「先輩、来てください。」
珍しく東京で大雪が降ったある日、赤石が寮に戻ると、庭の真ん中で桃が手を振っていた。隣には大きなかまくらが作られていた。
「このかまくら、お前が作ったのか?」「そうです、中に入ってください。先輩へのプレゼントがあるっす。」今日の桃はいつになくはしゃいでいる。赤石が言われるまま中に入ると、雪で程よく冷やされたシャンパンがおいてあった。
「桃、これは…」「今日はヴァレンタインデイですから。先輩へのプレゼントです。」そうだ、今日はヴァレンタインデイだな、前回はシャンパンをプレゼントしてくれたな。
「先輩は甘いものが苦手だから今回もシャンパンをプレゼントしたけど、前とまったく同じにしたくなかったから、雪で演出してみました。」俺のためにここまで手間をかけてくれた、赤石は桃のささやかな真心がこの上なくうれしく思えた。
「それなら早速、シャンパンをいただくとするか。」「グラスも雪で冷やしてあります。」桃はシャンパンを開けると、二つのグラスに注いだ。泡がグラスの中でダイヤモンドのように煌く。
「二人で迎えるヴァレンタインデイに乾杯。」「乾杯。」二人はグラスを軽く合わせると、それぞれの口に運んだ。フルーティで甘美な味が口いっぱいに広がる。
「いいシャンパンだ、気に入ったぜ。」「この日のためにちょっと奮発しました。」「シャンパンでの雪見酒も乙なものだ。」二人は琥珀色のシャンパンを味わいながら寮の雪景色を楽しんだ。ほどよい酔いが寒さを忘れさせてくれる。雪に覆われた庭は、別の世界を思わせた。
ボトル半分もあけたころ、「ホワイトデイには早いが、これはお返しだ。受け取ってくれ。」赤石はシャンパンを一口口に含むと、桃の口腔に口移しで流し込んだ。「…んっ、ゥう…」舌が口腔内で絡まるたびに、キスの甘味とシャンパンの味が混ざり合い、二人をチョコが蕩けるような官能の世界にいざなう。
「シャンパンの後は、お前を味わいたい・・・」「チョコの代わりに、俺を食べてほしい…」赤石は桃の耳たぶ、首筋に舌と指を這わせると、制服のボタンをはずし、苺を思わせる乳首を口に含み吸った。「…ぁ、ああん…はぁ…やァ…」「もう硬くなってるぞ…もっとよがり声を出してみろ…」舌で転がし、歯でつつくたび、桃の体がビクン波打つ。
赤石は桃の乳首をしばらく吸った後、脇の下、脇腹、臍の回り、背筋、太腿へと愛撫を進めた。無骨な指と厚い舌が織り成す愛撫は雪の結晶のように繊細で、桃の体と心をシャンパンのようにはじけさせる。先ほど飲んだシャンパンの酔いが媚薬の役割をもたらし、更なる官能を与える。かまくらという閉ざされた空間が持つ安心感が二人を大胆にさせる。
「ここも、窮屈そうだな…出してやろう…」赤石は桃のズボン、下着を足首まで下ろすと、猛々しくそそり立つ果実を口に含みフェラチオした。
「…ァ、んんゥ…はァっ、先…ぱい…」「口の中でヒクヒクしているぜ…そんなに俺にしゃぶってほしかったのか…」舌が先の割れ目、くびれ、縫い目と這い回り、指先が趣旨を転がすたびに桃の体は雪柳のようにしなる。
「…ん…ァ、先輩…もう、だめだ、で、でるっ…」桃は赤石の口腔に溶かしたホワイトチョコのように甘い果汁を流し込んだ。
「桃の、濃いぜ…」「先輩、俺も…」桃は赤石のズボンのジッパーを口で下ろすと、下着の中から雄雄しくそそり立つ果実を口に含みフェラチオした。
「むぐっ…んぐっ、んゥ…先輩の、大きい…」「も…も、う、うますぎるぞ…いつからそんなに、う、うまくなったのか…」赤石はフェラチオの快感に身を任せながら、桃の頭を愛情を込めて撫でた。「桃…もう、で、出そうだ…ゥ…っ」赤石は桃の口腔に大量の果汁を流し込んだ。「先輩の、おいしいっす…」「桃、愛しているぜ…」二人は果汁と蜜にぬれた唇を重ねあった。雪は二人を包み込むようにやさしく降り続いている。
