承太郎と花京院は、今年の年末年始を宮崎で過ごすことにした。毎年恒例になった年末年始の旅行を前から楽しみにしていた。
宮崎空港に着いたのは午前中。バスで宮崎シーガイアにあるシェラトンについた二人はホテルの庭を散策した。ゴルフ場を備えた庭は広く、小春日和の元、海からの風が心地よい。近くにある猫雑貨店で承太郎はトートバッグを、花京院はキーホルダーをお土産に買った。
隠れ家的洋食レストランで宮崎牛を使ったシチューの昼食をとった後、ホテルに戻った二人は部屋でお茶を飲んで一休みした後、露天風呂に浸かった。さすがに周りの木々は葉を落としているが、南国の穏やかな日差しの下で浸かる露天風呂は格別だった。「どうだ、いい温泉だろう。お袋に教えてもらったんだ。」「でもここって競争率高いみたいだよ。無事に取れてよかったね。」「これも日ごろの行いがいいから神様のご褒美だろう。」「そういえば、宮崎も日本神話ゆかりの地だね。神様も温泉に浸かっていたのかな。」「きっとそうだろう。」二人は肩を寄せ合ってお湯に浸かった。やや熱めのお湯が一年の疲れを癒してくれる。
サウナで汗を流し、洗い場で体を洗い、満足した二人は大浴場をあとにした。郷土料理レストランで地鶏の焼き物やクラゲの酢の物など、郷土料理の夕食と地酒を楽しんだあと、満足した二人は部屋に戻った。部屋からは夜の日向灘が見渡せる。
ベッドの上で花京院は承太郎を後ろから抱きしめ、うなじに顔を埋める。
「今年も無事に1年が過ぎたね。おかげでいい年になったよ。」「来年も楽しい歳にしよう。」花京院は承太郎のほほを手に取り唇を重ねた。「ん、ウゥ…」舌が口腔内で絡まるたびにキスの味と先ほど飲んだ地酒の味が混ざり合い、二人を甘美な官能の世界にいざなう。キスを交わしながらお互いの浴衣を脱がせあう。
「承太郎、愛している。僕だけのものだ…」「典明、俺も…」花京院は承太郎の耳たぶ、首筋に舌と指を這わせると、南天の実を思わせる乳首を口に含み吸った。
「…ァ、ああゥ、はァ…はァっ…」「もう硬くなっているよ、可愛い…」舌で転がし歯でつつくたび、承太郎の体はビクンとしなる。
花京院は承太郎の乳首をしばらく吸ったあと、わきの下、わき腹、へその周り、背筋、太ももへと愛撫を進めた。水引のようにしなやかな舌と指が肌の上を淫らに踊るたび、承太郎の体と心は和菓子のように甘い快感に包まれる。身を捩じらせ浴衣を絡ませながら快感を現す承太郎の姿は舞う天女を思わせた。
「ここだって、もうこんなだよ・・・」花京院は承太郎の脚を開かせると、甘く熟れ、蜜を滴らせた果実を口に含みフェラチオした。「承太郎の、大きい…」「ァ、んゥ、…やァ、典、あき…」舌が先の割れ目、くびれ、縫い目と這い回り、指先が種子を転がすたび、承太郎の口元から快楽の吐息が漏れる。
「…ん、うう…典明…もう、で、出そうだ…」承太郎は花京院の口腔に地酒のように熱い果汁を流し込んだ。「承太郎の、美味しい…」「典明、俺も…」承太郎は花京院の脚の間に顔を埋め、甘く熟れた果実を口に含んだ。「むぐっ…んぐっ、典明の、甘い…」「承…太郎、なんて、ゥ、うまいんだ…」花京院はうっとりとフェラチオの快感に身を任せながら、承太郎の頭を愛情を込めて撫でた。
「…承…たろう、僕も…で、でそう…ァ…」花京院は承太郎の口腔に大量の果汁を流し込んだ。「典明の、美味しい…」「承太郎、愛しているよ…」二人は果汁と蜜に濡れた唇を重ねあった。ベッド脇のルームランプが上気した二人の肌を美しくも妖しく彩る。
花京院は承太郎を仰向けに横たえると、脚を持ち上げた。咲きかけの梅の花を思わせる蕾があらわになる。「アン、恥ずかしい…」「承太郎のここ、きれいだよ…」花京院は承太郎のお尻に頬ずりし、スベスベした感触を楽しんだあと、割れ目を開き、蕾に口付け、花弁の1枚1枚に舌を這わせた。あふれ出る蜜をなめとる。
「お願いだ、典明のがほしい…」「そろそろ一つになろう…」花京院は承太郎の蕾に果実をあてがい、一気に貫いた。「キッっ…っう、ァ…ああゥ、はァう…のり…明のが、奥に、届く…」「じょう…太郎の中、なんて、深いんだ…」二人は獣のように腰を動かし、快感を求め合った。はだけて肌に絡みつく浴衣が二人をより扇情的に彩る。花京院は承太郎を貫きながら顔中にキスの雨を降らせる。
「…ゥ、う、典明…もう、イ、イキそうだ…我慢できない…ゥ、ォォォォ…」
「承…太郎、僕も、二人でイこう…」二人はほぼ同時に快感の頂点に達した。瞬間、キスを交わした。
オルガズムの後、二人はベッドの中で抱き合い、余韻を味わっていた。ちょうど、除夜の鐘の最初の1鐘が鳴り響いた。
「あけましておめでとう。承太郎。」「あけましておめでとう。典明。汗をかいたな。露天風呂に浸かりに行くか。」「ここの露天風呂はまだ開いているよ。」二人は浴衣を着なおすと部屋を出た。
夜の月明かりに照らされた露天風呂は神代の国にふさわしい神々しさをたたえている。二人は抱き合ってお湯に浸かった。やや熱めのお湯がほてった肌に心地よい。
「今年も一緒に過ごせるね。」「今年も楽しい1年にしよう。」除夜の鐘を聞きながら二人は2006年最初のキスを交わした。
部屋に戻ると、一つのベッドで抱き合って横たわった。「明日は観光バスに乗り、青島から日南を観光だな。」「そうだね、明日晴れるといいね。」二人は明日の観光が楽しいものになることを約束するようにキスを交わした。
除夜の鐘の最後の108鐘が鳴り響いた。
コメント:5月連休に行ってきた宮崎旅行のレポートをかねています。九州に旅行したのは初めてでしたが楽しいたびでした。