、ああゥ…」「口の中でヒクヒクいっているぞ…」厚い舌が果実の割れ目、くびれ、縫い目と這い回り、指先が種子を転がすたびに桃の体はびくんと波打つ。フェラチオに加え、夏草が肌を刺すチクチクした感触が快感にさらに拍車を掛ける。
「…ァ、先…ぱい、もう、で、でそうっす…」桃は赤石の口腔に焼酎のように甘美な果汁を流し込んだ。「桃の、濃いぜ…」「先輩、俺も…」桃は赤石の脚の間に顔を埋め、浴衣の裾をめくりあげると、猛々しくそそり立つ果実を口に含みフェラチオした。「むぐっ…んぐっ、んゥ…先輩の、大きいっす…」「も…も、口でするのが、うまくなったぜ…」赤石はうっとりとフェラチオの快感に身を任せながら下を動かす桃の頭を愛情を込めて撫でた。
「ゥ…桃、俺も…で、出そうだ…う、ゥ…」赤石は桃の口腔に大量の果汁を流し込んだ。「先輩の、おいしいっす…」「桃、愛しているぜ…」二人は果汁と蜜に濡れた唇を重ねあった。夜空を彩る花火の光が、上気した二人の肌を美しくも妖しく照らす。
赤石は桃を後ろから膝に載せるように抱き上げると、お尻の割れ目を開き、息づく蕾に指を入れ、蜜壷をかき回した。指が中で蠢くたびに溢れ出る蜜が夏草にしみこむ。「お願いっす、先輩のがほしい…もう、指だけじゃ…我慢できない…」「そろそろ入るぞ…」赤石は桃の蕾に果実をあてがい、一気に貫いた。同時に大きな尺玉が打ち上げられた。「くうっ…ゥ、ああ、はァ…はァっ…やァっ…せん、輩…奥に、当たってる…」「も…も、お前の中、よく締まるぜ…ちぎれそうだ…」二人は打ち上げられる花火に合わせるように腰を動かし、快感を求め合った。二人のあえぎ声、花火の音、虫の声が淫ら、かつ美しいハーモニーを奏でる。赤石は桃を貫きながら片手で乳首を転がし、もう片手で果実を握ってしごき更なる快感を与える。
「ああ…先…ぱい、もう、イ、イキそうっす…」「桃…俺もだ…二人で、イクか…」赤石は桃の蕾の中に大量の果汁を流し込んだ。同時に桃は赤石の手の中に果汁を迸らせた。瞬間、夜空を大量の花火が打ち上げられ、空をより華麗に彩る。観客が一気にどよめく。
オルガズムのあと、二人は草の褥に身を横たえ余韻を味わっていた。火照った肌に夏の夜風が心地よい。「花火はぱっと咲いてぱっと散る、だからこそ美しい。」「花火は先輩に似ているっす。咲くときは豪快で、散るときは潔くて。でも先輩は俺の前から散らないでほしい…」「俺はいつでも桃のそばに居るぜ、こんな手のかかる後輩置いていけるか。」「来年もここで花火が見たいっす。」「それまでにこの場所が知られていなければいいがな。」二人は次の夏もここで花火を見ることを約束するようにキスを交わした。
花火大会のフィナーレを飾るナイアガラが川を横切った。

コメント:地元で行われる花火大会を思い出しながら書きました。家からでもこの花火大会はわずかに見られるんです。