赤石は桃を膝に載せるように抱きかかえると、お知りの割れ目を開き、咲きかけの蕾に指を入れて蜜壷をかき回した。指が中で蠢くたびにあふれ出る蜜が雪に滴り落ちる。「お願いっす、先輩のが欲しい…指だけじゃ我慢できない・・・」「そろそろ入るぞ…」赤石は桃の蕾に果実をあてがい、一気に貫いた。
「くゥっ…ゥ、あ…はァゥ…ァあ…せん…輩、熱い…もっと、奥まで…」「桃…お前の中…深いぜ、締め付けられそうだ…」二人は雪をも溶かすほど腰を動かし、快感を求め合った。貫かれる熱さと雪の冷たさが混ざり合い、狂おしいほどの官能を与える。赤石は桃を貫きながら片手で乳首を転がし、もう片手で果実を握ってしごきたてる。
「…ァ、あ…先…ぱい、もう、だ、だめっす、ィ、イキそうっす…ァ…ん…」
「桃…俺もだ、二人で…イクか…ゥ、ォォォォ…」二人はほぼ同時に快感の頂点に達した。雪がひときわ強く舞う。
オルガズムのあと、二人は雪の壁にもたれたまま抱き合い、余韻を味わっていた。火照った体に雪の冷たさが心地よい。
「ヴァレンタインデイなんて、所詮贈る側の自己満足としか思っていなかった。でも、桃の心遣いを嬉しく思っている。」「先輩に喜んでもらいたくてプレゼントや演出をいろいろ考えたんです。」「ヴァレンタインデイもお前といい酒を酌み交わす日と思うのも悪くないだろう。」二人はもう一度口付けた。
体の火照りが引くにつれて忘れていた寒さが戻ってきた。
「そろそろ部屋に戻って、残ったシャンパンを飲むか。」「その後、もう一度俺を味わいませんか?」「お前ならいくらでも食べられる。」二人は制服を着なおすと、部屋に戻った。
雪は二人を祝福するように降り続いていた。
2006・2
コメント:久しぶりに書いた赤桃です。前回も同じシャンパンでしたが、今年は演出に雪を使ってみました。
珍しく東京で大雪が降ったある日、赤石が寮に戻ると、庭の真ん中で桃が手を振っていた。隣には大きなかまくらが作られていた。
「このかまくら、お前が作ったのか?」「そうです、中に入ってください。先輩へのプレゼントがあるっす。」今日の桃はいつになくはしゃいでいる。赤石が言われるまま中に入ると、雪で程よく冷やされたシャンパンがおいてあった。
「桃、これは…」「今日はヴァレンタインデイですから。先輩へのプレゼントです。」そうだ、今日はヴァレンタインデイだな、前回はシャンパンをプレゼントしてくれたな。
「先輩は甘いものが苦手だから今回もシャンパンをプレゼントしたけど、前とまったく同じにしたくなかったから、雪で演出してみました。」俺のためにここまで手間をかけてくれた、赤石は桃のささやかな真心がこの上なくうれしく思えた。
「それなら早速、シャンパンをいただくとするか。」「グラスも雪で冷やしてあります。」桃はシャンパンを開けると、二つのグラスに注いだ。泡がグラスの中でダイヤモンドのように煌く。
「二人で迎えるヴァレンタインデイに乾杯。」「乾杯。」二人はグラスを軽く合わせると、それぞれの口に運んだ。フルーティで甘美な味が口いっぱいに広がる。
「いいシャンパンだ、気に入ったぜ。」「この日のためにちょっと奮発しました。」「シャンパンでの雪見酒も乙なものだ。」二人は琥珀色のシャンパンを味わいながら寮の雪景色を楽しんだ。ほどよい酔いが寒さを忘れさせてくれる。雪に覆われた庭は、別の世界を思わせた。
ボトル半分もあけたころ、「ホワイトデイには早いが、これはお返しだ。受け取ってくれ。」赤石はシャンパンを一口口に含むと、桃の口腔に口移しで流し込んだ。「…んっ、ゥう…」舌が口腔内で絡まるたびに、キスの甘味とシャンパンの味が混ざり合い、二人をチョコが蕩けるような官能の世界にいざなう。
「シャンパンの後は、お前を味わいたい・・・」「チョコの代わりに、俺を食べてほしい…」赤石は桃の耳たぶ、首筋に舌と指を這わせると、制服のボタンをはずし、苺を思わせる乳首を口に含み吸った。「…ぁ、ああん…はぁ…やァ…」「もう硬くなってるぞ…もっとよがり声を出してみろ…」舌で転がし、歯でつつくたび、桃の体がビクン波打つ。
赤石は桃の乳首をしばらく吸った後、脇の下、脇腹、臍の回り、背筋、太腿へと愛撫を進めた。無骨な指と厚い舌が織り成す愛撫は雪の結晶のように繊細で、桃の体と心をシャンパンのようにはじけさせる。先ほど飲んだシャンパンの酔いが媚薬の役割をもたらし、更なる官能を与える。かまくらという閉ざされた空間が持つ安心感が二人を大胆にさせる。
「ここも、窮屈そうだな…出してやろう…」赤石は桃のズボン、下着を足首まで下ろすと、猛々しくそそり立つ果実を口に含みフェラチオした。
「…ァ、んんゥ…はァっ、先…ぱい…」「口の中でヒクヒクしているぜ…そんなに俺にしゃぶってほしかったのか…」舌が先の割れ目、くびれ、縫い目と這い回り、指先が趣旨を転がすたびに桃の体は雪柳のようにしなる。
「…ん…ァ、先輩…もう、だめだ、で、でるっ…」桃は赤石の口腔に溶かしたホワイトチョコのように甘い果汁を流し込んだ。
「桃の、濃いぜ…」「先輩、俺も…」桃は赤石のズボンのジッパーを口で下ろすと、下着の中から雄雄しくそそり立つ果実を口に含みフェラチオした。
「むぐっ…んぐっ、んゥ…先輩の、大きい…」「も…も、う、うますぎるぞ…いつからそんなに、う、うまくなったのか…」赤石はフェラチオの快感に身を任せながら、桃の頭を愛情を込めて撫でた。「桃…もう、で、出そうだ…ゥ…っ」赤石は桃の口腔に大量の果汁を流し込んだ。「先輩の、おいしいっす…」「桃、愛しているぜ…」二人は果汁と蜜にぬれた唇を重ねあった。雪は二人を包み込むようにやさしく降り続いている。
赤石は桃を膝に載せるように抱きかかえると、お知りの割れ目を開き、咲きかけの蕾に指を入れて蜜壷をかき回した。指が中で蠢くたびにあふれ出る蜜が雪に滴り落ちる。「お願いっす、先輩のが欲しい…指だけじゃ我慢できない・・・」「そろそろ入るぞ…」赤石は桃の蕾に果実をあてがい、一気に貫いた。
「くゥっ…ゥ、あ…はァゥ…ァあ…せん…輩、熱い…もっと、奥まで…」「桃…お前の中…深いぜ、締め付けられそうだ…」二人は雪をも溶かすほど腰を動かし、快感を求め合った。貫かれる熱さと雪の冷たさが混ざり合い、狂おしいほどの官能を与える。赤石は桃を貫きながら片手で乳首を転がし、もう片手で果実を握ってしごきたてる。
「…ァ、あ…先…ぱい、もう、だ、だめっす、ィ、イキそうっす…ァ…ん…」
「桃…俺もだ、二人で…イクか…ゥ、ォォォォ…」二人はほぼ同時に快感の頂点に達した。雪がひときわ強く舞う。
オルガズムのあと、二人は雪の壁にもたれたまま抱き合い、余韻を味わっていた。火照った体に雪の冷たさが心地よい。
「ヴァレンタインデイなんて、所詮贈る側の自己満足としか思っていなかった。でも、桃の心遣いを嬉しく思っている。」「先輩に喜んでもらいたくてプレゼントや演出をいろいろ考えたんです。」「ヴァレンタインデイもお前といい酒を酌み交わす日と思うのも悪くないだろう。」二人はもう一度口付けた。
体の火照りが引くにつれて忘れていた寒さが戻ってきた。
「そろそろ部屋に戻って、残ったシャンパンを飲むか。」「その後、もう一度俺を味わいませんか?」「お前ならいくらでも食べられる。」二人は制服を着なおすと、部屋に戻った。
雪は二人を祝福するように降り続いていた。
2006・2
コメント:久しぶりに書いた赤桃です。前回も同じシャンパンでしたが、今年は演出に雪を使ってみました。